【サラへの手紙】 - 桃源の白虎観

1.

ふゆのほしは　ながれ　おちてゆく
まほうのたにの　そこにある　ちい
さなむらへと．そこにすむ　むらび
とたちはいいました．
「わぁーい，パプリコにも　ゆき　
がふってきたんだー」と．

2.

まほうのたにの　そこにある　ちい
さなむら　パプリコ．そこでは，き
ょうも　ゆき　がふっていました．
あるひ，むらびとのひとりが　ふし
ぎなかたちをした　ゆき　をみつけ
たのです．キラキラというおとと．

3.

そのむらびとはいいました．
「キレイ…だ…」
と．やがてその　ゆき　がとけてゆ
くと　パプリコのむらがひかりにつ
つまれ　まほうのたにから　もえぎ
のように　そらへむかったのでした

4.

そらへむかった　パプリコは，むら
びとの「はやくふゆをこしたい」と
いう　おもいをくみ　おもいを「は
るのほし」にして　つぎにうまれる
むらのたんじょうへと　つむいだの
でした．

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