高得点作品掲載所のススメ

 高得点作品を読んでみようかな。
 そう思いつつも、どれを読もうか迷っている人も多いのではないだろうか。

 そこで、オススメ作品を列挙してみた。
 断っておくが、当然ながらこれは筆者の個人的趣向に塗れたごく主観的なものなので、ブーイングは一切受け付けない。
 選択とタイムマネジメントは各人にて。


 編毎に分け、タイトルのみ表示する。
 作品に対する詳細は以下のような構成をとる。

項目 表示 説明
■著者 ○○ 著者名を表示する
■枚数 ○○枚 400字詰め原稿用紙換算の枚数を表示する ※というか、投稿室の表示に合わせる
■ジャンル ○○○○ ジャンルを表示する
■シリアス度 ★★★☆☆ シリアス度数を表示する ★が多いほどシリアス
■文章硬度 ★★★☆☆ 文章の硬さを表示する ★が多いほど硬い
■あらすじ あらすじを表示する
■私見 筆者の主観 ※当然だが、中傷批判的なことは一切書かないこと


 以下、上記のような構成をとった理由を列挙する。

 1.『枚数』の存在理由
     → 慣れればスクロールバーで大体の長さを推測できるが、改行の多少で目算が外れる場合があるため。ノベルチェッカーに準ずる。
 2.『シリアス度』の存在理由
     → 読み手の好みが分かれる場合が多いため。
 3.『文章硬度』の存在理由
     → 同上。
 4.『あらすじ』について
     → 短編以上のみ表示。あると便利だと思うがネタバレ要素にもなりえるため、ドロップダウン形式とする。
 5.『私見』について
     → 客観は排除。完全なる主観。鵜呑みにしちゃダメ(*´・ω・)ノシ これまたネタバレ要素を含む可能性があるため、ドロップダウン形式とする。 


 ただまぁ、結局は全体的に主観基準なので、あまりガン見しない方が身のためかもしれない。



 気が向いたら追加していくが、筆者はどちらかというとシリアス好きなので、暇人はコメディ系作品の追記を!


オススメ作品


+ 掌編作品
+ チロルチョコレートテロル
チロルチョコレートテロル
項目 表示
■著者 玖乃
■枚数 10枚
■ジャンル コメディ
■シリアス度  ★☆☆☆☆
■文章硬度 ★★★☆☆
+ 私見
■私見 綺麗な広角視点三人称。特筆すべきは冒頭の描写であろう。
たった数行で一気に膨らむイメージ。少ないセリフで十分に立つキャラたち。
読んで損はないと断言できる良質な一品である。


+ 永遠ということ
永遠ということ
項目 表示
■著者 坂口タクヤ
■枚数 3枚
■ジャンル シリアス・恋愛
■シリアス度  ★★★★☆
■文章硬度 ★★★☆☆
+ 私見
■私見 3枚という短さの中では、間違いなくピカイチの作品。
思わず納得させられる仕掛けは、もう感嘆以外に漏れるものなし。
掌編で唸った数少ない作品の一つである。


+ 夏の終わりに届いたメール
夏の終わりに届いたメール
項目 表示
■著者 みぎした
■枚数 6枚
■ジャンル 恋愛
■シリアス度  ★★☆☆☆
■文章硬度 ★★☆☆☆
+ 私見
■私見 こんな可愛い女の子が掌編の間にかつて存在したとは。そう思うくらいにヒロインが可愛かった。
そして、決して忘れていない仕掛け。冒頭とラストが滑らかにリンクする素晴らしい作品。
この著者は本当に上手いと思う。


+ 彼の言葉を
彼の言葉を
項目 表示
■著者 クッパ
■枚数 5枚
■ジャンル シリアス
■シリアス度  ★★★★★
■文章硬度 ★★★☆☆
+ 私見
■私見 さすがの一言。悲壮漂う展開の中、ラストに仕掛けてある爆薬の量といったらハンパない。
著者は全部で4作の高得点作品を掌編の間に置いているが、筆者はこの作品に最も衝撃を受けた。
掌編の書き方のお手本のような作品である。



+ 短編作品
+ アイの答え
アイの答え
項目 表示
■著者 みぎした
■枚数 30枚
■ジャンル コメディ・恋愛
■シリアス度  ★★☆☆☆
■文章硬度 ★☆☆☆☆
+ あらすじ
■あらすじ 「アイの答えがわからねぇ……」悩める主人公に起きた意外な出来事。
それは想いを寄せる女の子からの呼び出しだった。
アイの答えを教えてあげる。決意を露わにする彼女が取った行動とは……。
「アイ」というたった二文字の言葉が紡ぎあげる、爽やかなラヴストーリー。
+ 私見
■私見 非常に面白く読めた。この手の設定は、実は面白く描くのがかなり難しいと思っている。
別々のキャラになりきって想像力を働かせなければ、必ずどこかに不自然さやギクシャク感が出る。
やっぱりこの著者は上手いと思わされた極上の一品。



+ 中編作品
+ 巻戻り不死町と幻の時警団
巻戻り不死町と幻の時警団
項目 表示
■著者 小林 不詳
■枚数 99枚
■ジャンル ループ・恋愛
■シリアス度  ★★★☆☆
■文章硬度 ★★☆☆☆
+ あらすじ
■あらすじ 気が付いたら便器の前に立っていた。しかしそれはデジャヴのようでデジャヴではない。
つまり、時間が巻き戻った。時間が巻き戻るとき、それは不死町で何か事件が起こるとき。
そして、巻き戻りを体験するのは主人公だけではない。もう一人、少女がいた。
秀逸な構成が99枚に凝縮されたタイムミステリー。
+ 私見
■私見 先を予想させない展開は◎。
使い古された感のある時間に関するミステリーだが、ライトな文体と相まって非常に前衛的印象を抱かせる。
謎解き部分だけに字数を割かず、恋愛要素も全くおろそかにしていないその構成には唸らされた。
自称下読みさんをも納得させた見事な短編をとくとご覧あれ。



+ 長編作品
+ 未完の魂、死の予定表
未完の魂、死の予定表
項目 表示
■著者 飛乃剣弥
■枚数 387枚
■ジャンル サスペンス・暖か
■シリアス度  ★★★★★
■文章硬度 ★★★★☆
+ あらすじ
■あらすじ 古びた洋館に集められた5人。始まるのは、十日間にも及ぶ、大金をかけた死のゲームだった。
姿を現さない主催者。知らされないゲームの目的。参加者はそれぞれの確固たる決意を胸に、勝ちを目指す。
飛び抜けた構成力とリアリティ。5人全員、ただの一人もおろそかにしていない深いキャラクター作り。
良作では到底収まらない極上のサスペンスストーリー。自分の目で確かめてほしい。
この「世界」を。
+ 私見
■私見 面白いというレベルをはるかに超えていた。すでに「良作」タグがついてはいるが、正直、それ以上に楽しめた。
言っておくが筆者は、これほどの作品であれば、500円くらい喜んで出すだろう。
キャラの作りこみがハンパではないし、無数の網目を縫うような構成力は異常なほど。
セリフにもリアリティがあり、心情描写も流麗すぎる。
公募で賞を取るにはこの作品を越えなければならないのかと思うと、絶望しそうになる。
とにかく完成度が高すぎて、後半は涙腺すら緩んだ。みんな、一度は読んでくれ。


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最終更新:2012年04月29日 13:22
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