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ながされて藍蘭島エロパロ

 

寝取られて24話

 

 

 

 

  1

 

 

 一週間という短くも長く感じられた準備期間を経て、とうとう本番その日がやって来た。とは言え用意は前日までに全て済んでしまい、龍神祭も夜祭として夕刻から開かれるので、ドン、ドン、ドンドンという開催当日を報せる早朝の花火の音で目が覚めたものの、少なくともボクは起き抜けから落ち着かない気持ちは湧かず、一日の始まりは水汲み、掃除、洗濯……と、普段どおりのようであった。

 朝食も済み、さて日暮れまでどう時間を潰すそうかと終日快晴を思わせる青い海原を眺めながらお茶を啜ってくつろいでいると、

「行人ー」

と、台所で食器の洗い物をしているすずが背中を向けたまま話しかけてきた。

「なにー?」

「私、お祭りの着替えの集まりに呼ばれてるから、これが終わったら出かけるね」

「あ、そうなんだ……どこで?」

「えっとね……ちかげちゃん家だよ。衣装配るの面倒だからって、私たちの方から取りに行くことになったの」

 上体を捻ってこちらに横顔を向けたすずはそう言い、流し目でニコッと笑いかけてきた。最近、こんな何気ない仕草にドキッとしてしまい、ボクは目がやや泳ぎ気味になってしまう。すずの美少女ぶりに磨きが掛かっていると言うか、妙に色っぽいと言うか……それでなくとも彼女のスカートはちょっとかがめば下着が見えそうになるぐらい短いし、胸もボリュームが増しているような気がして……目線をどこに置いたらいいのか、この頃はとても迷ってしまうのだ。もっともそれはすずに限らず村の女の子たち全体に言えることで、思春期の女子は皆こうも眩しく見えてしまうのか、それともボクが意識過剰になっているのか──まず後者で間違いないと思うけれども。

「あはは、まあ確かに、一軒一軒配って回るより、皆んなを集めた方が効率がいいもんね……ってことは、祭り衣装が新調されるんだ?」

「毎年新しく仕立ててるんだよ、ちかげちゃん」

「さすがだな……じゃあ、ボクの分もあるのかな」

と、壁際にある箪笥の上に視線を投げる。そこには去年着用した祭り衣装が畳んで置いてあった。押入れの衣装箱に蔵(しま)ってあったのを昨晩取り出して陰干ししておいたのだ。

「あー、そこまでは聞いてなかったけど、ちかげちゃんは凝り性だから、きっと行人の分もあるよ」

 そう言うとすずは洗い物の手を止め、今度はくるっと振り返り、ボクをまっすぐに見つめて柔和な微笑みを浮かべた。

「行人も…………来る?」

「えっ…………」

 吸い込まれそうなほどキラキラした瞳と美少女ぶりを遺憾なく見せつける端整な微笑を浮かべる表情に、ボクは胸の動悸が一気に高まってしまい、自分がぼうっとなって吸い込まれるように見つめ返していたのに気付いたのは数秒後ぐらいだろうか。

 ボクは燃え上がるように湧く羞恥に内心慌てふためきつつ無理やり引き剥がすように視線を外し、

「……いっ、いやっ、別にいいよ」

と、動揺しているのを悟られないよう願いながら口早に言った。顔が熱い、きっと赤くなっているんだと思う。気付かれやしないかな。

「……どうして?」

「だ、だって、女子の集まりで、しかも着替えじゃないか。男子のボクも行くのはおかしいでしょ!?」

「えー?」小首をかしげるすず。「でも、準備の慰労も兼ねて、食事やお茶菓子も用意するって言ってたよ。時間までゆっくりしようって。全然おかしくないと思うけど……」

「そ、それでも着替えするのは変わりないでしょ!」

 女子たちが何も気にせずにボクの眼前で服を脱ぎ始めてその柔肌を露わにするのは目に見えていた。お決まりの展開である。それでなくとも最近村の娘(こ)たちは綺麗になっていると感じているのに、日々の労働や快眠快食で健康的に引き締まったその裸体の数々を見てしまっては、どれだけ鼻血を噴いてしまうのか──。食べ物なんかにつられないぞ! と、ボクは心の中でブンブンと首を振る。

「もう、行人ったら……。……じゃあ……行人は来ないんだね。ふふっ♥」

 可笑しそうに喉を鳴らしたすずはまたクルッと躰を回して元に戻り、ロングヘアと白いスカートをふりふり、とても機嫌良さそうに鼻唄を歌いながら洗い物を続けた。藍蘭島に公共の水道は設備されていない。井戸から汲んで来て水甕に貯めた水を用い、流し台で洗うのだ。汚れた水は台の隅にある口から木管を伝って外に排水される。上手く作られたもので、家の裏手に溝が海まで掘られていて、温泉の排水を合流させて流れ出るようになっているらしい。大きな声では言えないが、トイレもそこで済ますのだ。

「う、うん……それに、ボクはボクで別件で呼ばれてもいるんだ」

「別件?」

「ほら、今年はボクも警備に回されるでしょ。その打ち合わせでオババの屋敷に行くことになってるんだ」

「ふうん、そうなんだ。じゃあ、行人の分のお祭り衣装も用意されてたら、届けよっか?」

「いや、わざわざいいよ。夕方前に取りに行くか、去年のを使うからさ。それより……あやねもそっちに来るの?」

「え、あやね? うん、来るよ、もちろん♥」と、また横顔だけ向けて朗らかに答えるすず。「店番手伝うって言ってくれて助かったよね」

「だねえ。あやねに会ったら、ボクからも感謝してたって伝えておいて」

「うん、いいよ♥」

 前回は客がわんさかと押し寄せる中、りんが助っ人をしてくれたお陰で何とか凌げたのだが、今年は別に先約されてしまっていたのだ。ボクも警備の仕事があるし人手が足りるかなと若干の不安を覚えていたところ、すずから話を聞いたらしいあやねが、「それなら私が手伝ってあげるわ」と申し出てくれたのだ。例年通りなら彼女は祭り囃子の笛太鼓役の筈だったが、そちらは他の子が回ってくれるそうで、こうして周りが協力してくれることに感謝せずにはいられない。

「一緒に行くから途中で待ち合わせしてるんだ」

「へえ……最近、あやねとも随分と仲が良いよね?」

「うにゃ? そうかな?」

「ハハ、自分自身だとわからないものだね。傍から見てると、近頃あんまり張り合わなくなったなって感じるよ」

 ボクは可笑しくなって軽い笑い声を立てた。対抗意識が強い上にすぐ調子に乗って空威張りするあやねは、以前はすずに限らず他の子と諍ったり競ったりする場面が多々あった気がする。すずもあやねに対しては意地になるので、二人はすぐケンカする印象があった。

 だが、この頃の二人をふと振り返ってみると、突き合う角が取れたかのように円く接していることが多いな──と、そんなことに気付いたのだ。もう数ヶ月前のことになるが、月見亭への小旅行に誘った時も、帰り道のすずとあやねがやけに楽しそうにお喋りを続けていたのを思い出す。

(一昨日だって二人一緒にボクのところに……あ)

 そこまで考えて思い至った。

 他の子たちがアイツを取り巻くようになった反面、まだ距離を保っている女子同士として、自然と絡むことが増えたのではないか、すずとあやねは。

 それに、月見亭への小旅行もそうだが、普段の付き合いとは別に、ボクの方から二人に声をかけてちょっとした遠出を度々するようになっているので、三人で過ごす時間が増えたのも確かだ。もしかしたら、すずとあやねが連れ立つ機会を目にすることが多くなったのは、ボクの影響もあるのかも知れない。

 このように考えると、何だかまたひとつこの二人の身の潔白の証明を発見したような気がして、嬉しさがこみ上げて来て心が軽くなるようだった。

「それじゃあ、次に会えるのは日暮れ前の集合場所だね♥」

「そうなる……のかな?」

 去年は日がずれていたみちるさんや身重のみことなども今回加わったが、今年もボクたちが祭り初日の当番であった。初日の店番や祭囃子の担当は開会式に出席できないのは多少残念ではあるけれども、オババの式辞があるぐらいなので気にするほどのことでもない。

「楽しいお祭りにしようね♥ ……私も、あやねも、うんと楽しむから♥ ……フフ♥」

「う、うん…………」

 それほど楽しみだったのか、程なくしてすずはスキップするような軽やかな足取りで家を後にした。時刻で言えば大体、午前8時にもなっていなかったのではないだろうか。この島には正確な時計が無いのであくまで体感だったが、何にせよ祭りの開始までまだ半日近くもあるのは間違いなかった。

(まあ、準備も大変だったからなあ)

と、遠ざかってゆくすずの後ろ姿を玄関から見送りながら思う。ボクも連日の肉体労働で全身の筋肉が強張り気味だ。すずの作ってくれる食事と自宅温泉、それに準備期間中は厭な夢も見ず熟睡できていたため、何とかバテずに乗り切れたが、それでも体内に少しずつ疲労が蓄積し、四肢がどことなく重い。祭りの本番を迎えた高揚感がそれを帳消しにしているのだ。

 そんなボクを尻目に、すずをはじめ村の女子たちは疲れなど知らないように溌剌としていた。藍蘭島の自然に培われた彼女たちの体力の底知れなさや丈夫な身体には舌を巻くばかりだ。

(それに、ぱな子さんの作る料理やお菓子は絶品で、すずも目がないし)

 そう思うと一も二もなく御機嫌で出て行ったすずの気持ちも理解できる。あと、見た目では元気に映ったり、自分ではまだ大丈夫と思っても、実は疲れが溜まっている……という事も十分にある。この七日間働き詰めだったのだから、安全な女子たちの集まりの中で時間までゆっくりと休息するといいだろう。

 一昨日に見た、三人が──すず、あやね、ぱん太郎の三人が仲睦まじげに、それこそ躰を密着しながら談笑していただけでなく、着崩れた服の内側を──すずとあやねのパンティや生の乳房をアイツに覗かれていたのを、悪夢でなく現実で目撃してしまったこともあり、一抹の不安はあったが、女子の集まりということもあって、ぱん太郎も他所の家まで出張って衆目のある中で変な真似はしないよな、いつも通りすずとあやねを信じなくちゃ、さっきだって二人がぱん太郎と関係していない状況証拠をまた一つ発見したじゃないか……などとぐらつく心を鼓舞した。

 このお祭りもせっかくの機会にして、二人との絆をもっと深められれるよう努めよう。そうすれば、アイツがすずとあやねに寄り付いても、二人はきっとボクの言葉を信じて跳ね除けてくれる筈だ。合意が無ければぱん太郎だって一線を越えることは許されないんだ……などと考えながら、ボクはボクでとんかつの世話をしつつ昼前に出掛けたのであった。

 

 

 

 

  2

 

 

 ──と、悪い方へ考えが傾かないよう懸命に努力する少年だったが、現実は残酷なことに非情かつ無慈悲であった。

 躰をくっつけたり胸や下着を覗く程度の可愛い段階などではない。すずはぱん太郎と夢中で子作り中出しセックスする段階に、とっくになってしまっているのだから……。

 そうはなって欲しくないと願い、そうではない希望的証拠を考え探り、なっていないと信じている少年の切なる望みも虚しく、すずはすっかりぱん太郎の性の虜となって、少年が忌み嫌う男の巨根を膣奥まで突き入れられて気持ち好さそうに喘ぎ、種付けされまくる女となっていたのだ。

 先程まですずと会話していた時も、彼女の胎内には子宮の奥までぱん太郎の濃厚な体液が充溢しており、綿を詰めて秘貝の口をキュッと閉じ、こぼれ落ちないようにしているぐらいであった。

 この準備期間中だけですずがぱん太郎の巨根でオマンコを存分に掻き回され、子宮に亀頭を直当てされながらたっぷりと膣内射精された回数は優に五十回を越えていたし、すずが浅くない絶頂に達した回数はそれ以上であった。すずの性器は雌の快楽器官として完全に目覚めており、その内部では大量のぱん太郎の精子を抱えて絶え間のない生殖活動が行われていたのである。

 また、動いた拍子に腰まで届く栗色のロングヘアと短いスカートが翻り、時おりチラチラと見える白いパンティを行人が後ろから注視していれば、臀部の中央付近におかしな盛り上がりがあるのに気付いたかもしれない。すずはなんと、後ろの穴にアナルバイブを挿していたのだ。それもかなりの大きさの。

 すずの肛門の開発も順調に進んでいた。屋敷でセックスする時は、“愛の巣”で生殖昂奮にまみれた濃厚な種付け交尾をひとしきり楽しんだ後、温泉に場所を変えてまずは先ほどまでの交歓の汗や汚れを落としてから肛門調教を始めるのが常であった。温水浣腸でよく洗浄してから、ぱん太郎は潤滑液である通和散をふんだんに用いてすずの綺麗な菊穴の内外を丹念に指でほぐし、その次にアナルバイブを使ってゆっくり出入りさせる。陰核も同時に弄りながら。この流れはすずだけでなくすべてに女に当てはまった。

 いつもとはまた違った反応をすずは露わし、指やバイブの抽送に震える尻を高く掲げながら、「にゃおぉ♥」「にゃおぉん♥」と、明らかに感じている声音で切なそうに鳴くのだ。数ヶ月前に流れ着いた外界産のバイブ類はとっくに電池が切れていたが、こうして張り型として十分に活用出来ていたし、中にはちかげが持っているスマートフォンのように携帯型太陽光発電機で充電して繰り返し使えるものも幾つかあった。

 後ろの穴はいきなりそこだけ責めても快感を得にくいどころか痛みや苦しさも強いため、まずは通常のセックスで十分に気持ち好くさせた状態で移った方が良いとぱん太郎が気付いたのは、肛門に手を出し始めてからしばらくしてだった。これが上手くゆき、最初から後ろで始めるよりも女の緊張具合や肛門のほぐれ方もまるで違い、女たちにも好評であった。慣れてくるにしたがってひと回り大きい張り型に替えてゆくのだ。他の女もそうだったが、今ではすずも並の大きさ以上の張り型が入るまでに肛門が拡がるようになっている。誰もがぱん太郎の極太肉棒を後ろでも迎え入れるのを目標としていて、積極的に肛門調教を受けているからでもあるが。

