《機姉妹》

作品名:紫影のソナーニル
使用者:ロード・アヴァン・エジソン

スチームパンクシリーズ(Liar-soft)に登場する存在。
エジソンの生み出した三体の機械の下女
フォノグラフは現実に固執させる、バルブガールは恐怖を導く、キネトロープは過去を導く




存在についての詳細

エジソンの僕

  • 鉄の匂い漂わす機械仕掛けの女たち
    • 玉座で主を慰めつつ地下世界の人々を嘲笑っている。
それは確かに女であったが、
それは確かに人間ではないようにも見えた。
それは、ひどく、鉄の匂いがした。
  • 主が認識する空間であればどこにでも現れる
    • 壁の隙間や階段の裏側など場所は関係ない。
空間さえねじ曲げて、
神が、認識する場所ならどこにでも。

+ キネトロープ(Kinetoscope)
  • 映写機の《機姉妹》
    • フイルムと回転板を纏った華やかな格好をしている。
姿は、フィルムと回転板を身に纏った
華やかなようでどこか不気味な女。
  • 過去を再現させる映写
    • 見せる対象の過去を見せつける。
      • 対象は目を逸らすことはできず、キネトロープの術中にはまることになる。
その身に纏ったものを、女は見せる。
その身に纏うフィルムと回転板。
そこには映るだろう。
メモリーが。
そこには蘇るだろう。
メモリーが。
耐えきれない現実と共に、
耐えきれない過去と共に、
見せる。見せつける。目を逸らせない。
  • 見ている“耐えられない過去”を無限に増やして対象を滅ぼす
    • 死因が火災ならば焼死を無限にさせ続け死なせる。
王の瞳に映り込むのは、何か。
それは炎だ。
それは熱だ。
炎。女は白きものではなかったが。
炎。映り込むそれは、白きものと同じく。
炎。王を狙い、襲い来るもの。


+ バルブガール(Valve=girl)
  • 頭部が白熱電球の少女
    • 体のあちこちにも電球が付き、感情に合わせて何かしらのアクションを取る。
顔面が白熱電球。他にも体のあちこちに
大きな電球がくっついている。

感情に応じて顔の電球が光。
何か思い付くと頭部の帽子風電球が光る。

激怒すると激しい赤色に発光する。
  • 恐怖を思い出す光を浴びせる
    • 光速で浴びせて対象の恐怖や“耐えられない過去”を想起させる。
その身に灯るものを、女は見せる。
その身に灯る白熱電球の光。
それはテラスだろう。
恐怖を、長い長い影としながら。
それは呼び起こすだろう。
恐怖を、メモリーに繋ぎながら。
耐えきれない現実と共に、
耐えきれない過去と共に、
刻みつける、影を際限なく伸ばして。
何の力もない少年では、
光は、避けられない――
  • 恐怖を忘れるために何かしらの希望にすがらせる
    • 現実から逃避させ、狂気をもたらす。
『人間には必要なのよ。
 現実を忘れるくらいの明るい光が』
『これで何も怖くないわね。
 光があれば、いいんでしょう?』
『光、希望、あればいいんでしょう?
 あなたたちは、嬉しいんでしょう?』


+ フォノグラフ(Phonograph)
  • 四腕の発声器の女
    • もっとも手がかけられた個体であるためエゴが強い。
      • 主人の興味を失なうこと、逆に不興を買って憎まれ、触ってもらえなくなることを恐れている。
4つの腕を有し(うち2つは旧式の機械腕)、
顔面と肩には発声器がある。

(中略)

3従者の中で最も手が掛けられているため自意識が発達しており、
誰が姉か妹かを常に明確すべきと主張しているが、
他の姉妹はエゴが薄いため反応は薄い。
  • かつて交わした言葉を再生する
    • 聴かされた者は過去の日常と今の現実に耐えきれない。
      • 過去の思い出に浸ろうと凶行に走ってしまう。
その身に備わるものを、女は動かす。
その身に備わる蓄音機。発声器。
そこには響くだろう。
メモリーが。
そこには蘇るだろう。
メモリーが。
姿を映すことなく、
ただ、声、言葉のみを響かせて。
耐えきれない現実と共に、
耐えきれない過去と共に、
聞かせる。聞かせて、決して逃さない。



元ネタ

エジソンの発明品
蓄音機(1877年)⇒改良型蓄音機(1888年)、白熱、電球(1879年)、のぞき眼鏡式映写機キネトスコープ(1891年)の擬人化。


関連項目

《機姉妹》がマンハッタンへの道を塞ぐ住民に与えたアイテム。

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最終更新:2024年12月01日 20:07