これらは
アルカで使う文字で、
幻字(げんじ)といいます。まず始めにこの25字の形と音を覚えるところから始まります。大変でしょうが、アルファベットの転写に慣れてしまわないことが大切です。
上の表は表音幻字ですが、これ以外にも表意幻字があります。文を作る機能として働く表意幻字と、日付などを表わす
古アルカ由来の表意幻字があります。
表音幻字は上の20字が子音で、下の5字が母音です。このほか、
シュワー(あいまい母音)やアクセント字上符付きの文字がありますが、ふだんは使いません。
転写は対応したアルファベットの通りです。私はふだん明朝体の半角カタカナの部分に幻字を入れて打っているので、転写は基本的に使用しません。
基本的に音価は転写通りで、ローマ字読みに近いですが、いくつか分かりにくいものがあります。
xはシャ行です。ポルトガル語辺りを参考にした記憶があります。
yはヤ行で、jがジャ行です。
cはふるえ音のラ行で、イタリア語などのラ行の音です。べらんめぇ口調のラ行と同じです。
lは側面音のラ行で、英語のlです。英語のライトLではなく、語末でもきちんと発音され、「ぅ」のようにはなりません。
rはいわゆる英語のRですが、舌先をカールさせるのではなく、舌の後ろを持ち上げるようにして発音します。
この表は幻字表といい、常にこの順番で並びます。辞書の文字順序もこれに従います。つまり、子音のほうが先に来ます。韓国語と同じです。母音の順序は
n対語を覚えるときに絡んでくるのでこの通りに覚えてください。
基本的に文字の形が似ているものを集めてできた表です。また、上の段のほうが使用頻度が高いです。例外はlで、これは頻度は高いのですが、字形が単純なので下に追いやりました。
大きな字がその文字そのものを表わしています。その下の小さな3文字は、その文字の名前を表わしています。たとえば一番左上の文字は
テスという名前の文字です。順に
ケット、
シャル、
ソルと続いていきます。
全て1画で書けます。書き順は☆のところから始まります。書き順は意外と大事です。文字を綺麗に書くだけでなく、早く書く効果もあります。また、字を弁別するのにも有効です。たとえば
ketを下から書いた場合、文字が寝てしまいやすくなり、
solとの見分けが付きにくくなります。
アルファベットに似ている字形がいくつかありますが、簡単な字形は限られるため、自然と同じ形が生まれます。
また、hは転写してもhなんだなと思われるかもしれませんが、これもひとつひとつ頻度などを計って設定した結果です。hをhの形にしたほうが覚えやすいという理由ではありません。
字形が単純で、逆さまなものが多いので、慣れるまではかなり間違えると思います。ですが、それは私たちが英語を学んだとき、始めはd,bを間違えて書いたのと同じです。
作者の私も始めは大変でした。まず
serenが書けなかった。
solと
xalを混同して、どっちがどっちだか分からなかった。いまでは正面の相手が書く文章を前から逆さまに読んでいても何と書いているのか分かります。慣れですね。
最終更新:2008年09月17日 14:33