 通和散を溶かした温泉水を足すのを忘れず、また陰核にも刺激を与えながら、頃合いを見て奥までバイブを挿入してほじくり回すと、すずはうっとりと目を閉じビクビクとからだを悶えさせながら、「にゃおぉ♥ にゃおぉ♥!」と、オマンコを責められる時とは異なる喘ぎ声を上げ、拡げた両脚を突っ張らせて大きく弾ませながら尻を浮かせる。すると、秘裂からまるで間欠泉のように白濁汁がビュウ、ビュウと噴き出して来るのだ。すずが射精しているようにも見える程の勢いと量──前と後ろ両方の穴のその有り様は、行人にはとても見せられない卑猥極まりない扇情的な姿であった。

 やっと引き抜かれたバイブは湯気が立って潤滑剤よりも腸液でまみれており、ポッカリと開いた穴がすぐには戻らないほどであった。最後は試しに肉棒の先端を当ててみるが、力を籠めて押し込もうとしても亀頭が半分埋まるぐらいで止まってしまう。さすがにすずも痛がった。亀頭の傘部分が一番広がりがあるため、そこさえ通過させれば後はするする入ってゆくのではないか……と思うのだが、拡がってきている手応えは確実に感じているため、焦りは禁物とぱん太郎はどのバイブよりも太い自身の大魔羅で無理に貫こうとはしなかった。どの女も同じである。皆の熱心さは買うが、ぱん太郎の巨根を丸ごと呑み込めるまでにはまだまだ時間が掛かるだろう。

 だがその分、前の穴に突っ込みたい気分が無性に昂じるのだ。

 もう一人の男である少年と暮らしているこの美しい少女のオマンコを存分に掻き回し、東方院行人を完全に忘れさせるほどの快楽を与えたくなるのだ。

 肛門調教が終わると、ぱん太郎は頑張ったねと優しく声をかけ、「ご褒美に、出ちゃった分また注いであげるからね♥」と、大剛直の先端をすずのオマンコに移動させ、白濁汁を滴らせながら秘肉がヒクヒク蠢いている淫裂の中へ突き入れてゆく。今度は後ろとは裏腹に驚くほどなめらかに呑み込まれてゆくのだった。

 再び前の穴での交淫が始まると、すずとぱん太郎はあっという間に燃え上がり、特に肛門調教後のすずの乱れようは甚だしかった。これはすずに限った話ではないが、後ろの穴をさんざんに弄られると、アソコが切なく疼いて仕方なくなるのだと言う。

「にゃあぁ~♥! うにゃあぁ~♥! ぱん太郎様ぁッ♥! ぱん太郎様ぁッ♥!!」

と、すずは愛しげに名前を連呼し、何度もキスを求める。オマンコを責められながら閉じ切っていない肛門を指で弄られる度に、穴を窄(すぼ)め尻を震わせて喜びを表す。

 どちらも本能にまみれた動物的になっての激しいセックス──。後ろの穴に入らないのが嘘のように、すずの肉壷はぱん太郎の巨根を美味しそうに根本まで呑み込み、青リボンが解けそうなほど栗色の長髪を振り乱し、その豊満な乳房がぐにゃぐにゃになるほど揉みしだかれたり舐め回されて悦び、自分からもぱん太郎に押し付け、乳首が赤く腫れ上がるほどしごかれようが、吸われようが、紅潮した顔に嬉悦の涙を流して快楽に狂ったような嬌声を上げる。行人の知っている彼女とはまったくの別人であった。

 やがて二人は歓喜の同時絶頂、意識が弾け飛びそうなぐらいの快感に昇り詰め、行人など完全に忘れ去られた、深々と繋がっての至福の“種付け時間”に包まれる。すずは行人などお構いなしに子宮直付けされたドクドクと脈打つぱん太郎の孕まし棒を愛おしそうに締め付け続けながら、ぱん太郎の子種を飲み干してゆくのだ。

 だが、これは、最早当たり前と化した光景であった。当たり前になるほど、すずはぱん太郎とこの中出し種付けセックスを繰り返して来たのだ。

 何も考えられないほどの大きな絶頂がやっと引き、からだを動かすのが億劫になっても、ただただ気だるくも果てしなく満ち足りた生殖悦楽に浸りきり、性器を深く結合したまま胎奥での子種の受け渡しに没入するすずとぱん太郎──。

 

 それに──すずの言った通り、女子たちは祭り衣装の受け渡しのために集まるのは確かだったが、それは目的の一つでしかなかった。彼女たちの足が向かうのはちかげの洋館ではなく、村外れの小山に建つ大屋敷であった。

 ぱん太郎の手が付けられた女たちが呼ばれ、前祭と称した内宴が夜通し行われていたのだ。

 すずが行人を残した家を出てほどなく、道端で彼女を待つ者がいた。

 青袴の巫女装束──あやね。

 この白リボンの少女の胎内もまた、青リボンの少女同様の有り様であり──すずの膣と子宮が大量のぱん太郎の精子で占拠されているように、あやねの膣と子宮でも同じ男の精子が我が物顔で群れ泳いでいたのである。

 彼女たちだけは、と行人が想い、何とか守ろうと色々と考えを巡らせている二人の少女は、もうとっくにぱん太郎によってめくるめく性体験を与えられていて、それどころか、少年にとって憎むべき男の存在は二人の心身の奥底まで浸透し、支配され……しかもそれを彼女たち自身が受け入れてしまっているほどだったのだ。

 朝の挨拶を交わした二人が、「どう? 行人様にバレた?」「そんなわけないじゃん」「やっぱりねえ」などと談笑しながら肩を並べて道を辿り屋敷を訪れると、既にぱん太郎に責め上げられて内股を大量の白濁汁でまみれさせながら幸せそうにへばった女たちが広間の隅に並べられた蒲団に何人も寝ており、まだ順番が来ていない女たちは思い思いに御馳走やお喋りを楽しんだり、露天風呂や中庭の東屋でくつろいだり、また別の部屋では性具を用いるなどして女同士で絡んでいる者たちもいた。よくよく見れば、彼女たちは肛門拡張に精を出しているのだ。

 彼女たちに共通しているのは、誰もが一糸も纏わずに桃肌の世界を作っているというところであった。彼女たちの衣服は下着に至るまで式台(※玄関の上がり口にある一段低くなった板敷きの部分。客を送り迎えする所)の隅にうず高く積まれており、奥の“愛の巣”からは複数人の女の性愛に満ちた嬌声が聞こえて来る。

 すずとあやねも目を輝かせ、胸を高鳴らせ、何よりアソコを疼かせて──急いで脱いだ服を布の山に放り、この淫宴の中へと足を踏み入れたのだった。

 他の娘たちとお喋りに興じたり温泉に入ったり美味しいお茶菓子を堪能したりしていたすずとあやねは、順番が来ると二人して呼ばれたので、待ちかねたように素早く立ち上がって裸のまま“愛の巣”に入っていくと、同じく全裸のぱん太郎がベッドの上で赤黒い極太勃起を淫液で濡らしたまま胡座を掻いて待っていた。瞬く間に情慾で濡れた瞳を男と交わして挨拶をすると、青リボンの少女と白リボンの少女はベッドに手をつき四つん這いで上がり、何のためらいもなくぱん太郎の足元まで這い蹲(つくば)って進んだ。何も言われなくとも雄大な異様を誇る巨根に両側から愛しげに口づけをして、こびり付いていた体液の残滓を丹念な舌使いで綺麗に舐め清めてゆく。

「言いつけはちゃんと守ってる?」

「はい……♥」

「ええ……♥」

 二人は大剛茎から顔を離し、四つん這いのままその場で半周すると、ぱん太郎に尻を掲げて見せた。

 なんと、彼女たちの菊穴を押し広げて太いバイブが根本まで収まっていた。これを朝から挿れていたすずだったが、あやねもまったく同じようにしていたのである。以前、月見亭で見たことのある行人の陰茎が勃起した幅の優に二本分はある大型のバイブだったが、それでもぱん太郎のモノよりは小ぶりであった。

「よしよし♥」

 行人に想われている少女二人が、とうとう尻穴までこんな有り様にしている、自分の命令に忠実に従っている──その光景にぱん太郎は満足げに頷いた。その下にある無毛の秘裂の狭間には赤い具が覗き見え、愛液と精液が混じったものが中からこぼれてきたのだろう、白く濁った粘汁を滴らせて内股まで濡らしていた。前の穴もこの様相である。

 すずもあやねも既に昂奮を覚えているのだ。セックス経験だけでなく、淫乱化も着実に深まってきているようだった。

「これ、大きすぎて、ずっと挿れてるの大変なんだから……」

「ちょっと息苦しいよね……♥」

 などと言いながらも、二人の表情には淫媚さこそあれ非難のかけらも浮かんではいない。

「のふふ、この程度で音を上げてちゃ、ボクのはまだまだ入らないよ♥」

 ニヤついた顔でそう言ったぱん太郎は、出っ張っている部分を片手ずつ抓んだ。そうしてゆっくりとわずかに抜いたり差したりを繰り返すと、「んっ……♥ んっ……♥」と、すずとあやねは細い腰から扇情的な曲線を描く尻と太ももを艶かしく揺らしながらその感触を楽しんで囀る。

 股下から逆さまに覗いてくる視線は極太肉棒に釘付けで、彼女たちの両手はしきりに陰唇付近へ添えられて亀裂を指で拡げるために淫液の滴り具合も増し、二人ともぱん太郎の男根を欲しがってアソコを火照らせているのが容易に解る仕草であった。

 ぱん太郎も元よりそのつもりだ。この前夜祭には関係を持った女を全て招いていたが、こうして小分けにして順次部屋に呼んでいるのは、肛門をほぐしておくために付けさせた張り型をしっかり嵌めているかの確認だけでなく、祭りの本番が始まる前に全員ひととおり抱いておきたいと思ったからだ。全ての女が自分とセックスし、中出しされた状態で本祭に入る──なかなかのご満悦な状況ではないか。

 彼女たちの話によれば、村に暮らす適齢期の女でぱん太郎に抱かれていないのは最早いないとのことだ。様々な理由で長期に渡って村外に出ており滅多に顔を見せない女も何人かいるようだが、いずれも子を産める身体で容姿も申し分ないらしく、実はその内の何名かは偶然に出会えた機会があったため籠絡していて、今日も此処へ来ていて抱かれ済みだ。残りも村に戻って来たら自分と対面するよう仕向けて欲しいと、今や彼の手足となって動いてくれる女たちにぱん太郎は伝えてある。

 よって、今夜から始まる祭りの会場で見受けられる女は、その尽(ことごと)くが妊娠中か、でなければ受精中か、排卵の時まで種を蓄えているか──いずれだろうが等しくぱん太郎の女としてその日注がれたばかりの子種を大切に胎(はら)に納めながら祭りに参加するのだ。

 村よりさらに範囲が狭(せば)まる会場内で行人が見る女、会う女、すれ違う女──右を向いても左を向いても、ぱん太郎とその日セックスしたばかりの女ばかりという状態となる。

 年に一度の特別な夜、以前より強く意識するようになったすずとあやねとも、少年は親しく会話を交わすだろう。前回はだいぶ盛況だったらしいから、今年もすずと肩を並べて夜店を切り盛りし、祭りの高揚感もあって忙しくも楽しい時間を共有するだろう。さらにはあやねにも手伝うよう言ってあるので、行人はさぞや満足するのではないか。両手に花とはこのことだ。まだ受粉もしていないと信じている愛らしい花。

 

 ──だが、その二輪の花もとっくに…………。

 

 もはや東方院行人に救いはない。祭りの間じゅう、小さな屋台で躰を触れ合わせる距離で一緒に働くすずとあやねまでもが、実はぱん太郎と肉体関係を結んでいる女なのだ。しかも、その肉の繋がりはかなり深くまで達しており……。

 これまで少年に見せて来た平常の顔つきで行人と接しても、ぱん太郎とのセックスの気持ち好さをからだの芯まで覚え込まされており、少年に見せたことのない淫蕩な顔つきで嬉々として肉便器にさえなっている少女たちなのだ。そのオマンコにはぱん太郎から中出し種付けされた余韻を十分に残し、子宮では大量かつ新鮮なぱん太郎の精子が泳ぎ回る状態で行人と共に過ごすこととなるのだ。

 今日までの準備の間もずっと、すずとあやねはぱん太郎の巨根でオマンコを掻き回されて乱れ喘ぎ、その乳房は無遠慮に揉みしだかれ、舌を絡め唾液を交換し唇を重ね合って、わざわざ全裸になってぶっかけれてからだの隅々まで臭く濃密な精液を塗り込められ、そして、一日も欠かさず子作り目的の膣奥種付け射精を受けていたのである。

 これからだって、これでもかと言うぐらいぱん太郎の精液がすずとあやねのオマンコに注ぎ込まれるのだ。

 昨夜から始まった宴の最中、ぱん太郎はこうしてずっと“愛の巣”で代わる代わる来る女たちのオマンコを味わい、種付け射精し続けているのである。それでも疲れは多少感じる程度で、交歓の合間にひと眠りすればすぐに睡気も回復し、男根も性慾も衰える気配が一切ない。自分自身でも驚くほどの絶倫ぶりである。

「すずちゃんも、あやねちゃんも、ボクのチンポをオマンコに挿れて欲しくて堪らないみたいだね♥ 昨日までにも随分としたっていうのに♥」

 この七日の間だけでも、すずとあやねはどれだけぱん太郎と気持ち好くセックスしただろうか──行人が知れば絶望以外ない回数であることは間違いない。仕事に熱中して広場からほぼ移動しなかった少年の目を盗む苦労もなく、祭りの高揚感も綯(な)い交ぜになって心ゆくまで楽しんだのだ。すずも、あやねも、ぱん太郎と腰を密着させての中出し種付け逝きまくりセックスを何度も何度も……。

「だからだよぉ♥」と、腰を淫靡にくねらせながら訴えるすず。「お祭りの準備してる間、毎日してたから……ずっとオマンコが疼くようになっちゃったんだよ♥」

「私もよ……来る日も来る日もぱん太郎様の逞しいオチンポでイヤになるぐらい掻き回されて……オマンコの奥で、うんと濃い精子で種付けされて……」あやねの双眸が妖しく細められ、愛しそうに剛直を眺める。「あんな愛され方を……毎日されたら……誰だって我慢できなくなるわ…………♥」

