断罪の時・一日目

元気だなぁ
そんなことを考えながら、俺は公園で無邪気に遊んでいるマイポケの
エネコを微笑ましく見つめていた。
俺はポケモンフーズの大手企業に勤めている会社員だ。
一か月前に会社の人事異動で、生まれ育ったホウエン地方から
このイッシュ地方に転勤となった。
今日は連休で、学生の時から可愛がっているエネコとヒウンシティ内に
ある小さな公園へ散歩にきている。
イッシュ地方といえは、小さいときから出会ってみたいポケモンがいる。
勿論いろんなポケモンと接したいが特に気になるのは、大きい耳に
触覚、厚いお腹、綿飴のような尻尾をもつポケモン、タブンネだ。
小学生の時図鑑でタブンネを知って以来、その実物に触れてみたいと
夢見てきた。
あと二日休みがあるから、明日はヤグルマの森へポケモンウォッチングに
行こうと思う。
タブンネはその森に多数生息しており、人への警戒心も薄いと聞くから
もしかしたらゲットできるかもしれない。
今日はその準備も兼ねて、この後エネコと買い物だ。
そろそろ出発しようと思いエネコを迎えに行くと、エネコは茂みの方を
尻尾を回しながら見つめていた。
「どうしたんだい?何かいるのか?」
エネコは「ニャーッ!」と返事をするので覗いてみると、
何やらピンクの毛玉が五つほど見える。
もしやと思い近づいてみるとそれは図鑑で見たままのタブンネだ。
いや、まだエネコと同じ大きさだから子タブンネだ。
俺は感激した。
小さいころからの夢が叶ったのだから。
見たところ子タブンネが五匹いるが親はどうしたのだろうと考えていると、
奥のほうから一回り大きいタブンネが二匹やってきた。
二匹とも木の実を大事そうに抱いている。
どうやら餌を調達しに出かけていたらしい。
親ンネはこちらの存在に気付くと一瞬警戒したがすぐに可愛らしい笑顔を
見せ、俺とエネコに木の実を一つずつくれた。
「いいのかい?この子達のために調達したんだろう?」
と聞くと、
「ミッ!ミッ!」
と「いいのよ」とでも言うように返事をした。
なんて親切なポケモンなんだろうと感激した。
すると子タブンネたちがエネコにじゃれついてきた。
みんな楽しそうだ。
「エネコ。しばらくみんなと遊んでいるかい?」
と聞くとすぐに首を縦に振った。
俺は親ンネ達への恩返しをしたいと思い、
鞄に入れてあったポケモンフーズを取り出した。
するとタブンネ達は目を輝かせた。
どうやら野生の様だし、滅多に食べられないのだろう。
しかしエネコのお昼分しか持っていない。
そこですぐ近くのコンビニで買ってくることにし、エネコ達に
「しばらく待っててね」と財布だけを持って駆け出した。
しかし僅か十分後、俺はこの行為を心底後悔することになる。

いきなりだが最近の科学とサービスの進歩はすごいと思う。
昨今のコンビニではポケモンフーズやモンスターボールの
販売はさることながら、ポケモンの言語を翻訳できる
高性能な機械「ポケリンガル」のレンタルを行っている。
(勿論コンビニの会員登録が必要)
レジの前に並んでいた人も
「科学の力ってスッゲーッ!」
と叫ぶほどだ。
あのタブンネたちがどんな会話をしているのか楽しみだ。
公園への足取りも自然に軽くなる。
さて、またも唐突だが俺は人生で
タブンネについて三度失望したことがある。
一つはタブンネが食物連鎖の底辺に属し、
ウォーグルなどの捕食者に食べられる
立場であることを小学校の授業で知った時。
二つ目はスーパーの精肉コーナーに、タブンネの
あらゆる部位が置いてあるのを発見した時。
そしてイッシュ地方のポケモンセンターでは
タブンネを助手として採用していると聞いたのに、
ラッキーかハピナスしか見かけないことだ。
三番目はともかく、あの可愛いポケモンも
無慈悲に食べられてしまう立場だと知った時は、
自然と人はなんと残酷なのだろうと思った。
俺が勤めている会社もタブ肉を加工した商品を
扱っている。
最初は誰が入社するものかと考えていたが、
自分の考えたおいしいポケモンフーズを世に
送り出すのが夢だったし、誰かが肉を提供する
立場でないといけない。
せめておいしく食べてあげるのが一番の供養だろう。
その分あのタブンネ一家にはおいしいフーズを
御馳走してあげよう。
そんなことを考えながら公園を進むと、
あの茂みの前でジュンサーさんが何かを抱いている。
あれは…、エネコだっ!
何故か傷だらけでぐったりしている。
急いで駆け寄ると、
「このエネコあなたのポケモン?」
「そうですっ!な…何があったんですか?」
「まだわかりませんがこの茂みのほうで
ポケモンの叫び声がするという通報を受けて
駆け付けたのですが、このエネコが傷だらけで
倒れていました。何か心当たりは?」
「あ…ありません。タブンネと一緒に
遊んでいたはずですけど…」
「えっ?タブンネと?よりによって何故タブンネと…」
「?。タブンネがどうかしたんですか?」
そう聞くとジュンサーさんはまるで「知らないの?」
と言うような顔を見せた。
「と…とにかくエネコをポケモンセンターへ
搬送します。」
そう切り出すと、俺とエネコはパトカーでポケモン
センターに向かった。
そして俺はそこで人生四度目の失望をすることとなる。

