「ほう、俺…いや、『俺様』の外見はマグニスか」
テイルズオブシンフォニアの敵キャラクター、マグニスの姿をした一人の書き手。
彼の名は◆nkOrxPVn9cこと『マグニスさま』。
テラカオスバトルロワイアル外伝の書き手である。
「てか名前『マグニスさま』ってなんだよ。そのまんまじゃねえか!」
自分の名前の安直さに思わず愚痴がこぼれる。
まあ、マグニスは自分が唯一複数話書いたキャラであるのでこの姿になったのは妥当なところだろうが…
「どうせならボーカロイドみたいな可愛い女の子になりたかったなあ」
まあ、いつまでも愚痴っていても仕方がない。
とりあえず、まずは行動方針を決めるべきだろうが…
この姿になったからには、迷うまでもないだろう。
「待っていろよ『劣悪種』……もとい書き手の豚どもよ!このマグニスさまが皆殺しにしてやる!!」
そう宣言すると、マグニスさまは支給品のグレートアクスを手に持ち、標的を見つけるべく行動を開始した。
新々漫画バトルロワイアルには、豚が多く出現している。
支給品にブタ型の生きたバンクが出てきたり、響良牙が川に落ちて豚に姿を変えたり、開始早々3人の参加者が黒豚溺泉に落ちたり。
そして、その全てが一人の書き手によって書かれていた。
そう、彼こそが豚全一書き手、◆OmtW54r7Tcこと『ミスターブタ』である。
「まあ、豚ばっか書いてたってのは自覚あるし、参加者として登場する以上人間の言葉が喋れた方がいいってのは分かる。だけどさ……」
そこで一旦言葉を切り、息を大きく吸うと、ミスターブタは叫んだ。
「なんで外見設定がぶりぶりざえもんー!!??」
「アニロワかよ!新々漫画関係ないじゃん!ぶたってだけじゃん!」
「と、とりあえず支給品を確認するかな」
突っ込みを終えたミスターブタは、気を取り直して支給品を見てみることにした。
支給品1:メンチ…コロッケの生きてるバンク。
「ぶひー!」
「…まあ、想定内だな」
支給品2:黒豚溺泉の水…水を浴びると黒い子豚に姿を変える体質になる呪泉郷の水。
「誰かに浴びせろって言うのか…?てかなにこの豚縛り」
この調子だと最後の支給品も嫌な予感がする。
ミスターブタは、恐る恐る3つ目の支給品を確かめた。
支給品3:豚肉…生ものだから腐らないうちに食べてね♪
「………さあメンチ!出発しようか!」
「ぶひ!」
コメントに困る。
「さてと、これからどうしよう…」
改めて気を取り直したところで、これからの行動方針について考えることにした。
「うおおおおおおおおおお!」
「ん?」
誰かがこっちにやってくる。
その人物は、斧を持ってこちらへとどんどんと近づいてきて…
「って、襲われる!?」
「爆炎斧!」
「うわあ!?」
とっさに、襲ってきた人物の攻撃を後ろに跳んで避ける。
それにより、襲撃者との距離を開く。
襲撃者は攻撃を避けられたことにチッと舌打ちすると、口を開いた。
「ぶりぶりざえもん…なるほど、アニロワの書き手か」
なんか勘違いされてるが、とりあえず気にしないことにした。
この姿で新々漫画ロワ書き手なのっても、我ながら説得力がないように思うし、細かい理由説明するのもめんどい。
なので、逆に聞き返した。
「そういうあんたはその格好…テイルズロワの書き手か?」
「残念ながら違うなあ。俺様はテラカオス外伝ロワの書き手、その名も……」
「マグニスさまだ、豚がぁ!」
ピクッ。
ミスターブタの眉の形が変わった。
「………誰が豚だって?」
「お前以外に誰がいる!この豚がぁ!」
「うう、ううう……」
マグニスさまの言葉に、ミスターブタはその場に膝をついてうめき声をあげている。
(…なんだ?豚になにかトラウマでもあるのか?)
まあ、確かに外見からして豚だし、おそらくそんな姿になった自分に屈辱でも感じているのだろう。
(まあ、なんにせよ相手はショックでうずくまっている。チャンスだ!)