 後ろの穴に性具を突っ込んでいる真っ最中なのに、前の穴にチンポを挿れて欲しくて堪らないとは、まったく困った娘たちだ──と、さすがに内心苦笑するぱん太郎。女たちに訊くと、圧倒的にオマンコの方が気持ち好いらしいので仕方ないところではあるが。それに、こうなってしまうまで彼女たちに生殖快楽を与えたのは他でもない、ぱん太郎自身なのだ。

 こうなると、ぱん太郎は行人が憐れになって仕方がない──侮蔑と嘲笑ばかりを含んでいるが。この準備期間中は村の雰囲気も常時とは異なり、交歓中の女たちもどこかひと味違った楽しさを得ているようであり、快楽の求め方が普段以上に貪欲であった。すずも、あやねも、行人が広場で屋台の組み上げに勤しんでいる間、どれだけ自分から腰を振ってぱん太郎の巨根と膣内射精を求めただろうか。

 出される直前に、

「いいわ、中で出してぇ♥ 行人なんか気にしないで子宮に注いでぇ♥」

「奥まで挿れていいからぁ♥ 奥でぱん太郎様の精子ドピュドピュしてぇ♥ ぱん太郎様の赤ちゃん妊娠させてぇ♥」

などと、二人とももはや臆面もなく言うのだ。いつもより熱情的にぱん太郎との愛を育み、セックスの悦びを深く刻み付け、妊娠を意識させられながら、肉洞を歓迎に蠢かせながら、何十回と膣奥種付けされ、その後、肛門も性の淫孔へと変貌させられる調教を受けていたのだ。

 彼が尻穴性交を目指しているのは肛門自体への執着というよりも、女たちをより一層征服したいという慾求があるからと言った方が正しい。世の中には後ろの穴にやたら拘る人種もいるらしいが、ぱん太郎は前の穴に中出し種付けすることばかり考えていると言ってもいい。だからなのか、全体的に肛門調教の歩みが悠長になっていて、そのためにまだ誰一人として貫通を達成していないのかも知れなかったが、別段入らなくても焦りを覚えないのは、どうせオマンコの方を好きに使えるのだからという楽観があるからとも言える。それほど人間の女陰の具合の好さを知ってしまったからだとも。

 せっかくこうして──と、ぱん太郎はニヤけた顔で大股を拡げて前も後ろもあけっぴろげにして物欲しそうな表情をしているすずとあやねのあられもない姿を眺める──子作り交尾の快楽に嵌ってしまい、愛しく想っていたはずのもう一人の男を放り出してぱん太郎を求めるようになった極上肉壷の女たちの美しいからだを、わざわざ傷ものにしたくはなかった。それでなくとも彼の巨根はオマンコであっても油断すればたちまち苦痛を与えてしまうほどの大きさなのだ。それに、村の女たちには、彼の子供を孕んで産み育てるという大切な役目がある。からだは大切に扱ってやらねばならない──東方院行人の最大最後の拠り所であるこの青リボンの少女と白リボンの少女も。

 だからこそ、肛交への慾求以上の情熱で、この二人の少女──すずとあやねの胎内に種付ける意思を籠めた中出しをしたくてしたくて堪らなくなるのだが。

 ぱん太郎は尻穴にバイブを咥え込みながら膣口から淫汁を垂れ流している双つの美尻を撫で回しながら訊いた。

「もうすぐ祭りも本番だってのに、今日も行人クンを放ったらかしにして……ボクにタップリ種付けされる準備はいいかな?」

「もう……またそれ? 同じことを何度でも言わせたいのね……困った御仁(おひと)♥」

「ふふ、ハッキリと言葉にした方がコーフンするでしょ?」

 あやねとすずは微苦笑を交わしながら軽く頷き合って首を後ろに回し、視線をぱん太郎に戻す。

「わかったわ……ええ、もちろんよ……♥」

 さらに尻を高く上げたあやねは、秘裂の左右に当てていた指に力を籠め、ぱん太郎の眼前でパックリと割り開いて見せた。白リボンの少女の呼吸に合わせてドロドロの白濁汁が秘肉の隙間から溢れ出て来る。この量で直前ではなく、前日に出されたものなのだ。

「このオマンコは、もう、ぱん太郎様のモノなんだから……♥ 好きなだけ使って、好きなだけ……種付けてくださいませ♥ いっぱい愛してください…………♥」あやねの眼が恍惚げに閉じんばかりにさらに細まり、赤い舌先が下唇をやわく舐める。妖艶さの片鱗を窺わせる表情であった。「いくらでも……ぱん太郎様の逞しいオチンポを気持ち好くするためにご使用ください……♥ そして……いくらでもぱん太郎様の濃厚な御種をお注ぎください……♥ オマンコの一番奥で、私の……あやねの子宮に、ぱん太郎様の精子をいっぱい注いでください……♥ 行人様じゃなくて……ぱん太郎様の御種で、私は孕みますから…………♥」

「私もやるよお……♥」

と、対抗心を掻き立てられたかのように、あやねより高く尻を上げて裂け目を指で拡げるすず。

「今朝も、ぱん太郎様の子種がオマンコの中にいっぱい残ってる状態で行人と過ごしたの。この一週間ずっとだし、その前からもだけど……♥ でも、今日はお尻にも動く棒を嵌めてたのに……やっぱり全然気付かないんだもん、拍子抜けしちゃうよ。行人じゃもうダメ、頼りないし、オチンチンも小さいし、気持ち好くしてくれるとは思えない……。私、ぱん太郎様とセックスしたいの……♥」

 淫蕩としているが明瞭な声音で猥雑な言葉を続けるすず。

「ぱん太郎様と子作りしたい……♥ ぱん太郎様に孕まされたい……♥ ぱん太郎様の赤ちゃん産みたいの……♥ お尻の方も頑張るから、どうかこれからも……私のオマンコをいっぱい使って、いっぱい種付けてください…………♥ これからも、行人にナイショでぱん太郎様と子作りしますから……♥ ぱん太郎様の精液をオマンコに溜めて、受精を願いながら、行人の傍にいますから…………♥」

 ぱん太郎の影響を多分に受けているとは言え、もはや行人を気にすることなくここまでの台詞を紡ぐすずとあやねに、ぱん太郎の肉棒は暴発寸前なまでに昂ぶり怒張した。

「のふふ……行人クンはこの島の女の誰一人とも結ばれない。カワイソウだけど、すずちゃんとも、あやねちゃんともね。そうさ、まだ行人クンが信じてるキミたちすらボクの愛人になって、ボクといっぱいオマンコして、ボクの子供を産むんだ♥」

 ぱん太郎は二人の尻穴に深く嵌ったアナルバイブをまだそのままにしておくように命じると、もっと近寄るようにと手招きした。

 すずもあやねも嬉しそうな表情で彼の太い腕の中に片方ずつ収まり、両側から腕と脚を絡めて密着しながら、情熱を抑えきれないねっとりとしたキスと愛撫から始まった。

 他の女たちが、(行人君にまだ気付かれてないあの二人も、完全にぱん太郎様のモノになってしまったのね)と改めて認識するほどの二つのアクメ声が“愛の巣”のある部屋から聞こえて来るのに、それほどの時間は経たなかった。

 すずも、あやねも、アソコから綿を抜くと昨日までに中出しされた白濁が蜜汁と多分に混じり合いながらドロドロと溢れ返って来るほどだったので、愛撫もそこそこに挿入され、直腸に嵌ったバイブと規格外の巨根の同時差しの感触に、早くもまともな言葉が出ず動物的な嬉声を上げるだけの悶絶寸前の惑乱ぶりを見せた。そうして瑞々しい肉壷の使い心地を隅々まで確認されるような抽送の後、膨らみきった精液溜まりにいつもより早めの種付け射精が解き放たれ、新鮮な熱い子種をたっぷりと注がれたのだ。だが、ここ連日抱かれまくっていた二人の少女は、それだけでも気がおかしくなりそうなほどの恍惚絶頂に達するのに十分であった。

 すずの子宮口もあやねの子宮口も、まだ未経産だというのに、まだ少女と呼ばれる年齢だというのに、その小さな入り口を精一杯開き物欲しそうにパクパクさせてぱん太郎の精子を吸い取り続けたのだ。処女を卒業したばかりの頃は閉じていると言ってもいいぐらいの細く固い子宮口であったが、年齢にそぐわないほどの性的昂奮や絶頂、充血膨張などを繰り返してきたためか、今では箸先が入りそうなほどまでにほぐれ拡がるようになっており、並の精子よりも大きいぱん太郎の精子でも一度に何百何千という単位で渡れるほど広い通路となっていた──同時にそこは精子の滞在地でもあり、億を下らない数のぱん太郎の子種が子宮頸内に溜まっていたが。以前より明らかに子宮内へ入り込むぱん太郎の精子の数は多くなっている。

 

 

 

 

  3

 

 

 ──昼前までに全員が揃い、また一人残らずぱん太郎に抱かれ終わると、“愛の巣”と座敷の襖を取り払って作られた大広間に一同は会し、昨晩から百発以上も放っているのにも関わらずまったく虚脱せず雄々しく屹立したままの極太肉棒を見せつけるように両脚を開き天蓋ベッドの端にどかりと座ったぱん太郎の前に、女たちは何列もなして畳に正座した。

 村の人口の半数以上が此処に集っていた。娘世代、母親世代、その他も含めて何十人もの妙齢の女たちが全員素裸のままで、その柔肌を上気させ、乳房を張り詰めさせながらこの一つ所に整然と集合する様は、他に見ることが出来ない奇観壮観であった。

 中には久しぶりに村に姿を見せている女や村の住人ではない女も混じっていた。あやねとまちの祖母であり、あやねを大人にしたような容姿の先代妖怪改であるききょうや、こちらはみさきの祖母で薬師として優秀なきん、南のぬしの妻であるみゃあ、北のぬしである大牙と夫婦になってまだ数年と経っていないネコマタならぬトラマタのしま子の姿などもあった。

 

 ききょうときんは温泉好き同士で、温泉同好会の仲間として島中を巡っていた(原作第24巻紅夜叉完結編参照)。そのためぱん太郎と顔を合わせたことは一度もなかったのだが、彼がかぐやを堕とすのを目的に度々月見亭へ足を運んでいた時期、偶然に二人も訪れて来た日があったのだ。

 当初は互いに投宿を知らなかったため、月夜の露天風呂でばったりと裸の遭遇をしてしまった。ききょうもきんも祖母世代とは信じられないほど若々しい外見であるため、少女と見紛うことはさすがにないにしても、まだこんなに若く美しい女が残っていたのかと、二人に見憶えのないぱん太郎は嬉しい驚きで下半身が熱くなってゆくのを感じたものだ──さすがにいきなりいきり立たせはしなかったが。

 若くして結婚出産する風習のある藍蘭島では、祖母世代と言っても四、五十代が普通であった。尚且、ききょうは優れた術師として、きんは妖怪の血を引く長老(オババ)の一族としてそれぞれ老化がにぶっているのだ。

 あやねとまちの祖母であるききょうはあやねを大人にしたような風貌で、白リボンにツインテールという髪型や顔立ちもあやねを彷彿とさせたが、その目許の玲瓏さはまだ少女の愛らしさが多分に残っている孫娘とは大分印象が異なっている。

 きんも歴としたみちるの祖母であった。孫娘と同じぐらいの長さの髪と髪型なので、三編みにさえすればやはり一見しただけでは見分けが難しくなるほどそっくりであり、そのおっとりとした顔立ちはともすれば二十代にさえ見えた。

 月光と浴場内の灯籠に照らされたききょうときんのからだは張り艶に満ち、見落とすほどの贅肉しかついておらず、それも大人のふくよかな色気を形作るものとして男心をそそられる肉付きの一部に過ぎなかった。腰は美事にくびれ、乳房も少しも型崩れしていない。ききょうの乳はあやねに似て控え目──だからと言って貧相でもない──で、みちると血の繋がっているきんの乳は実に豊満であり、どちらも垂れてなどいなかった。

 その外見の若々しさに見合わぬ年配者だからか、見知らぬ大男のぱん太郎が突然現れてもききょうもきんもそれほど動揺を見せなかったが、さすがに股間の逸物には瞠目したようだった。

 二人とも思いも寄らぬ闖入者が来たからといって先に上がることもなかったため、ぱん太郎も湯に浸かり何気なく言葉を交わしながら自己紹介したが、この見知らぬ二人も人化した彼が村に常駐していることを把握しており、「東のぬしよ、村の行く末のためにひと肌脱いでくれたこと、我々からも感謝する」と、ききょうが謝意さえ伝えた。

 行人がどれだけぱん太郎を悪しく思っていても、これが村の者たちの共通認識であった。

 ぱん太郎が一緒に食事しないかと誘うと、「そうだな……」と、ききょうときんは顔を見合わせたが特に拒みもせず、入浴後彼の客座敷に三人は集い、かぐやが腕をふるった豪勢な会席料理と酒で話も弾み、思いの外楽しい宴会となった。

 夜も更けてそろそろお開きかという場の空気になった頃、「もうひと風呂浴びてから寝るか」と、女二人が席を立ったので、時間を置いてからぱん太郎も露天風呂へ出向いてみると、

「おやおや……今度は女がいると知っていて堂々と入って来るとは……破廉恥な男だのう」

「やっぱり、正体はスケベさんなのね……」

と、真上まで登った月の下にその美しい肢体を晒しながら温泉の縁に並んで座って足湯していた二人は苦笑を浮かべたが、怒っている様子はなかった。酒気が回ってより血色が良くなった肌は月夜の薄暗がりの中に艶やかに浮かび上がり、腰つきの充実ぶりも見事なものであった。

