存在についての詳細
形容
キラが清冽な微笑を浮かべて主張する。その足元に出現していたのは、美しく輝く琥珀色の
蜘蛛だった。溶岩の肉体を持つ蜘蛛の眷獣だ。
空間閉鎖
- 触れれば焼き尽くす溶岩の糸の結界
- 魔力の塊であるため空間制御による脱出を封じる。
- 熱量によって吸血鬼の霧化も封じている。
眷獣が放つ糸も灼熱の溶岩。それは美しい幾何学模様の陣となり、白いローブの少女を完
全に包み込んでいた。指一本でも動かせば、絡みつく溶岩が一瞬で彼女を焼き尽くすだろう。
「この陣すべてが一体の眷獣か。凄まじいものだな」
隙間なく張り巡らされた琥珀色の糸を眺めて、少女は不敵に目を眇めた。糸の形をしている
とはいえ、眷獣である以上、その実体は濃密な魔力の塊である。キラが展開した網の中では、
霧化も空間制御の魔術も使えない。この陣から脱出するのは不可能だ。
追跡
- 溶岩の糸を結んで対象をどこまでも追跡できる
- 溶岩の糸であるが、熱が無いのかつけられた対象は特に気付かない。
ヴァトラーが、誰もいない方角に向かって呼びかける。と、その場に銀色の霧が集まって、
美しい少年の姿を生み出した。彼の指先には、熔岩に似た琥珀色の糸が結びつけられて、それ
が上空に向かって伸びている。
元ネタ
ネフィラ(Nephila)
生物学の分類におけるジョロウグモ属の名称。
イグニス(Ignis)
ラテン語で「炎」を意味する語。
関連項目
炎網回廊の種族分類。
関連タグ
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最終更新:2020年01月02日 01:21