ちょっとタブンネ達を部屋に閉じ込めてみる
1日目
「ミィッ!ミィミィ!!」
この計画を実行したのは、昨日の夜だった・・・
タブンネ5匹を同じ部屋に一週間閉じ込めたらどうなるかの実験だ。
当然、実験終了前に死んでしまっては困るので全員に平等に飯は与えておく事にする。
「おいお前等、ご飯だぞ。」
俺がそう呼びかけると・・・
「ミィ!ミィ!」「ミィミィ!」「ミィィィ!」「ミィ!」「ミィミィミィ」
タブンネ達は大喜びだ。
これからどうなっていくか・・・楽しみで仕方が無い
2日目
「ミギィィィッ!!ミィィィ」
タブンネAが急に叫び始める
「ミィィィッ!!!ミィィィィ!!」
タブンネBも叫び、やがて2匹は喧嘩を始めた
理由はタブンネAがタブンネBの飯を食ってしまったからだ。
「ミィィィィ!!!」
タブンネAがタブンネBに殴りかかる
「ミィ!!!ミィィィィィ・・・・」
タブンネBは腹を殴られてその場にダウン・・・
タブンネは体力も高いし、そんな簡単には死なないだろう。
俺はそう思ったので放置しておいた。
「ミィィィィィ・・・・・・」
タブンネBの目つきが変わった。復讐に燃える目だ
次の日には争いはもっと激しくなるに違いない
3日目
「ミィィィィィィ!!!」
タブンネBが朝食を食べているタブンネAを急に殴った。いわゆる闇討ちだ。
「ミィギャァァァァァ!!!」
顔面を殴られたタブンネAは思いっきり吹っ飛ぶ
「ミィ!?」「ミィミィ・・・?」「ミィ・・・!?」
残りのタブンネC、D、Eはその様子を見て戸惑っている。当然だ、仲間がいきなり喧嘩を始めたのだから
「ミィィィィ・・・・」
タブンネAもキレているようだ。
「ミィィィッ!!!」
同時にタブンネBもタブンネAを睨む
「「ミィィィィィィィィ!!!!!」」
タブンネA、Bは壮絶なバトルを始めた・・・
当然、最初に殴られて体力を消耗しているタブンネAの方が不利になってくる
「ミィ・・・ミィミィ・・・・」
タブンネAは弱々しく鳴く。まるで命乞いでもしているみたいだ。
「ミィ!!ミィミィ!!」
しかし、タブンネBは容赦なくタブンネAへの攻撃の手を休めない
「ミィ!!!」
そこで、タブンネCが2匹の喧嘩を止めに入った・・・
「ミィィィィ!!!」
「ミィッ!?」
すると・・・タブンネBがタブンネCを殴り飛ばした。八つ当たりに違いない・・・
どうやら、今は俺の出る幕は無さそうだ。もう少し観察していよう。
「ミィィィィ!!!」
タブンネCもこれには怒ったようだ・・・
「ミィ!!」
タブンネCがタブンネBに殴りかかる
「ミィ・・・・!」
タブンネBはタブンネCの腕を掴み、タブンネAへと放り投げた
「ミィィィィ!!!」「ミィッ!?」
タブンネCが投げ飛ばされてタブンネAへ直撃する
「ミィィィィィィィ・・・ミィッ!!!」
今度はタブンネAが怒ってタブンネCを蹴る
「ミィギィィィッ・・・・!」
タブンネCは壁に激突する
「ミィ!」
タブンネCを心配して来たタブンネDがタブンネCを癒しの波動で回復させる
「ミィミィ!ミィミィミィ!ミィミィ、ミィミィ!!」
タブンネEが必死で3匹を説得しているようだ。
こうして、タブンネ達のバトルは終わったように見えたが・・・
「ミィィィィ・・・・・」「ミィィ・・・・」「ミィィィィ・・・・」
タブンネA、B、Cの目つきは復讐に燃える目をしていた。
これはタブンネ大戦争が始まるのも時間の問題だ。
4日目
タブンネ達は何事も無かったかのように朝食を食べている。
だが、彼等はいつか復讐のチャンスを狙っているに違いない。
「ミィ!ミィッ!」
タブンネDとタブンネEが遊んでいると・・・
「「「ミィッ!!!」」」
タブンネA、B、Cは急に喧嘩を始めた。
俺の予想通りだ。さて・・・どうなるのやら・・・
「ミィィ!!」
タブンネAがタブンネCに体当たりする
「ミィ・・・」
タブンネCはなんと・・・近くにいたタブンネDを盾にした!
「ミィッ・・・!!」
タブンネDは盾にされて代わりに体当たりを受ける
「ミィミィ・・・・!!」
タブンネDがキレてタブンネCとバトルを始める。
タブンネAとBも隣でバトルしている・・・
「ミィッ・・・ミィミィ・・・」
急激な展開についていけないタブンネEはこの状況を見て困っている。
「ミィミィミィミィィィィィィィッ!!!!!」
タブンネEが必死で叫びを上げるも、他のタブンネは全く効かずにバトルに熱中している。
タブンネ大戦争まであと少しだ・・・・
「「ミィッ!!!」」
タブンネAとタブンネBが取っ組み合いをしている
「ミィ!!ミィミィ!!」
タブンネEはタブンネAとBに必死で呼びかける
「「ミィッ!!!」」
五月蝿いのにキレたのか、タブンネAとBは同時にタブンネEを殴る
「ミィギャッ!!!ミィィィ・・・・」
タブンネEは二匹に殴られてダウンする
「ミィィィィィ!!」
タブンネDがタブンネCに蹴り飛ばされてタブンネEと激突する!
