kacte /// / カルテ。公園のこと \
sid:kacte(カルテ)、
kacten \ [
kirs ] \ 公園のこと。但し、「公園」と
kacteとは多いに異なる。衆人の休憩、談話、遊戯、憩いの場として使われる点は「公園」と同じである。
kacteは緑豊かで空気が比較的清浄である。大抵は噴水や池があり、偶に川まである \ 多くは全体の形が円形か四角形で、境界の多くは低木の植栽か頑丈で高い金網で囲まれている。また、賑やかな
kacteの場合は、葉の多く冬でも枯れない高い木が植えられている。地面は舗装されているところと、そうでない土の剥き出しのところがある。 \ 子供の遊具はどの位置からも監視の届く安全なところにある。遊具同士は固まって置かれていて、必ず監視が行き届くようになっている。また、子供の遊具の周りには特別に金網などで境界が設けられていることもある \ 水道の水は清浄されていて飲める。飲み水以外の水道がある。太い水道で、各所に点在している。これは消火用の水道であり、子供たちでは容易に開けないようになっている。これらの水道には長いホースが設置されている \
kacteには守衛所があり、常に数人が
kacte内と
kacteの付近を巡回し、数人が守衛所で待機している。水道は守衛所のところにあり、飲料水に毒を加えたりできないようにされている \ また、トイレは非常に清潔で広く、紙が備え付けられていて水洗である。個室の扉の外側にはパネルが付いていて、そこに手をかざすことで扉が自動で開く。水洗は内部のパネルに手をかざすことで流れるが、無駄な水を使わないよう、水は1度しか流せないように設定されている。もう1度流すには1度出なければならないわけだ。トイレは
kacteの隅の方にある。トイレは基本的に密室な為、何が起こるか解からない。数人の男に連れ込まれて金を脅し取られるようなことがありうる。その為、トイレ付近には男女2名の守衛が常に配置されている。このことは更にトイレ紙の窃盗、覗き、痴漢、放火、破壊などの犯罪の軽減に役立っている \
kacteには図書館が常設されている。制限エリア以外の蔵書ならば、貸し出しが可能になっている。但し、その
kacteのある行政区域内の人間だというID が必要である \
kacteは中心部にいくほど賑やかだ。中心部にはステージがあり、演奏などができる。また、尤も中心部には
カルテンがあり、
アルテへの特殊な礼拝が可能になっている。
カルテンは防音効果が高く、中は静かであるが、機械装置のおかげで涼しい。それに比べて周縁部は静かである。これは周囲の住宅地への騒音対策である。先程、賑やかな
kacteの周縁には葉の多く冬でも葉が枯れない高木が植えられるといったが、それは高木に
kacte内の音を吸収してもらうためである \ また、飛行機やヘリコプターは
kacteの上空を基本的には通過できない。しかし、行政区によっては
kacteの利用者が多い時間帯にのみ通過を禁止することもある \ 電波を発する物の使用は電波の届き易い制限エリア内でのみ使用が許されている \ 尚、多くの
kacteは夜は閉められる。特に、金網で囲まれているような
kacteはまず間違いなく侵入が禁止される
kacteである \
kacteは政府の管轄で、維持費は主に税金でまかなわれる。大きな額ではないが、負担と感じる者もいるだろう。その為、行政区によっては
kacteを利用したい者だけが税金を払って利用するということがある \ また、
kacte内では出店が許されていて、軽食などが売られている。軽食というのは日本で言えば菓子類やたこ焼きやクレープのようなものである。出店は当然制限エリア内にあり、多くは公園の隅である。
kacte内で出店をする者は政府から援助金が出る。その援助金も
kacteの維持費に含まれる。その代わり、経営者は販売物の価格を援助金の分だけ下げなければいけない。つまり、
kacte内の軽食は市場価格より安いということだ。そして、
kacte内に軽食の類以外の販売が許されていない理由はここにある。もし
kacteに服屋があったら、市場より安いので、皆
kacteで買うだろう。すると相応の援助金が必要になり、その分税金を多く取らねばならなくなる。そうなると、
kacteが市街地中心にあって利用しやすい行政区と、そうでない行政区の間に摩擦が生じてしまう。また、
kacteを利用する者としない者の間にも摩擦が生じてしまう \ また、
kacteの美化は徹底されている。クリーンキーパーが数名常設されていることは当然で、軽食の店舗も極力ゴミを出さないような商品を売らなければならない。一々資源を無駄にするような包装は極力避けられる。とりわけ、利用者側にも強い美化への心がけが要求される。法律は
kacte内の美化について厳しく定義している。例えば
kacte内でのガムの吐き捨て、ゴミのポイ捨ては
kacte外でのそれより重罰である。更に、
kacteの舗装された地面に唾を吐いたりすることも犯罪である。舗装部分は土と違い、汚れが残るからである。しかしながら、
kacteにはゴミ箱が少ない。トイレの付近とか、入り口付近にはあるが、美観を損ねるため、内部には殆どない。近年日本にできたディズニーシーと同じ発想である \ さて、ところで、
kacteは「公園」に比べ、莫大な維持費がかかることは言わずもがなであろう。守衛の人件費は勿論のこと、敷地代にも目を向けねばならない。
kacteは住宅街から離れ過ぎては意味がないので、住宅街に広く土地を買うことになるが、それにまずは莫大な資金がいる。日本の大学は好例だが、大学は都会にあるほどキャンパスが狭く、そうでないほど広い。例えば専修大学などは狭く、中央大学は広い。従って、多くの
kacteを作ることはできない \ 住民達はより
kacteに近いところに住もうとする。そのため
kacte付近の地価はますます高騰する。商店街は無論
kacteの付近にできる。そのため、
kacteを中心とした街作りが行われる。治安維持のため、警察や消防は
kacte付近にある。日本の番地は駅から近い方が1丁目ということがあるが、こちらは
kacteからどの程度離れているかで番地が決まる \