 それどころか何処と無く期待していた気配すら嗅ぎ取ったぱん太郎は、ざばざばと湯を脚で掻き分けながら二人の目の前に仁王立ちし、「どう? ボクの話を聞いてるなら、もっと楽しい夜にしてみない? 村のコたちからは結構好評貰ってるんだよね。彼女たちも大満足しててさ。ほら」と、瞬時に勃起し怒髪のように青筋を立てて弓反り天を衝いた極太肉棒を誇示しながら尋ねると、ききょうときんはさすがに気後れを覚えたように躊躇いの表情を見交わしたが、それこそ期待の裏返しの仕草であった。その気がないなら入って来た時点で眦をつり上げて騒ぎ立てるだろうし、その日会ったばかりの男からこんなことをされれば激しい拒絶を見せるだろう。

 なのに、二人の顔に険が表れず、どころか目が細まり頬の朱がさらに深まったのをぱん太郎は見逃さなかった。その理由をぱん太郎は大体察している。端的に言えば、人間の女達は男と娯楽に飢えているのだ。

「まるで節くれ立った金棒じゃな……こんな凶悪なイチモツを何も知らぬ若い娘たちに突っ込んどるのか? 傷物にさせてはいないじゃろうな……?」

「ニオイも強烈だわ……薬草も鼻を突くのは多いけど、これほどのニオイは嗅いだことない……」

と言いつつ、二人の手は興味を抑え切れないようにぱん太郎の大魔羅へと伸びたのだった──。

 無知な少女たちの完全な受け身状態とは違い、ききょうときんは最初から何をすればいいか解っているように、余裕を漂わせた微笑みを浮かべながら極太肉棒をしごき始めたため、ぱん太郎がさらに一歩進んで剛根を鼻先まで近付けると、二人の美女は口唇も使い出しさえした。そこでぱん太郎は彼女らが男を十分知っている母親世代だなと推察したのだが、二人の容姿の若々しさはそう勘違いしても仕方ないほどであった。

 興が乗ってくると美女二人はぱん太郎の巨根や玉袋、尻穴などを弄ぶように責め、その手際が村娘たちとは大違いだったため、

「のお、気持ち好いのん♥ のおお♥」

と、ぱん太郎は素の口癖が出るほどの大喜びで、いつもとは異なり自分からは特に何もせず彼女たちからのフェラチオや愛撫を享受した。

「ふふ、案外可愛い声で鳴くのう♥」

「それにしても、なんてクサイの……♥」

「それよ。鼻がひん曲がりそうなとんでもない臭さじゃ……なのに、何故これほどまでに惹き付けられるのか……♥」

「クサイ上にデカすぎだし、熱すぎだし、固すぎだし……陰嚢も手毬ぐらいあるわ、なんなのこれ……」

と、きんはその重さを量るように睾丸を押し上げたが、片側だけでもずっしりと彼女の手のひらからはみ出てしまう程であり、玉袋の中で脈打つように蠢いているのが外からでもありありと判った。

「今日はまだ全然出してないから、出たい出たいってボクの子種が騒いでるみたい♥」

 全然、と言うのは言葉の綾で、月見亭に到着した昼頃から夕刻前までぱん太郎はかぐやを抱いており、十発ほど彼女のからだの内外に放っている。かぐやは完全にぱん太郎に参り、

「なります、なります♥ 私、ぱん太郎様の性のおもてなしをさせて頂く女になります♥ ぱん太郎様の言いなりになります♥ 生中出しOKのおもてなしぃ♥ オマンコが壊れちゃうぐらい、本当に孕んじゃうぐらい、何発でも、私のナカに注いでくださいませぇ♥」

と、ぱん太郎の膣内射精を悦んで受け止める性奉仕女となる宣言をしたのは、このほんの数時間前だ(行人、すず、あやねの小旅行はこの一ヶ月後となる)。幸せそうに逝きまくるかぐやの胎奥に調子に乗って連続発射したのだ。それでも彼にとっては“全然”出したうちに入らず、かぐやを解放してしばらくもせずに陰嚢内で精子が盛んに生産される熱い感覚が蘇り、女の温かく柔らかい媚肉の中に出したくて出したくて堪らなくなっていた。

 ききょうのすらりとしたからだも、きんの豊胸尻重なからだも、眺めているだけでこの女たちのオマンコにチンポをぶち込みたい、子宮に射精をぶち当てて自分の子種で孕ませたいとウズウズする。

 その二人のほうも、ぱん太郎の男根のあまりの雄臭さに雌の情慾を掻き立てられたのか、先ほどまでの余裕は何処へやら、半ば理性が溶けたとろんとした目つきになって、その目の色は変わっており、どちらも熱い吐息をつきながら、極太肉棒と巨大陰嚢を両手で抱き締めるようにして顔を押し付け、涎の糸筋を作って今や熱心に口唇奉仕していた。

 彼女たちと目が合うと、ぱん太郎はニヤリと笑った。

「今度はボクがキミたちを楽しませる番だね。ほら、二人ともケツを向けて」

 ききょうときんの双眸に明らかな期待が宿り、口元が綻ぶ。二人の美女はからだを翻して湯縁に手をつき、ぱん太郎に桃尻を掲げて成熟した形の秘貝を晒した──

 娘たちと違って母親世代は無邪気にぱん太郎と接しないため、行為に及ぶまでがひと苦労なのが多かったが、ひと度からだを許してしまえば、肉体の快楽を知っている上にその慾望を長年溜め込んでいる彼女たちの堕ちる早さは娘たちの比ではなかった。男を迎える悦びを思い出した性器はみるみると歓喜の潤いに満ち溢れ、からだは女の色気を取り戻して嬉悦に痺れ蕩ける。そうしてついには発情の箍(たが)が外れてしまうと、津波に流され今はこの島にいない夫を忘れたかのように、ぱん太郎の肉棒と精液で深く充足し乱れ狂うのだ。

 この二人はそこまで知っていただろうか。先ほどの酒宴中に聞いた話では、温泉巡りの旅をしているため村を長く空けているようであった。村では娘たちだけでなく母親たちまでもが新たな子作りに励んでいると知っていれば、もう少し様子が違った筈だ。いや、あるいは知っているからこそ、こんなにも早く股を開いたのか。

(ま、どっちでもいいけど♥)

 ききょうも、きんも、ぱん太郎の指と舌で秘部をたっぷり愛された後、先走り汁を垂らしまくる極太肉棒を突っ込まれて掻き回されると、二人とも行為前までの澄ました表情はどこかへ消し飛んでしまい、どちらも一時間もかからず雌の情慾を曝け出して喘ぎまくるようになり、「中はダメだぞ……」と、最初は言っていたのにも関わらず、子宮直付けの“射精の時間”であっけなく堕ちてしまった。

「だっ、だめぇ……♥ つ、月のものがまだあるから……孕んでしまうのにぃ……♥♥!!」

「いやぁ……この年でまた母親になっちゃうぅ…………♥♥!!」

などと言いながらも、少女たちほどの瑞々しい弾力はなく──むしろ今までの女で一番緩いとぱん太郎は感じた──男根を寛(ひろ)く柔らかく包み込む蜜肉をキュウキュウと精一杯締め付け、膣奥で際限なく放たれる妊娠させる気満々の怒涛のような射精を、ききょうもきんも夢中で感じ続けた。

 こうなると、もう、ぱん太郎の一人舞台であった。

 交互に一人三回も中出しするとききょうもきんもぐったりとしてしまったので、裸の二人を両脇に抱えて部屋に戻り、ぱん太郎は朝方までその若々しくも熟肉の詰まった美体を好き放題に犯した。美熟女二人は何十年と生きてきて体験したことがないほど逝きまくり、気持ち好く種付け中出しされまくったようで、日が昇る前に歓喜の絶叫を上げながらどちらも気を失ってしまった。

 ぱん太郎は滞在をもう何日か延ばし、その間月見亭でききょうときん、そしてかぐやを抱き続けた。ききょうときんのからだにぶっかけて全身に塗り込めながら、「ボクのせーえきって肌がキレイになるんだってさ。だから村のコたちは皆んなこうしてるよ」と言うと、彼女らの目つきが変わり、実際、肌の具合が明らかに変わった感覚があるようで、以降はききょうときんも射精の水浴びを積極的に求めるようになった。

 他に来客の予定もない貸切状態であったため、何者にも邪魔をされずに朝から晩まで性宴を繰り広げた結果──そのたった数日で美熟女二人は、

「「ぱん太郎様の子を孕むチンポ奴隷になりますッッ♥♥」」

と、中出し種付けされまくって瀑布のように精液を垂れ流すマンコをぱん太郎の眼前で指で拡げて示し、全身白濁を滴らせながら、理性が蹂躙されるほどの性悦に満たされた雌まるだしのだらしない表情で声高らかに宣言するまでになった。

 そのままぱん太郎の屋敷まで伴ったききょうときんは、新たに掘られた温泉を堪能しつつ、晴れて正式に子作りの一員となってぱん太郎の愛人肉奴隷の仲間入りを果たしたのだった。

 

 しま子はなかなか構ってくれない大牙に度々堪忍袋の緒を切らしては家を飛び出し、腹の虫が収まると戻って仲直りする──というのを繰り返しているのが有名な北のぬしの妻だったが、何度目かの家出で愚痴りに行ったぬし妻仲間のみゃあに、「私なんかよりずっと良い相談相手がいるんだけど」と誘われてぱん太郎の屋敷を訪れたのは、檜の良い香りがまだ濃密に漂っている新築されたばかりの時期であった。

 そこでぱん太郎と楽しそうに気持ち好さそうにセックスしている村の女たちの姿や、「私たちなら中に出されても、すぐに変化を解けば妊娠しないから、安心してすとれす発散できるの。ぱん太郎様とおまんこするのって……最高よ♥」と、みゃあもぱん太郎に抱かれて悦び蕩けて何ら躊躇いないどころか自分から乞い願い、膣内射精を受けながら快感に逝きまくるのを目の当たりにして、しま子は浅からぬ衝撃を受けたようだった。

 呆然自失としてるところをぱん太郎に腕を取られて“愛の巣”に引き摺り込まれてしまったが、しま子は強く抗えず、なし崩し的に愛撫が始まった。それがまた気持ち好くて声を抑えられなくなり、ぱん太郎の指と舌で何度かアクメを覚えた後、頭の中が白くなって回らなくなり、ついにはぱん太郎に言われた通りに濡れぼそった股を開いて夫以外の男を迎え入れてしまったのだ。

 初めこそぱん太郎の肉棒の巨(おお)きさに悲鳴を上げてからだを強張らせていたが、それも一時間も経たずに落ち着いて再び甘やかに喘ぐようになり、奥まで届く長い抽送でも息苦しさこそ感じれど痛みよりたまらない気持ちが勝るようになり、しま子自身も気付かないうちにぱん太郎とのセックスにのめり込んでいた。

 大牙に抱いてもらえず高まっていた欲求不満は、この時に根こそぎ消し飛んでしまったらしい。

 なんと大牙はしま子を結婚初夜の一度しか抱いておらず、北のぬしの妻がまさかの処女同然だったことにぱん太郎は驚き、次いで喜んだものである。夫婦になったというのに営みが少ない……どころの話ではなかったのだ。大牙としま子の仲が上手くいっていない原因もこの辺にあるのは間違いなさそうだった。

 しま子のしなやかな躰は胸や尻も控えめであったが、村の少女たちと違って立派に成人した体格であった。それに性的欲求を溜め込んでいたぐらいなので、マッサージとも見紛う丹念な前戯を優しげな声掛けと共に一、二時間も続けるとしま子の全身はクタクタに力が抜けて甘やかな喘ぎをするばかりになり、長い脚は閉じることを忘れ、心の奥底で望んでいたものを得て隠しきれない情慾がからだじゅうから発散される様子がぱん太郎には手に取るようにわかったものだ。大男の巨根で貫かれる苦痛もその日のうちに溶け去るように無くなり、脇で見ていたみゃあの「妊娠する心配はないんだから、心置きなく……ね♥」などという度重なる口説き文句もあって、数え切れないぐらいのアクメに達すると、本能の誘惑に辛抱しきれなくなったのか、ついには中で出してもいいと口を滑らせてしまったのだ。

 そうなるともう、ぱん太郎は中出しする気満々の腰使いを始め、凄まじいばかりの濃濁射精を北のぬしの妻の膣奥で滾々と放ったのだ──みゃあの時と同じく容赦なく。

「ああっ、しゅごい♥ しゅごい♥ 熱いぃ♥ だめぇ、こんなのッ♥ 大牙ちん以外の赤ちゃん妊娠しちゃう、妊娠しちゃうよぉぉ♥♥!!」

と叫びながらも、何度目かの膣内射精からはそんな言葉も出ないほどの深い絶頂をしま子は覚え、無意識に蜜肉をキュウキュウと強く締め付け、夫ではないぱん太郎の肉根と子種をいつまでも呑み込んでいたのだった──。

 屋敷に十日も逗留すると、しま子はみゃあと同じく、ぱん太郎の巨根に夢中になって甘い声を出しながら悶え悦ぶようになっていた。しま子は胸が薄いために対面座位で抱き締めると身体の密着具合が高く、上の口も下のクチも塞ぎながらギュッと抱き止め、みゃあと同じ二股の尻尾をしごきながら膣奥射精するのがぱん太郎のお気に入りであった。しま子もそれが癖になってしまったようで、ぱん太郎の太い身体に手足を絡め返しながら、夢中になってキスと中出しに応え、あまりに気持ち好くて何度も逝ってしまうのだろう、対面座位の射精中にぱん太郎がしま子の瞳を覗くと、快楽に焦点を失っており、どれだけ奥で注いでもビクビクビクビクとからだ、尻尾、そして肉壷を気持ち好さそうに痙攣させているばかり──。

 夫を一度しか迎えたことがない秘陰は、半月にも満たない日数で間男に貫かれた回数、膣内射精された回数が百を越えた。喧嘩では北のぬしに勝てたためしがなかったので、その妻を寝取れると思うとぱん太郎の昂奮具合も半端なかったのだ。ひとたび抱き始めれば何時間も続け、十回も二十回も奥出しするのがざらであった。変身解除という妊娠回避方法などやられてもお構いなしだ。拳では敵わない男の女を腰が立たなくなるほどの快感に喘ぎ悶えさせ、本気のアクメを迎えさせながら中出し種付けすることの、なんと気持ちの好いことか──!

