arkans(1) /// / アルカンス、じゃんけん \
sid \ [
kirs ] \
古アルカにもこのまま存在した遊び。掛け声、登場人物、手の種類など、何から何まで
メルと
クミールが作ったもの。7年ごろのことで、原型はもはや不明だが、わりと早く広まった \ 「じゃんけん」に当たる遊びで、物事の決着を付けるときの公平な手段として、子供の遊びを超えて広く使われる。3種類の手の形で勝敗を決める。やり方はまず、片方の拳(ふつう右手)を差し出す。このとき甲は上を向き、親指は伸ばしておく。すると自然と親指は左に向かって伸びているはずだ。次に「ar」といって手を一度上下させる。次に「kan」といってまた上下する。次に「se」といって手を動かす準備をし、最後に「an!」といって3種類の内から1つ手を選んで出す。掛け声は「
arkans e an」で、「私のアルカンス(=アルカンスは私のものだ)」の意味である。「ar」と「kan」は4分音符で、「se」と「an」は8分音符である。また、「se」だけ他より短2度か長2度ほど低い \ 出した手によって勝敗が決まる。掛け声を言う時点の拳を、掛け声が終わったと同時に上に向ければ
エルトを示す(エルトは天界に住むから)ので信者
sleaを示す。逆に、手を下に向ければ
サールを意味する(サールは地界に住むから)ので信者
treaを示す。また、伸ばしていた親指を引っ込めれば
テームス信者の
bceaを示す。後はアルカンスの伝説通り、
sleaは
bceaに勝ち、
bceaは
treaに勝ち、
treaは
sleaに勝つというルールである \ 尚、掛け声が終わっても手を変えなければ負けである。また、3種の手が同時に出るか全員が同じ手のときはあいことし、もう一度同じことを繰り返す。但し、親を決めた場合はその親に勝てなければ負けであるから、あいこは親と同じ手のときしかありえない \ ところで、アルカンスはじゃんけんより優れていると評されている。まず、手の形がじゃんけんより覚えやすく、その上じゃんけんより後出しがしにくく公平であるためである \ それまでの
アシェットは勝敗を決めるときはコイン投げが有力だったが、コインがなくてもできる上に一度に複数を相手できるという便利さからアルカンスが生まれるとすぐにそちらに変わった。コイン投げは投げた後に裏か表かを言っていたが、複数人集まると互いの声がかき消されてどちらにかけたか分からなくなるという問題があったため、勝負後も手の形が証拠として残るアルカンスは好評だった \
最終更新:2007年08月21日 21:46