コマ落ちさせずにDVDに焼く方法

著者:06期生 辻井 剛 ――――
追記:10期生 海老原 峻 ―――


はじめに

 高フレームレートの動画を、可能な限り
コマ落ちさせずにDVDに焼く方法を紹介する。
 この方法は、私が独自に研究したもので、
まだ完全なものではない。
更なる画質の向上、音質の向上を目指して、
現行部員で、更なる研究を進めてほしいと思う。
常に最高のクオリティを目指すのは、
クリエイターとして大切な事だと思う。
常に向上心を持つ事を忘れないでほしい。
(注意:2011年3月現在、
 インストールは、rootアカウントでしか行えない
 PC管理に頼んで、rootに入れてもらう事。
 下記でも説明している、オーサリングソフト「PowerProducer」は、
 anikenアカウントでも使えるようになりました。


1.コマ落ちの原因

まず、コマ落ちする原因だが、

 どうやら、AVIデータのままオーサリングソフトに突っ込むのが問題らしい。

オーサリングソフトの中で、AVIデータがDVD仕様に変換される際に、
コマ落ちが起きているようだ。
対応策としては、オーサリングソフトに動画データを突っ込む前に、
DVD仕様のデータ(.mpg、.vobなど)に変えてあげればよい。


2.動画の変換

変換は、フリーソフトで事足りる。
以下のソフト名で検索してほしい。

 Ⅰ.TMPGEnc
上記リンクにて、「Download」タグ→[ Download ]をクリック
[ 同意する ]をクリック
[ Japanese(日本語) ]を選択し、[ Download ]をクリック
で、TMPGEnc無料版を入手
 (注意:このソフトは、お金を払わないと試用期間が過ぎてしまい、
  30日後には「MPEG2変換」ができなくなってしまうので要注意。
  (その他の機能は健在))

  • 《使い方》
インストールの必要はない。
起動させ、何か画面が出たら「OK」を押す。
起動後は「プロジェクトウィザード」が自動で出てくるが、
出てこなかった場合は、「ファイル」→「プロジェクトウィザード」で起動。
フォーマットの選択にて、DVD NTSC or DVD NTSC(16:9)のどちらかを選び、
右下のプルダウンメニューにて、MPEG-2を選ぶ。
「次へ」を押し、映像ファイル[参照]で、変換をかけるAVIデータを読み込む。
(音声が付いていれば、自動的に音声ファイルも認識される)
ソースの詳細設定は、
映像の種類 --- インターレース
フィールドオーダー --- ボトムフィールドが先に表示される
アスペクト比 --- 4:3 525 line (NTSC)  or  16:9 525 line (NTSC)
映像の内容 --- ビデオ映像
設定が済んだら「次へ」を押し、フィルタの設定にいく。
ここの設定は特にいじる必要はないが、試しに設定してみるのも一手。
(ただし、結果は保証しない)
「次へ」を押し、ビットレートの設定にいく。
基本的に自動設定に任せてOK。(いじりたい場合は要研究)
「次へ」を押し、出力ファイル名を決めたら、
「直ちにエンコードを開始する」にチェックを入れ、「OK」を押す。
これで、MPEG2形式のデータが出来上がる。


 Ⅱ.Free Video Converter
上記リンクにて、[ Download ]をクリック
→別のページに飛ぶので、左のメニューから Free Video Converter
選択し、再び[ Download ]をクリック。
保存後、インストールを行う。基本的にデフォルト設定でOK。
 注意:インストール画面は全部英語なので要注意。
途中、ツールバーのインスト-ルについて触れる部分があるが、
(Set Yahoo! as... や I agree to the... など)
これは、両方ともチェックを外してよい。
なお、このソフトは、インストールさえすれば、
無償でずっとMPEG2変換を使う事ができる。