 東のぬしに探り当てられた子宮口に直付けされて妊娠確実なほどの種付け射精をされても、しま子は我慢できない嬉悦の声を上げるばかりとなり、無意識のうちにアソコの肉はぱん太郎の極太肉棒を強く締め付けまくって子種の注ぎ込みを熱烈に歓迎し、どんな体位も甘んじるようになり──後背位が特にお好みだったので同好のぱん太郎を喜ばせた──、自分から腰を振ってぱん太郎の逞しい男根から与えられる快感を求め……他の女同様、肉慾の幸福感が何よりも勝る淫乱な女に塗り替えられてしまった。

 彼女のからだへの外出しぶっかけも何度もした。初めは臭くて敵わないとしま子は哀訴したのだが、その時も来ていたみゃあが、「ぱん太郎様の精液って美容効果があるのよ♥ 髪もお肌もツヤツヤになるの♥」と耳打ちすると、それ以降しおらしく堪えるようになったため、ぱん太郎は遠慮なく頭頂にあるトラ耳の先から手足の爪先まで塗り拡げ、精液まみれにした手でアソコや後ろの穴にもたっぷり塗り込み、全身ぱん太郎の精液で覆い滴らせた北のぬしの妻をさらに犯した。みゃあも尻を並べさせて同様に精液まみれにし、存分に膣奥射精したのは言うまでもない。臭い、臭いと言いながらも両者とも明らかに昂奮の度合いが違っており、みゃあもしま子もより淫猥にからだをくねらせ、ぱん太郎の肉棒をより一層締め付け、精子を受け取る雌肉の痙攣具合もひときわ激しかったものだ。

 腰まで届くしま子の橙色の髪には美しい桜の花びらの飾りが留められていたのだが、去年の結婚記念日に北のぬしから贈られた物であるらしい。しま子にとって北のぬしとの大切な絆の証のようであったが、ぶっかけ塗り込みの度にこの髪飾りも白濁で穢されたのであった。

 一気に仕上げるとばかりにさらに二週間ほど留まらせ、ぱん太郎は一日も欠かさずしま子との交歓に時間を割いたお陰で、彼女もすっかりぱん太郎に屈服してしまったが、一ヶ月近く姿を晦ますことも珍しくなかった──去年など半年も家出していたそうだ──ので、その後大牙の元へ帰っても何ら疑われなかったという話だ。

 以降、しま子が家出をするのはぱん太郎に抱かれに行くのが目的となった。ぱん太郎はみゃあとしま子を二人いっぺんに抱くのが好みであった。人間の母親たちとは違い、ぬしの妻である二人はいつでも会える夫がいる身なのだが、変化を解けば妊娠回避できるのをいいことに、違う縄張りのぬしの子種を膣奥でなみなみ注がれても、子宮にぱん太郎の精子が入り込んでいる真っ最中だと意識させられても、夫との夜の営みが乏しいからというのを建前に、みゃあもしま子も二人揃ってだらしない蕩け顔をしながら遠慮なく一時の生殖快楽の悦びにまみれるという始末であった。ぱん太郎が抽送を速めながら孕ませるつもりで一番奥で出すよとはっきり言っても、上の口では嫌々駄目駄目言ったとしてもキスをしまくって甘い喘ぎ声を上げまくり、下の口もこの上なく歓迎するようにギュウギュウとぱん太郎の巨根を締め付け、向かい合っている時は手足を絡めて完全に受精体勢を整えるのだ。情夫の肉棒、そして精液をこれ以上ないぐらい欲しがり、ぱん太郎に開発されて感度を上げられた肉洞の奥の奥まで咥え込み、溜め込み、決して離さなかった。

 祭りの準備期間中も、実はしま子とみゃあはずっと屋敷に滞在していて、そのようにしてほぼ毎晩ぱん太郎に抱かれていたのだ。この宴にも前夜から交じっていて、早い段階で二人揃ってぱん太郎に愛されていたのだ。

 みゃあはとっくにであったが、まだ新妻と言っていいしま子の心身にも抗い難い肉悦と愛慾が深く刻み込まれてしまったようであった。

 北と西のぬしの妻も、こうして夫ではなく間男と中出ししまくりのセックスを楽しみ──一度の射精の度に濃厚な白濁液が溢れ返るほどからだの奥底に注がれて歓喜する、ぱん太郎の肉壷奴隷と化したのである。

 

 

 

  4

 

 

 広間じゅう見渡してもほぼ全てが行人の見知った女性であった。最前列には“九人の美少女”が配置され、中央にはすずとあやねが座っていた。

 全員が晴れやかな顔つきをしており、主座にいる男に敬慕、そして情慾が多分に入り混じった潤んだ眼差しと微笑みを送っている。

 彼女らのそんな視線を受け止め、ぱん太郎は崩れる相好を抑えられなかった。素晴らしい眺め、素晴らしい気分であった。

 女たちは一人残らず全身の柔肌を晒していたが、唯一、頸部にだけ装飾品を付けていた──全員が、である。一様に同じ模様の見慣れない首輪で、その模様というのが上等の白絹に黒丸が斑(まだら)に入っているもので、ぱん太郎に命じられて作ったちかげによれば、パンダの柄を念頭にしたらしいが、わざとぼかして意匠を崩していると言う。喉元に木鈴が付いているが、鳴ると五月蝿いので玉は入っていなかった。

 ぱん太郎はゆっくりと首を動かし、得意げな顔でその首輪をした女たちを見渡した。醜い容貌は一人としていない。美人や愛嬌のある顔立ちばかりだ。痩せているのが多いにも関わらず、不健康で貧相なからだつきの女はいない。皆、男心をくすぐる及第点以上の容姿なのだ。そんな女たちが揃いも揃って自分の首輪を嵌めている様は、この全員が彼の所有物であるという感覚を形容し難く刺激した。なんという極上無二の気分だろうか。

 また、これほどの人数が集合する慣れない新行事に畏まった面持ちの者はいるが、異議や疑念、後悔や不安、あるいは反発心など抱いているような顰(しか)んだ表情をしている女は一人としていない。

 

 ──最前にいるすずとあやねですら。

 

 目が合うと、青リボンの少女と白リボンの少女は微かに顔を綻(ほころ)ばせた。情を交わした愛しい男を見る目つきそのもの。行人がまだ信頼を寄せているこの二人の美しい少女も、すっかりぱん太郎の性虜になり果ててしまった。行人以外の男──いや、少年がこの世で最も疎んでいる男の前で一糸も纏わず全裸を晒し、乳首の先や股の中まで視姦されていても、それを気にする様子もない。

 すずとあやねも白地黒斑の首輪──ぱん太郎の所有物となったことを示す証をしっかり嵌めている。さきほど二人の胎内に立て続けに二回ずつ、タップリと新しい子種汁を注ぎ終わった後、ぱん太郎はベッドの端っこに置いておいた首輪を取り、アソコから白濁汁を溢れさせながら陶然としている彼女たちの顔先につまみ上げ、

「これなんだと思う?」

と訊ねたが、二人は小首をかしげるだけで、

「さっき、皆んなが付けてるのは見たけど……」

「何なのか教えてくれなかったのよね」

 そう返すのみだった。頷いたぱん太郎は直ぐに言葉を続けた。

「この首輪はボクのモノになったっていう証さ。キミたちさえウンと言えば、今日からはこれを付けて生活するんだ」

「え? 祭りの間だけではなくて?」

「ずっと? 行人といる時も?」

「もちろんさ」

と、破顔するぱん太郎。底意地の悪そうな笑みが浮かんだ。

「これまでは行人クンの目に映るところには何の証拠もなかったわけじゃん? ボクのモノになった証拠なんかさ。……ココにはあるけど♥」

 ぱん太郎に下腹部を撫でられると、すずはその手に自分の手を重ね、嬉しそうだが戸惑いを含んだ笑みを返した。

「ぱん太郎様からの贈り物はとっても嬉しいけど……さすがに気付かれないかな?」

「……気付かれると思う?」

 ぱん太郎にそう反問されると、すずとあやねは顔を見合わせ、お互いの思考を探るように目を交わし、次いで苦笑しながら視線を戻して首を横に振った。

「そうよねえ……例え、ぱん太郎様のお顔が描いてあったとしても、行人様なら……それだけで関係があるだなんて結び付けないんじゃないかしら」

「なんとなく……私もそう思う」

「行人様って普段の勘はけっこう鋭いくせに、コッチ方面はものすごく鈍感だしね」

「でしょ? わざわざこっちから言い出すとかしなければへーきへーき♥ もしも行人クンの方から訊かれれば、祭り用って誤魔化せばいいさ。祭りが終わった後だって、でざいんが気に入ったからずっと付けることにしたってね」

「うん、そうするね♥」「そうね」と揃って頷くすずとあやね。二人ともここまでぱん太郎と呼吸(いき)の合う関係になっているというのに、それすら察せられないのだから、ことさら心配する必要はないだろう。

「これを付けるようになるキミたちは、いよいよボクに絶対服従するんだ。ボクの言うことを聞きながら、ボクとのセックスを楽しみながら、ボクを喜ばせて、ボクの子供を産んで……村を繁栄させる役目をしっかりと念頭に刻んで、これからも生きていくんだ。

 その代わり、ボクはずっとキミたちを愛してあげるからさ♥ ……まあ、要は今まで通りってことだけど♪」

 すずとあやねを両脇に抱き寄せ、交互に口づけしながら、

「二人とも、いいよね?」

と尋ねると、青リボンと白リボンの美少女はうっとりとした眼差しでぱん太郎を見つめ上げ返し、

「うん…………♥」

「ええ……わかったわ…………♥」

 しっかりと深く首肯したのだった。

「でも……行人様はどうなっちゃうのかしら……?」

「行人……まだ私たちがぱん太郎様と関係してないって……信じてるもんね♥」

「それが……こんな首輪を付けて、ますますぱん太郎様のモノにされてしまうのに…………♥」

 あやねはぱん太郎の厚い胸板に頭をくっつけ、自分のからだを抱き締める太い手首に収まっている首輪をそっと撫でながら言った。

「どうもこうもないよ。前から言ってるけど、行動しない行人クンが悪いのさ。何か考えがあるとしても、結局はジッコーしなきゃ意味ないよね。ボクたちは村の存続の危機に立ち向かって、こうして」と、さきほどすずにしたように、二人の恥丘間際の下腹部を撫でるぱん太郎。「新しい命を作ろうとしてるんだ。誇りこそすれ、何も負い目を感じることはないよ。ボクたちは行動する、行人クンはしない……ただそれだけの違いさ」

「そう……よね…………」

「行人がもし、私たちのことを好きで、村のことも考えてくれるなら……ぱん太郎様みたいなコト……してくれるはずだもんね……♥」

「すずちゃんもわかってきたね♥ その通りだよ」

 ぱん太郎はすずの豊満な乳とあやねの小ぶりな乳を同時に撫で揉み、「うにゃぁん♥」「はぁん♥」と、先程の膣奥射精されながらの絶頂の余韻がまだ引かない二人に甘い吐息をつかせる。

「行動しないと、こうなっちゃうんだ。今まで絆を深めてきたすずちゃんとあやねちゃん……まだ大丈夫だって信じてるキミたちも──」

 ぱん太郎は手振りで誘導しながら二人を大股開きの正常位の姿勢を取らせた。カエルのように拡げられたすずとあやねの両脚の付け根からは秘陰が覆われてしまうほどの大量の白濁液が滾々と湧き出ており、そのすぐ下に咥えられたままのアナルバイブもその子種汁でまみれていた。

「こんな風に、ボクに種付けられる女にされちゃって♥」

「うん♥ 私のオマンコ、ぱん太郎様専用にされちゃった♥」

「後ろの穴もきっと捧げてみせるわ……♥」

 こうして、ぱん太郎は手ずから二人の首に付けたのだった。

 二人は嬉々として首を差し出し、その際、ぱん太郎に唇を重ねられてねっとりとキスをされても、恍惚として舌を舐め合い唾液を交換したものだ。

 その瑞々しく美しいからだはぱん太郎に触られれば喜びを発するばかりとなり、すずとあやねの締まりの良いアソコはぱん太郎の極太肉棒の具合だけを知っている。逞しい巨根をハメられて突き回されるのが気持ち好くて堪らなくなっているのだ。会ってすぐのまだろくに雰囲気も作られていない状態で誘われても、多少驚くだけで嫌な顔などせず、進んで足を開帳して、ぱん太郎を受け入れるまでになっている。

 この前祭の最後の方に抱かれた女はアソコや内股を濃白色に染めっぱなしにしていたが、すずとあやねもそうだった。二人ともぱん太郎に尻軽くそのからだを差し出し、避妊など考えたこともない中出しセックスをしてぱん太郎の子種をたんまりと胎(はら)に注がれ、行人のではない子供を宿そうとしているのだ──。

 ぱん太郎の胸中はいよいよ得意絶頂の歓喜で渦巻き、股間の大剛茎はさらに漲って天を衝くように膨張し硬度を高めた。

 より雄らしさを増した大魔羅に、感嘆とも色慾とも取れる溜め息が漣(さざなみ)のように大広間じゅうに揺れ広がる。物欲しさを隠せない女たちのとろんとした目、目、目──。ごくりと喉を鳴らしたり、落ち着かない様子で身じろぎしたり、わずかに舌を出し唇を舐める女などもいた。どの女の顔も雄弁に語っていた。

 

《あのチンポが欲しい……!》

《あのチンポを私のオマンコに入れて掻き回して欲しい……!》

《あの濃厚な子種をオマンコの奥に注ぎ込んで欲しい……!》

 

 すずとあやねですら、その通りの顔に──行人が見てもとても信じることが出来ないだろう顔つきに──発情した淫らな雌そのものの表情になっていた。

 すずも、あやねも、首輪を付けた後も子宮に亀頭を押し当てられながらの種付け射精を三回され、この表情が満ち足りたものに変わりながら同時アクメに達しまくったというのに、それどころかこの直近の一週間セックス三昧だったというのに、子宮直付け射精されながら孕むという至福の感覚を何度も味わったというのに、それでもまだやり足りないとばかりにアソコを疼かせているのだ。完全に門戸が開かれた雌の慾望は、十代の若さもあって底なしに雄を求め出し始めているのだ。

(行人クン。すずちゃんも、あやねちゃんも、もうここまでになっちゃったよ♪)