マグニスさまはミスターブタめがけて走り出した。
マグニスは知らない。
ミスターブタが彼に豚呼ばわりされて湧き上がった感情が、悲しみとは別のものであるということを。
ミスターブタが膝をついたのが、ショックでうずくまったからというわけではないことを。
「うううううううううううう……」
(な、なんだこれは!?)
ミスターブタとの距離をつめながら、マグニスさまは目を見開く。
彼の右手に、すさまじいエネルギーがどんどん集まっているのだ。
(ええい、気にすることはない!技を出される前に仕留めてしまえばいいこと!)
「食らいなあ、この豚野郎がぁ!!」
「豚って……」
マグニスさまの斧が、今まさにミスターブタを捕らえようとしたその時…
「豚って呼ぶなああああああああああああ!!!」
マグニスさまの目の前から、ミスターブタの姿は消え…
「ぐおおおおおおっ!?」
マグニスさまの身体は、吹っ飛んだ。
ミスターブタは、イライラしていた。
『ミスターブタ』という名前を付けられた上に、外見は豚(しかもなぜかロワと関係ないキャラ)
その上、支給品まで豚オンリーと来ている。
どう考えてもおちょくっているとしか思えない。
さらに、そんなイライラしている時に突然現れた参加者に、何度も豚呼ばわりされてバカにされる。
そこで、彼の怒りゲージはMAXになった。
そして、怒りを込めて『ウードン』と呼ばれる技を放ったのだ。
(どうやら、戦闘能力はコロッケらしいな)
これに関しては、まあ納得ではある。
なにしろ、自分がこのロワで書こうと思った最大の理由は、『コロッケ!』が参戦作品に選ばれたからだといっても過言ではなかったからだ。
作品決め投票の前に紹介プレゼンを書いたのも自分だし、参戦が決定したときはとても嬉しかった。
作品熱が再熱して、新たに未プレイのゲームを買ってしまうほどだ。
「ま、そんなことより、こいつどうしよ」
吹っ飛ばされて倒れているマグニスさまのもとに近づくと、冷たい目で彼を睨み付ける。
「くそ、このb…」
「豚って言うな」
「!………」
冷たい声で釘を刺されて、思わず黙ってしまうマグニスさま。
やがて、ミスターブタはにやりと笑みを浮かべると…
「そういえば、テイルズロワ2ndのマグニスは、炎の剣士に燃やされてたっけ。それじゃあ…焼き豚になってもらおっか♪」
そういうとミスターブタの両手が熱を帯び、炎をまとった。
「ハン・バー……」
「や、やめろ…!」
「ガアアアアアアアア!!」
「やめろおおおおおお!!」
「う~ん、さすがに炎属性を得意とするマグニス。上手く焼けてくれなかったなあ」
マグニスさまの遺体を眺めながら、楽しそうにつぶやくミスターブタ。
「ハンバーガー一発じゃうまく焼けてくれなかったから108ハンバーグーを使ったら、ぐちゃぐちゃになっちゃうし…」
彼の遺体は、原型をとどめておらず、ボロボロであった。
「…メンチ。行動方針が決まったよ」
「……ぶひ?」
ミスターブタの所業に呆然としていたメンチは、我に返って彼の方を見る。
「この人みたいに豚呼ばわりする人はぼこぼこにする。そして散々人をおちょくってくれた主催者は…絶対に倒す」
彼の眼は、怒りに染まっていた。
自分をバカにする、豚呼ばわりする人々に対する怒りで。
【マグニスさま(◆nkOrxPVn9c)@テラカオスバトルロワイアル外伝 死亡】
【一日目・深夜/D-7/森】
【ミスターブタ(◆OmtW54r7Tc)@新々漫画バトルロワイアル】
【状態】疲労(小)、イライラ
【装備】グレートアクス@テイルズロワ2nd
【持物】基本支給品×2、メンチ@新々漫画ロワ、黒豚溺泉の水@新々漫画ロワ、豚肉、不明支給品0~2
【思考】
基本:自分を馬鹿にした主催者は絶対に倒す
1:豚呼ばわりするやつはぼこぼこにする
[備考]
※外見はぶりぶりざえもん@クレヨンしんちゃん、戦闘能力はコロッケ@コロッケ!です
最終更新:2013年04月17日 04:45