異境の魔具

作品名:ストライク・ザ・ブラッド
使用者:安座真 達己、沖山 観影、上柳

ストライク・ザ・ブラッドに登場する武器。
魔力を無効化する異境(ノド)の力を発動する魔具
また接触したものの情報を抜き取り存在を丸ごと吸収したり、逆に情報を与えて無機物を生物に変えるなどの能力を持つ。




武器についての詳細

形容

  • 中世の騎士が使う騎士鎧と騎槍
    • マントが着いており、マントから異境の侵食を行う。
 安座真が身に着けている騎士鎧は、それ自体が異境の侵蝕を操る咎神の魔具だ。だから彼
女のローブにも、魔具としての機能があると思っていた。

存在吸収・存在変換

  • 物体から存在ごと情報を吸収する
    • 吸収されたものはこの世から消失する。
 錬金術師が使う物質変成に似ている。だが本質はまったくの別物だ。錬金術師は物質の組
成を自在に操るが、原理のわからない複雑なメカニズムを再現することはできない。

生物化

  • 無生物を生物化させる
    • 材料の基になったものの情報を持っている。
 あの魔具は、単に機械を傀儡に変える道具ではないのかもしれない、と古城は感じた。上柳
が生み出した傀儡は、装甲車と同じ性質と能力──すなわち〝情報〟を与えられて生み出され
た新たな生物だ。
 工業製品を生物へと変える魔具。機械と生命の等価交換。それは人間が扱える道具の領域を
超えている。そんなことが可能なのは神の持ち物だけだ。

異境の侵蝕

  • 騎士鎧のマントから漆黒のオーラを放出する
    • 接触した魔力は跡形もなく消滅する。
 水面にこぼしたインクのように騎士のマントが虚空を侵蝕し、厚みを持たない漆黒のオーロ
ラとなって、志緒の攻撃を包みこむ。
 そして志緒の呪術砲撃は、闇の中に吞みこまれて消滅した。
 飛龍すら一撃で焼き尽くすはずの膨大な魔力が、音もなく消える。
  • 物理現象は消滅しない
    • 咎神カインの支配する魔力のみを消失させるため物理現象や霊力は消滅しない。
 だが、古城たちはすでに知っていた。異境の侵蝕が無力化できるのは、咎神カインが支配
する魔術の法則だけ。単純な物理攻撃に対しては無力だと──

異界展開

  • 魔力を無効化する異境の世界を部分的に具現化する
    • 黒いオーラとして現れ、飲み込まれると異境に落ちる。
      • 異境の情報を持たない限り時間と共に薄れて消滅する。
 なるほど、と古城は無言でうなずく。この世界の魔力が、咎神カインにもたらされたものな
らば、そのカインの力が及ばない異境は、魔力の存在しない世界ということになる。
 魔力を無効化する黒いオーロラの正体は、その異境が洩れ出した痕跡だったのだ。


複製品

異境の魔具の複製品

  • 一部の能力を再現できる複製品
    • 生物化と対魔力をエンチャントする。
「ご安心を。この魔具はただの複製品です。安座真三佐の騎槍を模倣したまがい物。異境の侵
蝕を自在に操るほどの力はありません。せいぜい傀儡を生み出して、虚無のヴェールで覆うの
が精いっぱい。ただし──」

代償

  • 使用者の肉体を別のものへと変えていく
    • 人間であれば金属などの無機物に変わっていく。
 それが聖殲派が使う銀黒色の武器──咎神の魔具の正体だ。上柳の肉体が、人外のものへ
と変貌しつつあるのは、いわば神の魔具を使った代償ということか。


元ネタ

ノド(נוֹד
旧約聖書の創世記4章16節で弟を殺したカインが追放された土地。
名前は「流離い」を意味し、エデンの東にあるとされる。


関連項目

研究の果てに異境の魔具を再現した獅子王機関の武装。

関連タグ

最終更新:2020年05月02日 01:19