 男の味を知っただけでなく、子作りセックスの快感を──中出しされる気持ち好さ、子種を膣内に注がれて孕まされるという心地を快感として心身に覚え込まされてしまったすずとあやね。それで終わることなく、継続的にその経験を重ね続けているのだ。オマンコの奥に──子宮の壁にぱん太郎の激浪のような射精が当たる感触を、今や何百回も経験しているのだ。

 ぱん太郎から淫猥な言葉を使うよう言われていることもあり、すずもあやねも例外なく、ぱん太郎に中出しされている最中、その口から、

「あぁッ♥! これぇッ♥! これ好きッ♥! 気持ち好いのッ♥! ぱん太郎様、孕ませて♥! ぱん太郎様の赤ちゃん妊娠させてぇッッ♥♥!!!!」

などという台詞が半ば自然に漏れ、下半身はその言葉通りにぱん太郎の子種注入突き入れを受け止める動きをし、膣肉は男根全体から体液を絞り取ろうとするかのようにうねうねと絡み付き締め上げるのだ。特にカズノコ天井と巾着袋が合わさったようなすずの肉壷具合は絶品で、同居していながらこれほどの名器を味わおうとしない少年をつくづく憐れに思う。すずに対しては他の女よりも割増で精子が出ている気がぱん太郎はしている。

 行人は、そんな風にぱん太郎とこの上なく濃密にセックスし、他の娘より多量の精子をオマンコに注がれ、その奥にある子宮ではぱん太郎との生殖活動が盛んに行われている少女と毎日寄り添うように暮らしているのだ……。

 すずとあやねももう何でも自分の言いなりになってくれるだろう──と、近頃では限りなく確信に近い思いをぱん太郎は得ている。先日の広場でも行人の前で堂々と二人は欺瞞を演じ、その後、そんな行人を遠目に青姦に興じたのだ。行人に対してあからさまな嘘や誤魔化しをしてまで、ぱん太郎とセックスしたがるように、膣内(なか)出しされたがるようにまでなったのだ。

 女たちの中から一人がすっと立ち、中腰で恭しげに各列を横切って壁際に出ると前に進み、ぱん太郎と女たちの中間の一隅に座り直した。童女のような低い背丈とまちに瓜二つの幼い顔立ちであったが、暗色の髪が多い中で目立つ銀髪が畳に流れるほど長く、そのからだつきは他に劣らないほど女らしい曲線を描いている。まちとあやねの曾祖母であり、いつもは離れ小島の神社にいるやしろであった。ききょう同様に並外れた霊力で若々しさが保たれている彼女は、これまで滅多に島を離れることはなかったのだが、いつの間にかぱん太郎と関係を結ぶようになっていて、月に何度も屋敷へ姿を見せるようになっているのを他の女たちは知っている。

 咳(しわぶ)きも起きない静寂がしばらく置かれたのち、やしろの紅唇が開かれ、その可愛らしい小ささとは裏腹な厳かさに満ちた声が広間じゅうに通った。

「それでは、『儀式』を始めます──」

 すずも、あやねも、その場から立ち去ろうともせず、しゃんと背筋を伸ばして乳房を張り、微笑を浮かべてぱん太郎と目を合わせていた──

 

 

 

 

  5

 

 

 ボクが準備初日に仕事の指示を受けた時、警備をしてくれればいいとオババには告げられていたが、その打ち合わせをするから当日の昼に彼女の屋敷まで来てくれとも言われていたため、太陽が中天に届く頃、集落へ続く道をゆっくりと歩いていた。真上を仰げば烈日が眩しく輝いているし、強烈な日差しが降り注いでいる筈なのだが、この島では不思議と肌が焦げ付きそうなほどの直射を感じない。考えてみれば、一年を通して野外労働ばかりしているのにも関わらず、顔や手足が浅黒い女の子もいないし、去年も今年もボク自身、そんなに日焼けしていない。何か理由でもあるのだろうか。

 ただ、暑さは十分過ぎるほどだった。拭っても拭っても額や首すじから吹き出てくる汗の雫を手の甲で拭き取りながら、ボクは思考を元に戻した。

(からあげさんも来るよね)

 祭りの警備についての打ち合わせなのだから、当然、各森のぬし達が集うだろうし、西のぬしであるからあげさんも顔を出す筈だ。

 東の森のぬし代役になっているからあげさんだったが、まったく戻って来ないわけではなく、家族と会うためにも月に数度は家に顔を出していた。しかし、ここひと月は一度も姿を見せていない。からあげさんのことだから大事はないだろうが、東の森は西より問題発生が多いとこぼしていて、だいぶ忙しくしているようなのだ。

 久しぶりに会えるかもしれない──その期待を胸にオババの屋敷まで行ってみると、ハイビスカスが咲く生け垣に囲まれた中庭に、果たして、懐かしさすら憶える真紅の鶏冠と真っ白な羽毛の丸っこい体躯を拝むことが出来た。

「お久しぶりです、からあげさん!」

「おー、行人クンじゃないか。元気にしてたかい?」

「はい、今のところ何とか……」

「なんだ、オレ達には挨拶なしか」

と、縁側にどかっと腰を下ろしていた大柄のトラ──二本の尻尾を悠々と揺らしながらニヤリと笑うのは、トラマタの大牙さん。本人は軽口のつもりだろうが、ドスの効いた低い声にはいちいち凄味がある。

「スミマセン、大牙さん。ボクも祭りの警備をするようにオババから言われて、ここに来るようにと……場違いな気もしますが、どうかよろしくお願いします」

「ハハハ、そんな畏まらず気軽にいこーよ」

と、大牙さんとは真逆に高く軽妙な声音でそう言ったのは、南のぬしであるネコマタのしまとらさんであった。大牙さんの隣でお茶を啜っていた。剽軽な性格だが、能ある鷹ならぬ能ある猫は爪を隠す、からあげさんより小柄でとんかつ並みの体格であるのにも関わらず武術の実力は相当なものだ。みゃあさんというとても綺麗な人間の女性に化ける、同じくネコマタの奥さんを持っている。

 森のぬし達は既に集まっていた。ぱん太郎の姿が見当たらないのは諸手を挙げて歓迎したかった。どうせアイツのことだ、ボクより登場が遅れているわけではなく、仕事が面倒になってサボることにしたのではないだろうか。

 周囲に顔を巡らせたボクの様子を鋭く察したのか、

「もしかしてぱん太郎かい? アイツは今回、祭りの警備を辞退したみたいだよ。今の役目が忙しいってね」

と、からあげさんが言ってくれた。

「だからボクにお鉢が回って来たわけですか……でもそれって、ぬしとしての責任放棄じゃないですか? 代行に自分の縄張りの管理を任せっ放しにしてることと言い……からあげさんからは、『ぱん太郎もぬしとして誇りがある』って以前聞いたことあるけど、ちょっと信じられませんね」

 ボクが皮肉たっぷりに言うと、三人とも苦笑いを浮かべて顔を見合わせ、からあげさんが言った。

「今は村にとっても大事な時期だから、今年だけ特別に許して欲しいって、あの長老(オババ)が頭を下げたからねえ……」

「またその理屈ですか、ハァ……」ボクは呆れたように大仰に息を吐く。「大事な時期とか言えば何でも許されるのは、どうなんでしょうか」

「それもそうなんだけど、ボク達もぬしとしては公的に振る舞わなければならないのさ。村の代表者にそう言われたら、無碍にも出来なくてね」

「あの小僧一人いなくとも何とでもなる。祭りの最中はオレらが出る幕も滅多にないしな」

「そうにゃ。ボク達も見廻ってると言うより遊んでるようなものにゃ」

「それはお前だけだろ」と、即座に大牙さんに返されると、しまとらさんは、「ニャハハ♪」と愉快そうに笑い声を立て、またボクを見上げた。

「それにしても、行人クンは西のぬしに会えなくてずいぶんと寂しかったみたいにゃ」

「フン、女々しい奴だ」

「い、いや、仮にもぬしが不在状態ですから……一日でも早い復帰を願ってるのは本心ですよ」

「そーにゃねえ。まあ、でも……」

と、しまとらさんが言葉を濁らせると、三人のぬしはまた困ったように顔を見合わせた。そんな様子のぬし達を見て、ボクは内心浅からぬ溜め息をつく。失望と言ってしまっては彼らに失礼だが、正直そんな感情も混ざっているのは否めない。こうして各森のぬしが曖昧な態度になってしまうのは、ぱん太郎の行為を認めているのと同義だからだ。

 正確にはぱん太郎自身を認めているわけではなく、村の意思と決定を尊重している以上、その必要なピースであるアイツをどうこうする事が出来ない──ということなのだろうが。だけど、ボクからすればこの問題に対して行動を起こさない以上、彼らを頼みには出来ない、という点が重要であり、落胆を感じずにはいられないのだ。

 しかし、そんな他力本願な弱さを気取られたくない気持ちもあって、努めて顔には出さないように平静を装う。

「いやね、ボクだって帰りたいのは山々なんだけど、目的がまだ果たせていないんだ」

「目的? ぱん太郎の代理で東の治安維持……以外にあるんですか?」

「んー……そろそろキミにも話してもいいか……」

「なんだ、まだ話してなかったのか」

「ええ、まあ、アイツへの監視の目も必要ですし……」

「えっ……もしかして、ぱん太郎について……ですか?」

「それしかないでしょ。今のアイツは明らかにおかしいし。前はあそこまでのガチエロ魔人じゃなかったからさ」

「それは……ええ、まあ」

 今さら改まって言われるまでもないことだ。それはボク自身嫌になるほど痛感している。もう随分前のことになるが、ぱん太郎がああなったのはちかげさんの家に居候している魔人のまーくんが魔法で願いを叶えたからという噂を耳にしたことがある。魔法なんて夢物語をボクは信じなかったから、その後まーくんとたまたま顔を合わせる機会があってもその話題を出しはしなかったが、そういう非現実的な手法云々は別にしても、頭を打ったとか何かして別人格にでもなったかのように変貌したという仮説なら有り得るかも知れない。人体の神秘と言うか、そんな方面で。科学に精通する人ほど世の中には科学で解き明かされていないことが山ほどあると痛感するのだと言う。

「隠れていた一面が出ただけかもしれないけどね……アレはアレで子煩悩だったり奥さん想いだったりするし」

「そうなんですか? とても信じられないな……」

「以前はってことね。今は奥さんも子供もほっぽり出してこっちに来てるわけだし」

「ククク、ほっぽり出してるのは、西のぬし、お前も同じじゃないか。お前が東の森に出張るようになってから、結構経っているだろう。奥さんや子供たちも随分と寂しい思いをしてるんじゃないか?」

「ウグッ……! ボ、ボクはこまめに帰ってるんで……!」

 そう苦しそうに弁明したからあげさんだったが、月に数回の頻度ならば間違ってはいないと思う。一方のぱん太郎と来たら、一度でも帰ったという話を聞かない。

「そう言う北のぬしも、まーたヨメさんが家を出たって聞いたにゃ。去年も同じ頃に同じコトが起こってにゃかったっけ? にゃんか既視感を覚えるにゃ」

「う、うっさいわ! 今年は半年も留守にしたことはないぞ!?」

「え……? それって、回数は増えてるってことにゃ?」

 ボクとからあげさんも顔を近づけ、ボソボソと小声で話す。

「半年って……確か、去年の時点では新婚だったような気が……」

「そうなんですか? ていうか大牙さんが結婚してたってボクは知りませんでしたよ」

「しま子さんって言ってね、北のぬしを慕って自分もトラマタになった健気な女性だよ」

「そんな新婚の奥さんが半年も家出するって……」

「結婚数年で何度もってのもね……」

 呆れたような目を見交わすボク達に、

「そこ! 聞こえてるぞ!?」

と、喰い殺さんとばかりの大牙さんの怒声が飛んでくる。

「まーまー」と、しまとらさんがなだめるような身振りと口調で言う。「ボクんとこのヨメも食べ歩きが趣味にゃから、あんまり他人(ヒト)のことは言えないにゃ。祭りには来るって言ってたけど、実はここ一週間ほど会ってないにゃ。まあいつものことにゃけど」

「む……それじゃあ南も此処で現地集合か?」

「まーね。大牙クンも祭りでしま子ちゃんとらんでぶーする予定にゃ?」

「フ、フン」と、荒い鼻息をついて腕組みし、恥ずかしそうにそっぽを向く大牙さん。「たまには付き合ってやらんと、すぐにヘソを曲げるからな。最近は前よりだいぶ落ち着いてきてくれてるんだが……」

「どこも家庭事情は大変なんですね…………」

「まーとにかく。話を戻しましょう」

 からあげさんはゴホンゴホンと咳払いをして、まとまりが無くなり始めた座の空気を静かにさせ、再びボクに向かって話し始めた。

「ぱん太郎の奥さんは偉くてね、村が危機を迎えてるなら、ダンナの躰の一つや二つ貸してやるって言ったんだよ。その間、子供の面倒は自分が見るって。頭が下がるよ、まったく」

「ええ……本当ですか」

 ボクは驚きを禁じ得なかった。ぱん太郎の奥さんの言動も意外だったからだ。

「本人に直接聞いたから本当さ。ま、それでも腹が立つのは抑えられないから、用が済むまで帰って来るな、顔を見せるな! って、かなり怒り心頭で。それがボクが東の森のぬし代行をしていたり、アイツがこっちでずっと寝起きするようになったもう一つの理由なんだけどね」

「そうだったんですか……」

 奥さんを激怒させてしまい半ば追い出された形ではあるのだが、別の角度から見れば、これでぱん太郎は家族にも気がねすることなくこの村にずっと居座って好き勝手出来るわけで、実際その通りにしているのだ。アイツに都合が良すぎる気もした。

「元々スケベなヤツだけど、ここまでするヤツだったかと言うと疑問が残るんだよね。人化の術を会得してるってのも謎だし。ボクと同じで妖怪化してなかったはずだから」

 人語で会話ができる時点で充分妖怪ではないかな……という懐疑はこの際口に出さないでおいた。出したらまた話が脱線するしややこしくなる。

「ってことは……からあげさんは、その辺の謎に関して調査しているわけですか?」

「ウン、実はそれが一番の目的なのさ。証拠や手掛かりが残ってるなら東の森のはずだからね。本来ならぱん太郎の代役なんて真っ平御免だけど、これで大手を振って東の森で活動出来るから」

