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私は思い切って闇の壁から自身の姿を露わにし,その光へ近付いた.・・・思えば咄嗟の
判断だった.その光は輝きを増し,私の黒い甲冑を全て焼き焦がす程になった.溶けた鎧を
投げ捨て,私はその光を掴んで滅そうとした.そうすれば何かが分かるかもしれない,と
思ったのだ.光は平面を成しており,それに触れた瞬間,私は頭部に激しい痛みと,
行く末無き絶望感に襲われた.光が曰く,

ゲンソウチョウヤク カーバンクル

その直後,私は何処かの世界に飛ばされてしまった.

私は見た.

少年が一人で自分の数十倍もある脳のようなものに鏡を貼っているところを.

「おじさん,誰?」

少年の言葉は突き放すかのように言い放たれた.一体何が起こったというのだ?
私は,いずこともしれぬ場所にて,少年と2人で鏡を貼り続けることになっ
た・・・.





最終更新:2011年06月10日 20:32