俺はタブンネ虐待愛好会の会員だ。俺はとある心理系の実験に興味を持ちそれを実際にやってみることにした。
大型の牢屋の中に42匹のタブンネがいる。これらのタブンネは野生で俺が乱獲してきたものだ。
「ミィ…ミィ…?」
ここで一匹のタブンネが目を覚ました。そして周りの様子がおかしいことに気づくと周りを起こし始めた。それから周りの状態に困惑するもの、ベビンネが泣き出したり、怯えたり、警戒心を出したりなど多種多様の様子を見せた。
…いよいよだな。俺は説明するためにタブンネ達の前に行った。
「はいはーい。グットモニーング♪タブンネちゃん達♪ぐっすり眠れたかな?」
そう言うとタブンネ達は更にミィミィ騒ぎ始め檻をタックルしたりしてきた。俺は耳栓をしてバクオングを出した。
「はいはーい♪静かにしようね。…でないと」
俺は喋るのをやめバクオングにハイパーボイスを指示する。あまりの声の大きさに耳を抑えるタブンネ達。やがてハイパーボイスが終わると静かになり誰も喋らなくなった。流石に脳内お花畑でも危機管理は出来てるみたいだな。
「今から煩く喋ったりしたらバクオングのハイパーボイスを受けてもらいます。分かりましたね?…では説明します。」
俺はタブンネ虐待愛好会の会員だ。俺はとある実験結果に興味を持っていた。それは「非個人化」と「権力への服従」の二つだ。
俺はその実験を仲間想いで温厚な性格のタブンネにやらせてみることにした。理由?生息地が多くて少し減ったところで何も問題がないからだ。
そんなわけで研究室の一室に檻が二つある。中には十匹ずつタブンネがいる。ねむりごなをした後に捕まえたからか全員寝ている。ちなみに性別は全員オスだ。
取り敢えず俺は起こすためにバクオングを出した。
「バクオング。ハイパーボイスであの豚共を起こしてくれ。」
俺の指示通りにハイパーボイスで起こすバクオング。タブンネは聴力がいいから直ぐに起きて自分達の状況に混乱し始めた。ミィミィ騒いだり、すてみタックルで檻を壊そうとしてる。
「はいはーい。起きたならいい加減こっちに気づけ。」
俺が手を叩くとようやく俺の存在に気づき「ミィミィ!!」と自分を出すように命令してきた。
「一度しか言わないからな。…静かにしろ。」
そう言っても騒ぐタブンネ。俺は無言でバクオングにハイパーボイスを指示した。
「ミヒィ…。」
あまりの声の大きさに耳を塞ぐタブンネ達。流石に危機管理は出来ているようだな。
「よし。静かになったところで説明しまーす。」
俺はリモコンを出しこれからしてもらう実験をスクリーンに映した。
ーーー
映像を全部見たタブンネ達は全員驚愕な表情をしていた。
「分かったかな。今から君達はこのような監獄実験を囚人役と看守役に分かれて二週間してもらいまーす。あと、君達に拒否権なんてもの無いよ。」
そういうと反抗的なタブンネが「ミィミィ!!」と「ふざけるなミィ!!ミィは絶対こんな実験やらないミィ!!」と言ってきた。
「はあ…。しょうがないな。…ゴウカザル。」
そう言うとゴウカザルが研究室に病院で使うベッドを引きながら入ってきた。
「ミィ?」
タブンネ達は全員ベッドの方に視線を向けたが何かがおかしいことに気づいた。…ベッドの上にあるシーツが赤くなっているのだ。それはまるで血のように。そしてそのシーツからはみ出ている腕に気づいた。
「ミィ!?ミィミィ!?」
まさか!?というような声をあげるタブンネ達。
「実は君達の仲間の一匹はかなり抵抗して俺をイラつかせたので…見せしめになってもらうことにしました♪」
俺はそう言いながらシーツを取った。
「ミギャアアアアアアアアアアアアアア!!?」
檻に入っているタブンネ達は全員悲鳴をあげた。当たり前だ。そこには両耳は切られ腕は一本(片方あるが千切れそう)しかなく両足は無く身体中に痣と火傷が沢山あり腹には内蔵が露出されていて顔は原型が分からなくなるくらい顔が腫れているタブンネの死体があった。
「ミボォエエエ!!」
自分の仲間が惨殺された死体を見て吐くもの泣くもの更に俺に睨みつけるなど多種多様な様子をみせている。
「君達の中から途中で棄権しようとか考えている者、しっかり期限までやらなかったら君達の妻子がこうなっちゃうからね♪」
これで完全に自分には逆らわないだろう。あとはタブンネ達の監獄生活を観察日記に書こう。
タブンネ達は男の理不尽な実験を受けるしかなかった…。
序章 END
最終更新:2015年02月20日 17:15