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一般廃棄物処理の現状 - (2006/06/02 (金) 13:08:12) のソース

*一般廃棄物処理の現状

環境省2005年11月4日発表「一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成15年度実績)について」
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=6512(プレスリリース)
http://www.env.go.jp/recycle/waste/ippan/ippan_h15.pdf(詳細版)


**●一般廃棄物処理をめぐる環境
 一般廃棄物については市町村の固有の事務であり、自区内処理が原則とされてきた。しかし、ダイオキシン類対策をきっかけとして大規模施設が一時推奨されるなど、広域での処理が進みつつある。これには、都市部などを中心に新たな施設建設が困難となっている事情もある。特に最終処分場については、処分に適した場所の確保が難しく、最終処分量の削減など延命策の推進が急務となっている。
 廃棄物の削減施策として、容器包装リサイクル法が活用され、多くの自治体で分別回収が進められている。中国の経済発展に伴い、故プラスチックや故紙類の輸出が増加して、引き取り価格が上昇していることも追い風となっている。
 なお2005年度より、焼却施設等の建設にあたっての国からの補助金制度が廃止され、新たに循環型社会形成推進交付金制度に移行した。施設整備にあたって、国や都道府県が加わった協議会を開催し、広域的な整合性や循環型社会の視点を考慮しながら、検討をすることが必要となった。しかし、現実的な運用としては、以前とほぼ同様に施設建設が進められている。


**●2003年度の一般廃棄物処理の実態
 環境省が毎年公表している一般廃棄物の処理の実態について整理した。
 1人1日当たりのごみ排出量は1108グラム、ごみ排出総量は5161万トンで前年度と同じとなっている(図1)。近年ごみの減量が叫ばれているが、その成果は統計としてはまだ出ていない。なお、このうち32.8%は事業系一般廃棄物であり、生活系の分は1人1日あたり745グラム、排出総量で3466万トンとなる。

図1 1人1日あたりの一般廃棄物排出量
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収集された廃棄物の処理としては、直接埋立てられるものは3.6%(186万トン)にすぎず、中間処理施設において92.0%(4,740万トン)が処理されている(図 2)。中間処理の大部分が焼却処理となっており、焼却率は78.1%になっている。
 処理方法の変遷をみると、直接最終処分が大幅に減少する一方、資源化処理や焼却処理が増加してきている(図3)

図2 一般廃棄物の処理フロー
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図3
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