「だったらもっと早く言ってくれれば良かったのに」と、ボクは憤懣を漏らした。本心だった。「ボクはもう、アイツには我慢ならないんです。アイツの行動は目に余ります! この村で女性相手に好き勝手やって風紀を乱し放題なんですから……。何か手伝えることがあれば喜んでしますよ」

「ゴメンゴメン、キミには本来のボクの仕事を任せちゃってるから、それだけでも大変だろうと思ってね」

「そうにゃよ、行人クン。西のぬしはキミの負担を増やしたくないと思って、敢えて言わなかったんだにゃ。それに、代行を頼まれた西のぬしはともかく、部外者のままのキミまでうろついたら話が面倒になるにゃ」

「そ、そうだったんですか……すみません……」

「フン、ぬしの仕事の肩代わりをしてるだけでも協力してることには十分なるだろう。ちゃんと遂行できているかは別としてな」

「大牙クンは相変わらず辛口にゃ」

「フン。それだけぬしの責務は軽くないということだ」

「それにさ……キミまで家を空けてしまったら、誰がすずを守るんだい?」

「あっ…………」

「というか、すずは大丈夫なんだろうね」

「ええ、今のところ何とか……」ボクは自信なさげにからあげさんに答えた。「すずは相変わらずですよ。無防備で無邪気で……。だからこそ心配は消えませんけど……」

「そうかい……あの子は性的なコトには一切無頓着だからね。そのくせカラダだけは育ってて。キミも目のやり場に困ってるんじゃないかい?」

「ええ、家に帰れば常に一緒ですから、お風呂上がりとか特に──って、何を言わせるんですか!?」

「言ったのは行人クンじゃにゃい?」

「ハハハ、その様子じゃ本当に大丈夫そうだね。でも、油断だけはしないでおくれよ」

「わ、わかりました。それで……アイツが人に化けられるようになったり、異様に女にモテるようになったりした原因については、何か判明したんですか?」

「いや、それがねえ……偉そうに言っといてなんだけど、情けないことにサッパリなのさ……」と、弱々しげな溜め息をつくからあげさん。「東の森は土地勘が無い上、ちょっと見廻っただけで問題を見つけて対処して──ってのも多くて。あと、挑んで来るヤツらも予想以上にいるし。調査に時間が取れなかったりする日も多いんだ」

「ぬしの座を狙ってる者達からしたら、ある日突然余所者が横から割り込んで来てぬし代理でございなど、到底納得出来ないだろうからな。反発する気持ちは分からんでもない」

「でも、さすがにもう半年近くになるにゃ?」

「そうなんですよ。これだけ時間をかけておいて何もわからないなんて、まったくお恥ずかしい限りで……。もう、いっそのこと、本人に直接聞いてしまおうかなとも思ってる次第で」

「東のぬしが素直に話してくれるかにゃ……?」

「ええ、その通りで。探ってるのがバレたら逆に警戒されてしまいますし……」

「ひねくれたあの小僧のことだ、絶対に真相は喋らんだろうな」

「ただ……ぱん太郎は自分の腕っぷしにはアイツなりに自信を持っていて、妖術の類なんかに興味なかったのは確かじゃないですか。それが突然、いつの間にか変化の術なんて高等な技を使えるようになってたわけだから……」

「まともに修行を積んで習得したわけではない、と……?」

と、からあげさんの発言の先を読んで言葉を返すボク。

「まーそうにゃるね。妖怪化する年齢でも全然にゃいわけだから妖力もまだにゃいし、自然会得も除外できるにゃ」

「そうなると、残る可能性は……」

「呪いの類か、何者からか特別な力を授かった、とかなんだがな……」

「だけど、それらの線も疑問の余地があってね」

「疑問?」

「そうにゃ」

と、からあげさんと大牙さんの言葉の後を継いで、しまとらさんがボクに説明してくれた。

「悪い力は感じにゃいから邪術や呪術の類ではにゃいのはわかるけど……じゃあ、誰から力を授けられたのかと言うと……この島でもそんな芸当が出来る存在はそういないにゃ。他者に術法を授けるなんて相当強い力が必要にゃからね。しかも、妖力も備わってない者に。少なくともボクたちが認知してる妖怪の面々の中にはいないにゃ」

「しまとらさん達で把握してる範囲でもいないんですか……」

「そうにゃ。しかも──」

「しかも?」

「察するに、あれの力の根源は妖力じゃないと思うにゃ。だからボクたちも東のぬしの力の探知をしようとしてもピーンと来ないんにゃよ」

「ピーンと……?」

「説明が足りんぞ、南の」としまとらさんをたしなめ、ボクに顔を向ける大牙さん。「我々妖怪は妖気を感じ取ることが出来る。強い妖力の発現があれば離れていてもおおよその位置が判るのだ。だから、妖怪の仕業であればいち早く駆け付けることもできる」

「はあ…………」

 何故だろう、分かり易く説明して貰っているのだけれど、さっきから聞いていても大半が耳から耳へと素通りしてしまっているような気がする。そんなボクの様子に気付かないのか、大牙さんは話を続ける。

「人に化けられるのは確かなわけだし、特殊な気配も感じるから、アイツ自身が何かしらの力を持ったのは間違いないだろう。だが、あれは妖力とは似て非なる別の力だな。霊力の類でもないと思うが……」

「本当は霊的な方面からも調べたいにゃ。だから、まちちゃんに協力を仰ぎたいところにゃんだけど……」

と、しまとらさんはチラッとボクを見上げたので、その言わんとしていることが解り、思わずボクは顔を反らしてしまう。

「ボ、ボクに言われても…………」

 まちには妖怪改方という肩書があって、西の地域で妖怪が関わる事件とあらば彼女の出番であった。

 だが、そのまち自身がぱん太郎に取り込まれてしまっているのだ。いつの頃からだろうか、アイツの住居が建てられた後なのは間違いないが、まちが白ワニに乗って屋敷の方角へ飛び去る姿を何回もこの目で見ている。

 

 ボクはこれまでに都合三回、まちとぱん太郎が交わっているところに出くわし、その度に形容し難い感情に胸を締め付けられ歯がゆい思いをしているが、見るたびにまちの淫乱ぶりは深度を増していた。三回目などは通りがかりにあるしのぶの家の中でヤッていたのだ。

 極度の方向音痴であるしのぶは迷わないためにすずの家が見えるすぐ近くに新居を建てた──今ではその目的である稽古にはさっぱり来なくなったが──ため、朝夕は必ずその前の道を歩くことになるのだが、その日の夕刻も心地良い疲労感を憶えながら見廻りを終えた足で通り過ぎようとしていると、しのぶの家の中から明らかな女の嬌声が漏れ聞こえて来たのだ。

「アァ♥ アァ♥ ダメ♥ ダメェ♥」

 聞き間違いなどではなく、はっきりと連続で。ボクの胸の内に悪い予感が渦巻き、何が行われているのか見当を付けるにはそれだけで十分だった。

 初めはしのぶが相手とばかり思っていた。道に面したところからでは夕焼けで影が映ってしまうため裏手に回ると、そこの障子窓の端が少し開いていたので覗いて見た。途端、畳の一間に敷かれた蒲団で全裸のまちとぱん太郎がまぐわっている場面が目に飛び込んで来たのだ。

(他人の家で何やってんだよ…………!?)

と、驚き呆れるばかりだった。家主であるしのぶの姿は見当たらず二人きりのようで、ぱん太郎は寝そべったまま動かず、騎乗位で跨ったまちが──あのプライドの高いまちが、自分から腰を振っていたのだ。

「アァ♥ アァ♥ ぱん太郎様、ぱん太郎様ァ♥ 気持ち好い♥ 気持ち好いの……♥!」

 昂奮にまみれた甲高い嬌声を上げながら、ぱん太郎の厚い胸板に手を付き、あの化け物じみた巨根を己が胎内に出し入れさせていたのだ…………。

 ただでさえ身長二メートル近くあり横幅も広いぱん太郎と比較すると、ほとんどの女性は子供同然だ。そんな女性たちの中でもまちはゆきのと並んで特に身の丈が低く、ボクも年齢を知るまでは小学生ぐらいの子かなと思っていたぐらいの童顔であった。

 そのように童女のような身丈のまちとぱん太郎では騎乗位という女性上位の体勢であってもレイプじみた構図であったが、それが強制的な行為でないのは、うっとりと目を瞑ってひたすらセックスの快感に没入しているまちの様子からでも明らかであった。

 まちは、「脱いだらすごいでしょ?」と、本人も言ったことがあるように、小柄な体躯と稚(おさな)い顔つきにそぐわないぐらい豊かに実った乳房を持ち、尻や腰、太ももなども大人びた肉付きがあり、そのからだつきだけ見れば二十歳近い年齢が納得できるほどの女らしさを十分に持っているのだ。

「まちちゃんのからだの小ささじゃ、上下に動くとボクのデカチンが奥に当たって痛くない? 大丈夫?」

「そんなことないわ♥ ぱん太郎様の逞しいオチンポが奥まで届くの、とっても気持ち好いの♥ すごい満たされて♥ 何度でもイッちゃう♥」

「のふふ……まちちゃんはオトナのカラダしてるよねえ♥ じゃあ、ボクに孕まされるって思いながら子宮まで迎えると、最高でしょ♥?」

「ええ、最高よ♥」

と、即答するまち。本音の発露としか思えない声音だった。ボクは暗澹とした気持ちになり、耳を塞ぎたい衝動に駆られたが、何故か躰が動かず、縫い付けられたかのように室内の出来事を見続けていた。

「ぱん太郎様のとびっきり濃い精液、一番奥でたくさん出されると♥ もう、たまらないの♥ 絶対孕まされちゃう、絶対赤ちゃんデキちゃうって……♥! 何度でもイッちゃうわ……♥」

「のふふ、そうだよね。ボクのせーえき受け止めてる時のまちちゃんのオマンコ、ものすごく締め付けてきて、子宮口がチュッチュッてキスしてくるもん♥」

「あぁん……♥ こんなコト言ってたら、また……我慢できなくなっちゃった……♥」

 まちはぱん太郎の胸板にしなだれかかると、鉄柱のような裏筋とボディビルダーの筋肉を彷彿とさせる隆々の海綿体が盛り上がった巨根を咥え込んだまま腰をくねらせ、

「ぱん太郎様ぁ……♥ ねぇ、お願い……♥

 このまま……出して…………♥」

と、背骨がゾクゾクするほどの甘ったるい声で囁いた。

「ぱん太郎様のうんと濃くて熱い精液が……お腹の深いところに当たるの……感じたいの……♥ 今、奥に届いてるから……このままで…………♥」

 なんて腰遣いと声音なんだ──と、こちらが狼狽えてしまうほどの媚態だった。そんなにアイツの精液が……欲しいのか…………。

「いつもボクのために働いてくれてるまちちゃんのお願い、断るわけないじゃん♥」

 ぱん太郎はまちの尻を掴むと、自分からも腰を浮き上げさせて、まちの小柄なからだのどこにあの長く太いペニスが入るのかと思うぐらい根元近くまで深々と差し込んだ。

「ああぁぁっ♥! ぱん太郎様ぁ……♥!」

「いつもみたいに激しく動かないで、このままで……でしょ?」

「ええ……♥! もう、準備は整ってるわ……♥! ぱん太郎様の子種を迎える準備……♥!」

「よし、じゃあ、出すよ、まちちゃんの一番奥でっ……!」

「出してッ、出してぇッ……♥!」

「まちちゃんの子宮口を探して……ぐりぐりっと……♥ のおおッ♥!! 締まる♥!!」

 ぱん太郎が野太く吼えたかと思うと、まちを乗せた躰が痙攣し、腰回りに特に力が籠められビクンビクンと弾んだ。

 まちの希望通り──彼女の胎内で……あの巨根がまちの子宮まで届き、あの凄まじい射精が子供を宿す部屋の至近距離で噴流しているのだ。

「アアァァッッ♥♥!!」

 まちの幸せそうな昂奮にまみれた嬌声が家じゅうに響く。まちもぱん太郎の手を跳ね除けそうなほどに下半身を震わせ、陶然としただらしのない表情で天井の隅を見上げながら、焦点の喪った目を漂わせる。

「出てるっ……出てるぅ……♥! すごいっ……ぱん太郎様の精液…………♥! ドクドク……すごい脈打ってぇ……♥! 奥に……オクに当たってるうぅ…………♥♥!!」

 膣内に収まりきらない白濁液が結合部の隙間から噴き出すように溢れ返るのに数秒もかからなかった。まるでまち自身が精を吐き出しているようであった。

「のお……のおお……まちちゃん……種付けるのん……孕ますのん……ボクとまちちゃんの赤ちゃん作るのん…………♥!」

 ぱん太郎は何度も何度も腰を浮かせ、その下半身に力が籠もるたびに、まちの膣内で射精しているんだと判った。

 まちが、ぱん太郎に種付けられているのだ……。

 その光景を、何メートルも離れていない場所から眺めているボク……。

「アァ、アァ、たまらないの♥! 重い一撃が……何度も……何度も……♥! 奥に……子宮に……当たってぇ……♥! イッちゃう……またイッちゃうぅ……♥♥!!」

 そのうち逝き叫び疲れたかのようにまちはアイツの胸板に顔を埋(うず)めたが、それでもぱん太郎の射精は続いていた。その間、まちは何度もアクメを迎えて嬌声を上げながら仰け反ったり、背を丸めたり、ぱん太郎の胴に回る限り腕を伸ばして抱き付いたりしていたが、ぱん太郎は決して彼女の腰を離さずがっちりと掴み、まちの膣奥で精を放ち続けた。彼女の望み通りに。白濁溶岩の源泉と化したまちの胎内から無限に湧き出てくるぱん太郎の放った濃白色の体液……。一度の射精で、常人の何倍の量を出すのだろうか。これだけの量に関わらず濃厚さもとびきりだ。

 ──やがて、やっと射精が終わったのか、ぱん太郎の身体からも力が抜けた。だが、あれだけ出したにも関わらずぱん太郎は平然としており、どこにも疲労した気配を帯びていない。対象的に息も絶え絶えになっているまちの汗だらけの背中をしばらく撫でさすっていたが、一分もしないうちに降ろし、今度は寝バックの体勢になってわずかも衰えていないガチガチの極太剛根をまちのヴァギナに再び挿入した。

