キモい男がブツブツと呟きながら夜道をコソコソと歩いていた。
こんな所を誰かに発見でもされたら間違いなく不審者として警察を呼ばれてしまうだろう。
だがその危険はない。
なぜならこの場は彼が元いた世界ではない異世界。
この地に招待されたもの以外は誰もいないだろう(たぶん)世界だからだ。
とはいえ、この男がそう考えているのかは甚だ疑問であるが……
さておきこの男の紹介をしてしまおう。
彼の名は鈴木万吉―――いわゆる引き篭もり、といえばイメージしやすいだろう。
家に引き篭もっては殺し合いの二次小説、まあパロロワだ。
そのパロロワを書くという、なんとも駄目な人生を送っている。
引き篭もっては駄目だという神の啓示か、はたまたただの気まぐれか。
こうして万吉も書き手ロワに巻き込まれたのであった。
さぁ、果たして彼はこれからどんな行動をとり、どんな生き様を見せてくれるのだろうか。
それはこれからのお楽しみである。
「ふひひ、今回は支給品もカレーと拡声器じゃないし完璧だ。
今度こそ完璧なる恋愛フラグを立てて見せるぜ!」
そう叫んだ途端、万吉は自殺交響曲の影響で自殺した。
【大阪府/1日目-深夜】
【鈴木万吉@???ロワ 死亡】
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最終更新:2009年03月15日 00:12