巨人(奈須きのこ作品)

作品名:Fateシリーズ
用語分類:種族分類

奈須きのこ作品Fateシリーズに登場する用語。
古代に存在した巨人たち
地域ごとに特色があり、神秘が薄れた後は英雄たちに滅ぼされていった。




中東の巨人

力の具現化

  • 自然などの荒ぶる力が肉体を持ったもの
    • ダビデと戦ったゴリアテもそうであったとされる。
巨人というのはそういう種族だと思われがちだけど、
必ずしも、そういう訳じゃないんだ。
幻想種としてのそれはね、種であるという以前に、
荒ぶる力を示すものだ。恐るべき力。
人の形をして、けれども人ではない。
神のようで神ではない―――
あ、ここで言う神というのは、多神教で言う神だ。
天におわす御方のことではなくて、ね。
*1


北欧神話の巨人

原巨人ユミルから生まれた巨人種

  • 原巨人から分かたれた種族
    • 氷凍領域の巨人(ヨトゥン)火炎領域の巨(ムスペル人)山の巨人(ベルグリシ)が生まれた。
    • ユミルに近しい者は“巨人王”として下位の巨人たちへの絶対命令権を持つ。
      • 霜の巨人王ヨトゥンの系譜であるスカディも権利を持つ。
なれば私がその習性を抑えよう。
───我が手の生み出す仮面こそが、巨人たちを統べる!
───我が氷血に流るる、霜の巨人王の高貴によって!
  • 霜の巨人たちは神々と交わり神や巨人を生んだ
    • ラグナロクで生き残った霜の巨人たちも零落してトロールになった。
霜の巨人と呼ばれる。
まさしく、神々の時代に生まれた巨人だ。
ヨトゥン種は時には北欧の神々と交わって、
新たな神や巨人を生んだという。
ヨトゥン種の生き残りはやがて神話から零落し、
後世の伝承に於けるトロールに変わったとされるが―――
  • 神代の巨人種は汎人類史のデータベースに存在しない
    • 隠された伝承を知る者や実際に出会った者以外は実態が分からない。
あれの接近をボーダーで感知できなかったのは、
古代の巨人種の情報がカルデアに存在しなかった故だ。

生態

  • ラグナロク以降の巨人は熱あるものを喰らう
    • 理性ではなく本能の行動。
    • スルトの炎に当てられて歪んだとされる。
私は巨人に対して絶対命令権を持つ。
ひとたび襲えと言えば襲い、眠れと言えば眠りに就こう。
ただし、本能までは止められぬ。
斯様に生き残った巨人たちはあらゆる熱を喰らう。
  • 人体構造は同じ
    • 五感以外に何らかの知覚で獲物を探せる。
そうだ。頭部は感覚器の集まる箇所だからな。目も鼻も
仮面で隠されてるし聴覚が鋭敏な訳でもなさそうだから、
霊的な視野か熱源感知能力を持ってるんだろうが、
使ってるのは視覚で合ってるだろう。


元ネタ

ゴリアテ(ヘブライ語:גָּלְיָת‎、‎Golyat
ゴライアス(英語:Goliath
旧約聖書に登場する人物。
「サムエル記」でダビデに討たれるペリシテ人の巨人兵士。身長は6キュビト半(約2.9メートル)あったといい、巨大の代名詞として使われる。
青銅の兜をかぶり、身に5000シェケル(約57キログラム)もある小札かたびら(鎧)を纏い、脚には同じく青銅の脛当を着け、
肩には青銅の投げ槍を背負い、手に持つのは600シェケル(約6.8キログラム)もある槍だったという。
サウル王治下のイスラエル王国の兵士と対峙し彼らの神であるヤハウェを嘲ったが、羊飼いの少年であったダビデの、投石器から放った石を額に受けて昏倒し、自らの剣で首を刎ねられ絶命した。

ムスペル、ムースペッル(Múspell炎の巨人
北欧神話に登場する巨人の一種。
九つの世界のうち南にある火の国「ムスペルヘイム」に住んでいるとされる。
ラグナロクにおいて神々との戦いの場に現れるものの、それ以前には神々や人間たちの前に登場することはない。またそのラグナロクでも不可解な点が多い。
ラグナロクではスルトを先頭に馬に乗って天を裂いて現れ、虹の橋ビフレストを渡り、世界を渡る。そのため橋が崩壊してしまうという。
『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第43章では、最も巨大な船「ナグルファル」を持っているのがムスペルだと説明されているが、
『古エッダ』の『巫女の予言』では「東から」ロキが巨大船を駆ってムスペルと共に現れるとされ、
『古エッダ』の『ロキの口論』第42節では、神々の国と火の国とを隔てる暗い森・ミュルクヴィズをくぐってやって来るとされる。
この来襲してくる方角が文献によって南であったり東であったりすること、そしてムスペルの正体自体がよくわからないことが学者たちを混乱させている。

ベルグリシ(古ノルド語: bergrisi
北欧神話に登場する巨人の一種。名前の意味は「山の巨人」
『グロッティの歌』に登場する山の巨人の祖先フルングニルは頭部と心臓が石でできていたといわれている。
同じく『グロッティの歌』無名の山の巨人も登場し、アースガルズの城壁を修復した。

霜の巨人ヨトゥン(jotun(/ˈjoʊtən
北欧神話に登場する巨人の一種。
恐ろしいかつ醜悪な見た目、爪、牙、奇形の顔つきをもつと考えられている。中には多頭のものもいた。
多くの神々が巨人を配偶者や相談役としており、特に霜の巨人は神に準ずる存在だとされている。
霜の巨人は最初の巨人ユミルからの3体の生物が生まれ、そこから最初の霜の巨人(アウルゲルミル、スルーズゲルミル、ベルゲルミル)の血統が生じたと推測されている。
霜の巨人たちはユミルのいるギンヌンガププからニヴルヘイムへ移住した後に最初の神の息子・水神ボルと
霜の巨人の娘ベストラが結婚して、オーディン、ヴィリとヴェーの三人の息子が生まれた。
さらにその後巨人ユミルが殺害された時に洪水のような流血が霜の巨人がいるニヴルヘイムに押し寄せてベルゲルミルの夫婦以外は全滅した。
唯一碾き臼に乗って難を逃れたベルゲルミルと彼の配偶者は血の洪水以降にヨトゥンヘイムに国を持ち、子を産んで霜の巨人を再興させていった。



関連項目


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最終更新:2024年06月01日 14:57

*1 ダビデ 幕間