メル9年オヴィの月リディアの日(1997/12/29)にリュウアンクノットを作成しだしたことにより、古アルカの語彙を広げる必要がでてきた。改良点は2点。第1に語彙の拡充。第2に略語を正規の用法として認めること。これをしないと『制定語彙』を参考にしてできた語の語形があまりに長すぎて使いづらいため。これらの改良点を踏まえてアルシェは『高水準制定語彙』の作成を開始。ところが、同年メル9 年メルの月ルージュの日(1998/05/30)にクミールが反乱を起こしてアルシェから離反したため、クミール率いるソーンに情報が漏れた場合に意味が分からないようにする必要性も新たに生まれた。こうした要求も踏まえた上で『高水準制定語彙』は作成された。
アルシェは『高水準制定語彙』を作成する際に新たに語を制定しようとしたが、既に使われている音形が多いせいで語の制定が難航した。たとえばkal という語を作ろうとしても既に「場所」という意味で使われているため、kal は使えないといった問題が起こったのである。『制定語彙』などによってCVC の音節構造を取るものは大抵既に何らかの語が当てはめられていたのである。そこでアルシェは当時殆ど外来語を除けば使われていなかった語頭重子音を多用した。
『高水準制定語彙』はリュウリディアが編集主幹となって作成したため、あまりセレンは関わっていない。彼らは幻字の蒐集をし、意味と音の記述を行った。その方法はリーザによる『制定語彙』を踏襲した。音の記述はリディアが行った。リディアが耳で聞いたものや内省したものをIPAに変換して記述して言ったのである。尚、ここで使われたIPAはメル0年ごろに改訂されたものであるため、[ ](両唇入破音)などという記号が使われている。ところで、現存する『制定語彙』のIPAはメル4年(1993年)ごろに改訂されたものを使っているが、これでは時間が前後するように感じられる。なぜ『制定語彙』より新しい『高水準制定語彙』に古いIPAが使われているのであろうか。それは『制定語彙』がメル13年ラルドゥラの月フルミネアの日(2002/06/19)に損傷したことにより写本を作ったためである。写本にはより新しいメル4年ごろに改訂されたIPAを使ったのである。尚、現存する『制定語彙』はこの写本で、原本は使徒規則によって焼却された。
『高水準制定語彙』は『制定語彙』の失敗を活かしてはじめから耐水性の紙に油性インクで書いていった。その結果887 個の新字と4756 個の単語が生まれた。原本はルティア家が保管している。これも一度全員に閲覧させて暗記させたが、それ以降は持ち出しも貸し出しも禁止されている。やはりこれだけの数の語は暗記できるわけがないので、どこかに写本が存在すると目されているが、誰がどれだけ所有しているのかは不明である。

参考文献

セレン=アルバザード"『アルカ』"
アルカの部屋 > アルカ 14|fav|zan
初代アルカ(1980)~2003/10/15当時の中期制アルカまでの歴史
最終更新:2008年04月18日 19:19