小ネタ:提督×時雨1-687避




(編注:自傷・出血表現アリ。苦手な方はご注意)








687 :名無しの紳士提督:2014/06/28(土) 23:29:48 ID:18.vi4P.
「君たちには失望したよ」
そう呟いて、手首に短刀を当て、引く。
一つは扶桑、一つは山城、一つは、とそこで右手が押さえられた事に気が付く。
「落ち着け、時雨。お前が悪いわけじゃない」
そんなことない。呉の雪風と並び称される身だ。自分が死神であることくらい自覚はある。
提督は僕の右手の短刀を左手首に当てた。
「お前が罰せるべきというなら出撃を許可した私も同じだ、引け」
目を見ても迷いなど感じられない。
だから、いつもどうり、引いた。
安物の刃は弾力のある皮を抜け、柔らかい肉を裂き、血管に弾かれた。
人間というのは脆いと思っていたけど、僕と対した変わりはない。少なくとも陸では。
そこから先は、頭が白くなった。まるで一寸先さえ見えない豪雨のように感情が流れ込んできた。
提督の足を払い馬乗りになると向きを変え、ソレにむしゃぶりついた。
飾り気すらない僕にそんな技量はないのだが、提督は無意識に子孫を残そうとしているのか、そそり立った。
ああ、これで、出来る。
膣口にソレをあてがうと自らの体重で花弁を散らした。
流れ出る赤に満足感を覚え、痛みを求めて腰を振る。
甘い言葉はなく、愛撫もなく、接吻もしない。
ただ、赤を撒き散らし、腰を振る。
おおよそ蜜月と言い難いその行為を半刻ほど続け、提督の胸の上で果てた。


思えば、提督は最初から抵抗などしなかった。どうしてだろうね。
そうそう、翌朝に提督からリボンの付いたハートの錠前を左手首に付けられた。
だから、僕は、どうしようもなく自分を許せなくなると、提督の部屋の戸を叩く。
抜けられない海峡、沈んでゆく扶桑に山城、彼女たちは何人目だろうか。
そんな時は、提督の上で腰を振る。
未熟な花を散らすために。
そうしないと、ほら、危ないから。
そう思って、首筋の薄い傷跡をなぞる。
賜った短刀でこの首を切らないように、ちゃんと罰してよ、提督?
良く切れるんだからね。


これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/

最終更新:2014年09月03日 23:20