「ミィィィィ!!!」「ミィッ!!!」
更にそこからタブンネCがタブンネDに蹴りや殴りを加える。当然、その近くにいたタブンネEも巻き添えだ。
「ミィィィィィィ!!!!」
ついにタブンネEがキレ、タブンネ大戦争が始まったのである・・・
もう昼食の時間なんだが、大戦争が始まってそれどころではない。
「「「「「ミィィィィィィィィィィィィ!!!!!」
5匹のタブンネは誰彼構わず蹴ったり殴ったり・・・あれだけ仲良くしていた1日目が懐かしいぐらいだ。
そこで俺は思いついた。ただ殴り合ったりしているのも見飽きた。何か武器でも投入しておけば、もっと面白くなるんじゃないかと
俺は武器になりそうな物を片っ端から投げ込んだ。
「ミィ・・・!!!」
すると、早速タブンネAが包丁を拾ってタブンネBを斬り付ける
「ミィ!?ミィィィィィィ!!!!」
タブンネBは腹に斬り傷を負い、苦しんでいる
「ミィ!!!」
そこへ容赦なく、ハンマーを拾ったタブンネCがタブンネBの顔面を叩く
「ミギャッ!!!ミィィィィィィィィ!!!」
タブンネBは思いっきり吹っ飛ばされて顔を抑える
これがタブンネ大戦争か・・・負傷している相手にも容赦無く攻撃するとは・・・
「ミィ・・・。」
不気味な微笑みを浮かべたタブンネDがペンチでタブンネBの首を掴み、締め上げる
「ミ・・・ミィ・・・・・・・」
タブンネBは息絶えた。残り四匹、果たしてこの部屋と言う名の戦場で生き残るタブンネは誰なのか・・・
4日目でだいたいの結果は出た。「タブンネ5匹を同じ部屋に閉じ込めた結果、飯の奪い合いを初め、やがては殺し合いを始める」
・・・と俺はしっかりレポートに書き残した。
さてと、早くタブンネ大戦争の続きを見に行かないとな。
「ミィィィィ!!!」「ミィッ!!」
タブンネAの包丁とタブンネCのハンマーが激しくぶつかり合うその中・・・
「ミィ・・・!ミィ!ミィ!」
タブンネEは拾った鋏を使えていない。恐らく、コイツの特性は不器用なんだろう。
「ミィ!!」
唯一武器を拾えなかったタブンネDがタブンネEの鋏を奪い取る
「ミィ!ミィミィミィ!!」
タブンネEは必死で叫ぶ。恐らく、「返せ」とでも言っているのだろう。
「ミィ!!」
それを無視してタブンネDが奪った鋏でタブンネA、Cのバトルへ乱入する
「ミィ!!!」「ミィ!」「ミィ!!!」
包丁、ハンマー、鋏が激しくぶつかり合う
「ミィ・・・・・」
武器を使えない上、奪われてしまったタブンネEはその光景を見ているしかなかった・・・
もう夕食の時間なんだが、大戦争が(ry
「ミィッ!!!」
タブンネCのハンマーがタブンネDの鋏を弾き飛ばす
「ミ・・ミィ!!!」
武器を弾き飛ばされて焦るタブンネD
「ミィ!!!」
そこでタブンネAがタブンネDに包丁を突き刺す
「ミ・・・・ミィ・・・ミミィ・・・・・・」
タブンネDも息絶えたようだ。
残り三匹、コイツは目が離せなくなって来た。
「ミィ・・・・」
タブンネAがタブンネEに目をつけ、不気味な微笑みを浮かべる
「ミィ・・・・」
タブンネCもタブンネEに目をつけ、不気味な微笑みを・・・
さっきのと今ので、コイツ等は不利になった奴をリンチして一匹ずつ減らしていく事がわかった。
普段なら俺は既に寝ている時間なんだが、大戦争が気になって眠れないので、じっくりと部屋を見ていた。
「「ミィ!!!」」
予想通り、タブンネAとタブンネBはタブンネEをリンチしている
「ミィ!?ミミィ・・・!ミギュイィィィ・・・!!」
包丁で斬り裂かれ、ハンマーで殴られ・・・武器を持たないタブンネEは抵抗出来ずにされるがまま・・・
「ミィ・・・・!」
すると、タブンネAがいきなりタブンネCの腹に包丁を突き刺す。またもや闇討ちだ。
「ミギュイッ・・!?ミ・・ミィ・・・ミギュイッ・・・!!!」
刺されたタブンネCは最後の力を振り絞り、タブンネAの頭をハンマーで殴る
「ミ・・・ミィィィィィィ!!!・・・ミィ・・・・」
タブンネA、タブンネC、同時に死亡。
「ミ・・・ミィ・・・・」
最後に生き残ったのは傷だらけのタブンネEだ。
なかなか面白い物を見させて貰った。さて・・・そろそろ寝るとするか。
5日目
朝起きたらタブンネE弱々しく歩いていた。
「ミ・・ミィ・・・ミミ・・・ィ・・・・」
恐らく、昨日受けた傷が相当酷かったのだろう。
「ミイ・・・・・・・」
数分後、タブンネEはその場で息絶えた。
5日目でタブンネ5匹は全滅。
俺はこの実験の結果をしっかりとレポートに書き残しておいた。
次はどんな実験をしようか・・・・
完
最終更新:2014年06月18日 22:29