232 :夏の幽霊 ◆PFeofR8ot. :2011/06/27(月) 13:03:55.57 ID:PZVL+h9v0

 夏のカルピス、ループする世界って設定をどうするのか、ってこれが一番頭痛い問題になりそうなので、ループ用のプロットを作ってみた。



 案1
【ミハシラ様、という神秘めいた八百万の神が、ループを引き起こしている】

 景、茜、けやき、夏果が住む山村には、御柱(ミハシラ)様という男根をモチーフにした御神体がある。

 祭りの中心にもなる御神体で、毎年夏になるとミハシラ様を囲んで祭りを執り行う。ミハシラ様はテレパスとおぼしき能力で景に語りかける。『百年に一度と無い、良い女が集まった。この夏を忘れたくないだろう』というような旨の言葉。
 実は景だけではなく、茜、けやき、夏果のそれぞれのヒロインも、ミハシラ様からテレパシーで会話を受け取っていた、という設定を、ヒロインのルートが確定した後半にばらしておくと、展開がスムーズになると思われる。『人の心は移ろう。この夏が終われば、お前の愛しい男はお前から去るだろう』とでもミハシラ様がヒロインに囁いておくと吉。

 景や茜、けやき、夏果は、それぞれ毎日の日常にデジャヴを感じていた。実は、この夏は何回も繰り返されたものなのではないか? そのデジャヴの感じ方はライターに任せるとして、一例をあげると、病気と戦い、それでも景や友達との日常を失いたくない茜の『哀しい笑顔』を、以前にも見たことがあるような……など。

 共通ルートを通り、各ヒロインのルートに進むと、彼女達との泣きイベントがあり、二人は深く結ばれる。
 その後、景とヒロインは感じていたデジャヴ、謎のテレパシーなどの思い当たる節についての意見を交換し、気づく。『この夏は繰り返されている』。

 その元凶がミハシラ様であることに気がついた景達四人は、ミハシラ様に会いに行く。鉱山採掘用のダイナマイトを持参して(景達が住む山村には開発が中断された鉱山がある、という設定を共通ルート上で作る)。

 そしてミハシラ様は告げる。『この繰り返される夏が終われば、そこの白い顔の女は死ぬだろう』。
 それは、茜のことを指していた。

 ミハシラ様は、肉欲の宴が永遠に続くことを望んでいる。そして、景達が自分を破壊しないだろうと見ている。

 ここで選択肢。
〈1 ミハシラ様を破壊しない 〉
〈2 ミハシラ様を壊す    〉

《茜がヒロインの場合》
1の選択をすれば、茜はこれからも病気によって死ぬことは無く、太陽の明かりに殺されることも無いループ世界が待っている。
2の選択。景は、茜が生きることを信じ、茜も決意する。いつまでも変わらない、死に怯えて閉じこもるループ世界を拒否し、この夏を越えて、子供を授かりたいと願う。

《けやきがヒロインの場合》
1の選択をすれば、親友である茜が死ぬことはなく、景といつまでもこの世界で愛し合える。
2の選択を選べば、茜が幸せに死ぬかどうかまでは分からないが、景と過ごす未来が見られる。

《夏果がヒロインの場合》(けやきと同上)
1の選択をすれば、親友である茜が死ぬことはなく、景といつまでもこの世界で愛し合える。
2の選択を選べば、茜が幸せに死ぬかどうかまでは分からないが、景と過ごす未来が見られる。



と、ここまでがミハシラ様に関する簡略なプロット。案1。

もう一つの提案は、案1を元にした、



 案2
【茜の生存フラグを三つほど用意し、最終盤のシナリオを複雑化する】

 というもの。

 茜のアルビノの症状について理解をし、間違った行動を取らないようにすることで、茜の生存フラグが一つの選択肢ごとに徐々に立っていくというものである。
 例えば、1つめのフラグが立つ選択肢は、

〈1 昼間、茜を誘って水泳に行く    〉
〈2 外に出ず、茜と一緒に家で何かする 〉

 この場合はもちろん2が正解である。生存フラグが0から+1。1の選択肢を選んだ場合、水着が見られるけれど茜は死に近づいていく。



 2つめのフラグが立つ選択肢は、学校に居残った帰り、傘が無いのに土砂降りの夕立が降ってきた時、

〈1 すぐに駆け出して茜の家に行く 〉
〈2 そのまま学校に居残る     〉

 この場合は1が正解。傘を持ってきてくれようとした茜を止めると、すぐに夕立が止み、太陽が顔を出す。家に戻る。生存フラグが1から+1で2
 2を選んだ場合、保護クリームなどを塗っていなかった茜の症状が悪化する。



 という風な感じで生存フラグに関する選択肢群を三つ用意する。この生存フラグの選択肢群は、三つ全てが共通ルートにあるのが望ましい。そして、生存フラグは道中は何の関係も無く、最後のミハシラ様を壊すか、壊さないかという選択肢だけに影響する。
〈1 ミハシラ様を破壊しない 〉
〈2 ミハシラ様を壊す    〉

 1の選択肢を選ぶと、案1と変わらず、各ヒロインルート全てでループENDになるが、
 2の選択肢を選んだ時、展開が変わる。生存フラグを三つ全て立てている場合、2-Aに。生存フラグが二つ立っている場合は2-B。一つ以下の場合は2ーCのシナリオへ飛ぶ。
 1の選択肢の場合は案1と変わらないので、選択肢2から派生するシナリオを下に記す。



《茜がヒロインの場合》
2-A
茜はアルビノの病気をほとんど克服したかのように元気になる。そして、支えてくれた景とベストエンディングを迎える。

2-B
茜はアルビノと闘病するが、ついに倒れ、一人の子供を残して景の元から逝ってしまう。

2-C
未来を選んだ筈が、茜を搾取していたことに気が付き、肉欲に溺れ、それを肯定してしまうBADEND。




《けやきがヒロインの場合》
2-A
茜は病気から回復し、全員によるハーレムエンド。もちろんハーレムで無くとも良い。

2-B
その後も茜を看病するけやき、景達だが、茜は逝ってしまう。その後、二人は山村に住み続けて、茜と同じ名前の花で花畑を作る。

2-C
茜は死んでしまい、けやきにも見捨てられるBADEND。見捨てられる、じゃなくてもいいけど後味悪そうなやつ。



《夏果がヒロインの場合》(けやきと同上)
2-A
茜は病気から回復し、全員によるハーレムエンド。もちろんハーレムで無くとも良い。

2-B
その後も茜を看病する夏果、景達だが、茜は逝ってしまう。その後、二人は山村に住み続けて、茜と同じ名前の花で花畑を作る。

2-C
茜は死んでしまい、夏果にも見捨てられるBADEND。見捨てられる、じゃなくてもいいけど後味悪そうなやつ。




 これで案2のエンディング分岐についての提案は終了です。
 案1、案2共に、けやきと夏果のEDが似ているので、これについては細分化を図れる他の意見があれば助かります。
 もちろん、「このEDの方がいい」という意見がありましたら、それに沿った方向で進めると良いかと思います。
最終更新:2011年06月28日 21:47