「アァッ……♥!」

 ぱん太郎はまちの下半身に覆い被さり、腰をゆっくりと動かし始める。まちはぱん太郎の巨躯という肉檻に捕らえられたようになって、そのからだの半分以上と顔が隠れてしまったが、

「アァァ♥! アァァ♥! ダメェ♥! ダメェッ♥!」

という、始めから狂ったような肉悦の叫びを発し、感じまくっていることを十二分に教えてくれた。

 ぱん太郎のチンポ狂いになったまち──。

 これ以上見ていられずに障子窓から顔を離し、ボクはよろめくように後ずさって草むらの上にしばらく佇んだ。理性の砕け散ったまちの嬌声は続いている。

 女はこんなにも変わるものなのか。ぱん太郎とセックスしている時のまちに普段の面影は微塵ほどしかなかった。あれが女の本性なのか、まちの本性なのか。

 わからない。ボクは力なく首を振るしかなかった。

 解っているのは、ぱん太郎という男を見い出したまちは、もはやボクに振り向きはしないだろうということだけだった。

 ようやく足を動かすと、西海に堕ちてゆく太陽が織りなす夕景の昏さを胸中に満たしながら道に戻り、既に視界に入っている今の我が家へとぼとぼと重い足取りで歩いていった。

 家にはすずが待っていてくれていた。「おかえり!」といつものように明るい声で出迎えてくれる彼女の姿を見るだけで視界が晴れ、落陽と共に海底に沈んだ気分が救い上げられるようだった。

 一度、気になってしのぶの家の方に面している台所の格子窓から覗いてみたのだが、明るい星空との境目に屋根の輪郭が墨をぶちまけたような真っ黒な闇の一部としてはっきりと視認できた。

(まだヤッているんだろうか……あそこで……)

などと考えてしまう頭をぶんぶんと振り、努めて意識しないように背中を向けた。

 

 × × × × × × × × × × × ×

 

 なお。

 その夜、行人は悪夢にも悩まされずぐっすりと眠れ、翌朝にはそれだけが幸いだったな、などと思うことが出来たのだが──。

 彼が眠りに就いている間、隣で寝ている筈の少女の姿がいつの間にか消えていることには気付いていなかった。

 ──すずは行人が寝入っているのを確認すると、「ごめんね、行人……」と呟いて蒲団から抜け、こっそりとしのぶの家へ赴いていたのだった。

 その頃になると逝き過ぎて体力の尽きたまちは絶頂失神したまま寝入ってしまい、しのぶは迷子になっているのかいつまで経っても現れなかったため、その夜、すずはたった一人でぱん太郎に抱かれることとなったのだ。

 まちに十発以上放ったぱん太郎の男根だったが、髪を下ろし胸元を大きくはだけた寝間着姿のすずを見ると疲れなど一切覚えていないようにいきり立ち、目の前の美しい少女を孕ましたいという精気と熱気に漲って破裂せんばかりであった。

 その気持ちをぱん太郎がそのまま伝えると、すずは可笑しそうに目を細めたが、それは男をゾクッとさせるような顔つきになっていた。天真爛漫な少女が無意識に見せた妖艶な面持ち──。

「そんなに……孕ませたいんだ。私のこと……♥」

「そうだよ。ボクは──」

 そう言いながらすずの寝間着の帯を解くぱん太郎の手と言葉が止まった。はらりと襟が左右に分かれると、その下には何も纏っていなかったのだ。

「下着は履いて来なかったんだね♥」

「うん……♥」

「すずちゃん。ボクはキミを孕ませるからね♥」

 ぱん太郎は手慣れたようにすずの股の間に極太肉棒を差し込むと、少女の尻を揉みながら挿入はせずに秘裂を擦り上げ、ゆっくりと前後に動かした。すずの秘唇の肉が柔らかくも弾力豊かにぱん太郎の剛棒に吸い付く。既にソコからは愛液が滲み出していた。

「うにゃっ……うにゃぁ…………♥!」

「すずちゃん……行人クンなんか無視して、絶対に孕ませてあげるよ。キミはボクのモノだ」

「うにゃぁぁん…………♥」

 そうして素股が始まったが、すずは身を捩って逃げないどころか、自分からも両腕をぱん太郎の躰に回し、腰を突き出すようにして下腹部をくっつけ合わせ、股間からの心地良い感触を享受し、からだをかすかに震わせるのだった。

「すずちゃんのココ、もう濡れてる♥」

「うにゃぁぁ……だってぇ……♥」

「下着も履いて来なかったし、期待してた?」

 耳元で囁くように言われ、コクリと頷くすず。

「うん……後で来るようにってまち姉ぇから言われた時から……どきどきしてたもん……♥」

「行人クンにまちちゃんとのせっくすをわざと見せつけた後、今度はすずちゃんを抱く……行人クンには悪いけど、たまらないのん♥」

「にゃあんっ……♥」

 すずのからだがビクリと弾む。股肉の壁に挟まれた秘唇天井の濡れ路地に通された熱い極太肉棒が一段と膨らみ硬度を増したからだ。

「さあ、今夜も一晩じゅうタップリと……ココにボクの愛の証を注いであげる♥ 行人クンには申し訳ないけど……すずちゃんの子宮がボクの愛で満たされるぐらい♥」

「うにゃあぁぁん…………♥」

 すずの陰部はさらに火照り、後から後から瑞々しい蜜液が溢れ、肉棒で擦り続けるとヌチャヌチャと粘り気のある音がするようになった。すずの言葉を裏付ける本気の淫汁が滲み出て来たのだ。

 まちとの交歓に使っていた蒲団は眠ってしまった彼女ごと部屋の隅に移動させていたが、ぱん太郎は押入れにしまってあった真新しい来客用を中央に敷いており、その上にすずを誘導して押し倒した。脱げ落ちそうなっていた寝間着を完全に剥ぎ取り、全裸同士になる。

 みっしりと実の詰まった乳を揉みながら唇を重ねる。舌が絡み、熱い吐息が混ざり合う。まるで恋人のような甘いキスであった。

 言葉はもう必要なかった。すずは甘い声で鳴き続け、ぱん太郎の心地好い愛撫に応えるように両脚を拡げる。

 その上にぱん太郎がのしかかり、手慣れたようにすずのアソコの入り口へ己が分身の先端を当て、腰を押し進めた。

 その時にすずの口から発せられた淫声は、夜気を震わすように貫いて彼女の家までかすかに届くほどであった。

 ──が、正体を無くしたように前後も知らずに熟睡する少年がそれに気づき、目を覚ますことはなかったのだ。

 行人という妨害が入ることなく、すずとぱん太郎の甘い子作りセックスは明け方まで続き、すずは数え切れないほどのアクメを覚え、その美しいからだの中に外にと、まちの倍以上も射精されたのだった。

 行人が起きる前に温泉で清めればいいと全身にぱん太郎の精液を浴びまくって塗り込められ、孕ませる気満々で膣内射精される度に、「うにゃあぁ♥! ぱん太郎様ぁ♥! ぱん太郎様の精子で孕むのぉ♥♥!!」と、子宮に直当てされて噴き出される孕まし汁を、すずもまた逝きまくりながらしっかりと受け止め、この上なく気持ち好いセックスの経験をまた一つ重ねたのであった。

 

 

 

 

  6

 

 

 ぱん太郎に関する談議を交わすからあげさん達の舌に熱が籠もり始めた中、ボクは何かが欠けているな、とずっと心に引っ掛かっていた。確かになぜ人間に変化できるようになったのかもとても気になるところだけど、話し合うべき点は他にもあるはずだ。あの常人離れした精力で何十人もの女性が心まで変えられたかのように骨抜きにされていることには注目しないでいいんだろうか、と気付いたのは、彼らの話に耳を傾けてしばらく経ってからだ。

 体力面だけは大牙さんより勝っているようなので、あれがぱん太郎の持ち前の精力なのかもしれない。だが、恋愛面に関しては明らかに以前とは違う筈だ。子作り前提の肉体関係を持っただけで、いくらセックスが上手いからといって──女性があれだけ首ったけになってしまうものだろうか。中にはそうなる人もいるのかも知れないが、あんなに多くの女性たちが靡(なび)いてしまうなんてことがあるのだろうか。性愛の世界はまだ未成年のボクには未知の領域なので判断しきれないけれど、明らかにおかしい……はずだ。それとも、子供を作らなければならないという使命に皆んな縛られているのだろうか。

 ──だが、同時に……アイツにさんざん気持ち好くされた末に膣内射精され、あのデカいペニスがきっとヴァギナの奥まで届いているだろう、あの途方もない量の射精が凄まじい勢いで胎奥に叩き付けられているだろう密着状態での突き入れの中、からだを震わせ、声にならない声を上げ、全身で悦びを露わしているようにしてアイツのフィニッシュを受け止めている女性たちの姿を思い返すと、セックスにはそれほどの魔力があるのか──と、彼女らのそんな姿をボクは実際にこの眼に収めてしまっているのだ。

 からあげさん達はそうした普段のアイツと女性たちの姿を見たり聞いたりしていないのだろうか。いや、ぱん太郎は防風林で覆い隠された屋敷の中に引っ込んでいることが多くなったため、実際目にしていないのかも知れないし、そういった下世話な風聞までは耳に届いていないのかも知れない、と自問自答する。ボクも見廻りという役目を与えられなければ目撃することなどなかっただろうから。

 じゃあここで言ってしまおうか、とも考えたが、性的な内容に踏み込むのは躊躇いがあった。

 この後もぬし達のやり取りは続いたが、ぱん太郎の力の謎に関する解明の糸口は見えず、結局は今後もからあげさんは東の森で調査を続行することとなり、ボクは見廻りに支障がない範囲でぱん太郎の監視、大牙さんとしまとらさんも何か分かったことがあればすぐに知らせることとなった。

 肝心の祭りの警備に関しては、主にぬし三人で見廻ることとなり、正規のぬしではなく店番の役目もあるボクは一日一回だけやればいいこととなった。こちらが本来の議題の筈だったが、ぱん太郎の話の十分の一の時間も取ることなくあっさり終わった。

 打ち合わせが済んだ頃、様子を見に来たオババの誘いでやや遅い昼ご飯を御馳走になり、その席で大牙さんの奥さんとみゃあさんがぬし妻仲間として最近よく一緒に食べ歩きしているらしいこと、彼女たちも祭りを楽しみにしていることや、この機会に夫婦間の仲を深めては? などと大牙さんがしまとらさんに茶化される様子など見られ、殊の外楽しい会食となった。

 

 

× × × × × × × × × × × ×

 

 

 そうして行人とぬし達が話し合っていた時間。

 すず、あやね、みゃあ、しま子。

 この四人は、ぱん太郎の眼前にその美尻を並べて順番にオマンコを味わわれていたのだ。

 彼女たちのからだには、アソコにほど近い下腹部や脇腹、腰や背中など、服を着れば上手く隠れてしまう箇所に、「ぱん太郎様専用肉便器」「雌猫」「チンポ奴隷」「精液大好き」「浮気人妻」「カレにナイショで孕みます」などなど書かれていたなど。

 『儀式』が済んで一大乱交現場となった大屋敷の中、他の女たち同様に四人全員がからだにそのような落書きをされながら、ぱん太郎の巨根を最奥まで挿れられての膣内射精を味わっていたなど──ぱん太郎とのセックスを本気で楽しみ、ぱん太郎に種付けされる心地に酔い痴れていたなど。

 もっとも、行人とぬし達が顔を合わせる前から……『儀式』の前から、四人の膣の内部はぱん太郎の精液で濃白色に染まり、子宮の奥までぱん太郎の精子が泳いでいたのだが……。

 みゃあとしま子も──あくまでこの場での戯れと言い交わしてのことであったが──、冗談にしては迫真的な口調で、

「孕むの♥ 孕むのぉ♥ ぱん太郎様のオチンポで、ぱん太郎様の子種で……赤ちゃん孕みますぅ♥! 雌猫マンコで孕みますぅ♥!」

「はい、自分で拡げます♥ 欲しがります♥ だーりんのじゃなくて、ぱん太郎様のオチンポが欲しいの♥ 来て、来て、アソコが溶けちゃうぐらい熱い赤ちゃん汁、あちしのオマンコの奥で出してぇ♥! だーりんにナイショで孕みます♥」

などと叫びながら、さらなるぱん太郎の精子を子宮に招き入れていたなど。

 すずとあやねは、こちらは戯れではなく、

「うにゃあぁ♥! ぱん太郎様専用の肉便器なのおッ♥! チンポ奴隷なのおッ♥! 好きなだけオマンコの中で射精してぇッ♥!! ぱん太郎様のモノになった私で、行人とお店するのお♥!」

「私もよッ♥! ぱん太郎様のオチンポ最高ッ♥! 精液大好きッ♥! ぱん太郎様の赤ちゃん受精♥ 願いながら行人様と一緒にいるからあッ♥!」

などと口にし、箍(たが)が外れたように夢中で腰を振ってぱん太郎の極太肉棒を貪り求め、耳にしただけでは行人は彼女らと判らないだろうほど甲高いアクメ声を上げながら、すずもあやねも子宮に直当て種付け射精されて、だらしのない顔で逝きまくっていたなど。

 別の場所に集まっていた男衆は想像だにしていなかった──。

 

 

× × × × × × × × × × × ×

 

 

 解散後、集落の道に出て空を見上げると、日はまだ高く、やっぱり西洋館に行って自分の祭り衣装も用意されているか確かめようか……という考えも頭の隅に過ぎったが、女子たちの着替えの一大会場になっているとわかっている現場にのこのこ顔を出すなんて、覗きに出向いた出歯亀みたいに思えてならず、果たしてボクには出来ない相談であった。

(古びて使えなくなったわけじゃないし、去年ので十分でしょ。すず達だって、あと数時間でまた顔を合わせるんだから…………)

 そう考えると、とんかつを頭に乗せていったん家に戻ることにしたのだった。

 

(つづく?)

 

 

 

 

 

 

最終更新:2020年12月16日 22:13