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りんごの退院

 りんごちゃんは親が迎えに来るらしく、外まで見送るのはやめとこうということで、朝一で部屋に行ってみた。
 ちょっと待たされて、入れてくれるかと思ったけど、逆にりんごちゃんが部屋から出てきた。
 9時すぎだったけど、寝不足みたいにフラフラしててちょっと可愛かったww寝起きのりんごちゃんってあんまり見たことないけども。
私「久し振り!」
り「おかえり」
私「どこからww」
り「・・・お散歩する?」
私「時間大丈夫?」
り「うん」
私「ホントに?」
り「うん」
私「・・・じゃ、行く?」
り「うん」
 そこからとてとてと散歩。院内を回っただけだし、あんまり人とは会わなかった。
私「退院だねー」
り「ねー」
私「うれしい?」
り「うれしい?」
私「私に聞くなww」
り「うれしい?」
私「もちろん。おめでと」
り「♪」
私「どしたのww」
り「でも寂しいでしょう」
私「それは言わないのww大丈夫だよ」
り「そっか、安心」




855 名前: ◆mvWX.t4SVk[sage] 投稿日:2010/01/21(木) 21:14:37.34 ID:sm4wqLMo

り「あのさー、みかんはいい子だね」
私「同い年でしょ?ww」
り「なでなでー」
私「こら廊下でやるな!」
り「なでなでー」
私「ダメだって!」
り「・・・なでなで」
私「あーもう分かったってww ほら」
り「・・・撫でてもらうのに頭突き出す子は初めて見たよ」
私「ちょっと、急に引くな!」
り「みかんはいじりがいがあるね」
私「りんごちゃんはいじめっ子だねww」
り「気に入ってる証拠。なでなでなでー」
私「あっwwもーww」
 そんな感じに廊下でじゃれ合ってた。そして撫でられたニヤケ顔のまま、立ち尽くす弟が目に入った。私硬直。
私「・・・」
弟「・・・」
り「なでなで」
私「・・・」
り「なでなで」
弟「何やってんだ」
り「!?」
 びっくりして私の後ろに隠れるりんごちゃん。なぜ隠れた。
私「おはよ」
弟「・・・よう。何やってんの」
り「見送り」
私「・・・見送り?」
り「うん」
弟「そんな見送り見たことねーよ」


856 名前: ◆mvWX.t4SVk[sage] 投稿日:2010/01/21(木) 21:15:30.45 ID:sm4wqLMo

 りんごちゃん、私の肩を掴んで振り向かせる。弟完全放置の構えだ。そして距離が近い。
私「近いww」
り「忘れるとこだった。これ、プレゼント」
 ポケットに入れてたらしいものを裸で渡された。
私「……手袋?」
り「うん。編んだばっかり」
私「わっ、手編み!? かわいいww」
り「うれしい?」
私「うん! というか、近いって!」
り「ぎゅー」
 いちいち口で宣言してから、ぎゅーされた。私は手袋を抱いたまま捕獲。
 そして明らかに、私の肩ごしにりんごちゃんと弟が視線で語っていたww
弟「あ、あのさ」
り「いーでしょ、ぎゅー」
弟「しらねーよ! ホント性格悪いな!」
り「弟にもあるよ。ほら」
 何か投げるりんごちゃん。弟がゴニョゴニョと礼を言う。
私「え?何?何あげたの?」
り「ぎゅー」
私「ちょっとww」
 キャッチした音的に、あれも手編み系の何かだろうとは思いつつも、結局不明。しかも会話が続いている。
弟「た、退院おめでとう」
り「ん」
弟「ありがとうぐらい言えよ!」
り「さようなら」
弟「おい!」
私「おい、私を挟んで話すなww」

857 名前: ◆mvWX.t4SVk[sage] 投稿日:2010/01/21(木) 21:17:13.93 ID:sm4wqLMo
 そこでようやく、りんごちゃんが離してくれた。んで、私が見上げるよりも早く、さっさと歩き出してしまった。弟とすれ違いざまにもう一回止まって、
り「まぁ、みかんを頼んだから」
弟「え、あ、え」
私「なんで弟に頼むんだよww」
り「別に誰でもいいけど」
弟「おいww」

り「・・・みかん」
私「ん?」
り「・・・バイバイ」
私「うんww」
弟「じゃあな」
り「いたの弟」
弟「だからさあ!」
り「また会いに来てあげるよ。みかんも、会いに行くよ」
私「うん、待ってる」
り「・・・みかん大好き」
私「なに急にww」
り「大好き」
私「・・・うん、私もww」
り「好き」
私「うんww」
 そこまで連呼してから、りんごちゃんは、颯爽と去っていった・・・。

 あと余談だけど、迎えに来た父親らしき人が、めちゃ大男だったことに驚いたww
 報告以上~。
最終更新:2010年01月26日 19:27