  • 《使い方》
起動後、まずは言語選択が現れる。
「Japanese」を選択する。
起動したら、「ファイルを追加」で、
AVIデータを読み込む。
出力形式は「Mpeg2」を選択。
「DVD(NTSC format)」が一番理想だが、私がやった時、
 なぜか画像のサイズが正方形になってしまい、うまくいかなかった。
 誰かこの辺研究してくれると嬉しい。)
設定は、
コーデック --- MPEG-2
サイズ --- (元の動画のサイズ)
アスペクト比 --- (元の動画のアスペクト比)
Fps --- 29.97
ビットレート --- 5760前後
コーデック --- MP2
周波数 --- 44100
チャンネル --- Stereo
ビットレート --- 224
(これ以上の高画質高音質を求める場合は、要研究)

「パラメーター」タグで、動画の出力先を指定できる。
(デフォルトはデスクトップ)
あとは、「変換開始」を押せばOK。

上記のやり方でMPEG2データを作り、
オーサリングソフトにぶち込めば、綺麗にDVDに焼く事ができる。

 注意:このMPEG2変換は、
    無圧縮のAVIデータを変換させる事を前提に話している。
    圧縮済みのAVIデータだと、動作不良を起こす可能性があるので、
    MPEG2変換を行う際には、必ず無圧縮のAVIデータを使用すること。

 注意:MPEG2形式にすれば、DVDに綺麗に焼く事ができ、
    容量もかなり小さく抑えられるが、欠点として、
    プレミアやアフターエフェクト等との相性が悪い。
    (編集する際に動作不良がおきやすい)
    編集用のデータは、絶対MPEG2変換をさせない事。
    必ず、全てが済んで、マスターデータができてから、
    MPEG2変換をかける事。

 注意:現行の問題として、
    MPEG2変換をすると、色合いが若干おかしくなる。
    元の色合いを完全に残したいと願う方は、
    頑張って研究してみてもらいたい。

 注意:変換の際、たまに
    音声にノイズが入ることがある。
    詳しい原因はわかっていない。


3.オーサリング

DVDに焼く方法を知らない人も多いと思うので、
念のため、記述しておく。
アニ研で、2009年11月現在、使用しているオーサリングソフトは、
『PowerProducer』
である。
起動方法は、
 「全てのプログラム」→「CyberLink DVD Suite」→「PowerProducer」→ PowerProducer
 「ムービーディスクの作成」→DVD | DVD | 4.7GB | 4:3 or 16:9
または、
 「全てのプログラム」→「CyberLink DVD Suite」→ CyberLink DVD Suite
 (デスクトップにアイコンがあるはず)
 「ムービーディスクの作成と編集」→「DVDの作成」
で起動する。
使い方としては、基本的に「動画」ボタンで動画を読み込むだけ。

 ただし! 絶対的な注意!
「環境設定」を押して、「タイトル再生後の動作」を、

 「メニューなしで連続して再生」にする事!

これを忘れると研連で上映できない場合がある!

あとはデフォルトで、指示に従って
「次へ」「OK」「書き込み」を押しまくっていればOK。


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※2009/12/26追記  ―――06期生 辻井 剛

Free Video Converterにて、mpg変換した動画を
HARUKA(2009年現在の左のパソコン)で再生させたところ、
正常に再生しなかった。(他のパソコンでは再生できる)

 どうやら、パソコン本体との相性が悪いらしい。

ただ、2008年にTMPGEncにてmpg変換した動画は
再生することが出来た。

しかし、試しにHARUKAにTMPGEncをダウンロードして
mpg変換させてみたところ、正常に変換してはくれなかった。


 HARUKAとmpgデータとの相性についての調査や、
 TMPGEncの購入などを、検討した方がよいのかもしれない。
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  • 謎のエラーが発生したので、追記しました -- 辻井 (2009-12-26 12:44:16)
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※2011/3/6追記  ―――10期生 海老原 峻

PowerProducerについて

OSをWindows7にしたところ、
PowerProducerがAnikenアカウントでも使えるようになりましたので、
一部記事を修正しました。

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最終更新:2011年03月06日 22:48
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