エネコは今、ポケモンセンターのICUで治療を受けている。
ジュンサーさんは一度公園へ戻って、詳しい捜査を行っているらしい。
その間俺は待合室で、何故こんな事態になったのか熟考していた。
誰がエネコをあんな目に…。
「タブンネと遊んでいた」と言った時のジュンサーさんの顔が脳裏をよぎる。
まさかタブンネ達が?
いやいやまさか…
自分達の木の実をおすそ分けしてくれた親切なポケモンではないか。
ならば誰が…
そんなことを繰り返し考えているとICUからジョーイさんと、エネコを乗せたカートを押しているラッキーが出てきた。
すぐにエネコのもとに駆け寄った。
エネコは尻尾と胴体に包帯を巻かれており、スヤスヤと眠っている。
「まだ麻酔が効いています。大丈夫ですよ、命に別状はありません。」
俺は胸を撫で下ろした。
するとジュンサーが戻ってきて、
「捜査でわかりました。やはりタブンネの仕業です。」
「やはりそうですか…、治療中にもエネコの全身にタブンネの足跡がいくつも確認できましたわ。」
俺はその報告を聞いて目の前が真っ暗になりそうだった。
「まっ…待ってください!タブンネが一匹を袋だたきにするようなポケモンだなんて聞いたことありませんよ。」
するとジョーイさんは何か察したようで、
「もしかしてあなた、他の地方出身?」
「そうですけど…」
「やっぱりね…、今でもシンオウやホウエンのトレーナーが昔の図鑑を鵜呑みにして、タブンネに酷い目に遭わされる事件があるのよ。」
「そんな…、俺とエネコに木の実を分けてくれるポケモンなのに…」
「そうそう、そうやって相手に良い印象を与えて、油断している間に集団で住民や旅人の荷物を奪うの。」
荷物と言われて思いだした。すっかり失念していた。
「そういえは茂みに鞄とポケモンフーズがありませんでしたか?」
「いえ、見当たりませんでした。きっとタブンネ達が奪っていったのでしょう。何か貴重品が入っていましたか?」
「いえ…」
幸い鞄には盗まれて困る物は無い。
財布はコンビニのために持っていたし、携帯電話と鍵は常に上着の内ポケットに入れてある。
「そうだ、ちょっと待っててね。」
そう言うとジョーイさんは「資料室」と書かれた部屋に入った。
そして一分も経たない内に出てきて、
「はい、最新のポケモン図鑑。これでタブンネというポケモンをよく知っておくべきだわ。」
そう言われてタブレット型の図鑑を渡されたので閲覧してみると、そこには俺のタブンネへの夢と知識を根底から覆す内容が掲載されていた。

iPadのようなポケモン図鑑を、俺はへし折ってもおかしくない力で握っている。
タブンネのデータには、そのメルヘンな姿からは想像もつかない生態と性格が記されていたからだ。
1:タブンネは、その姿から多くの人が危険と思わず餌を与えてしまう。しかし彼らは一度食べ物を持っているとわかると、仲間を呼んで集団で奪いにかかる。
2:タブンネはその繁殖力で生息域をイッシュ全土に広げている。
3:上記の<2>の理由、および彼らは自分たちの子供に「畑から作物を奪えは苦労無く食べ物が手に入る」と教えるので、農作物の被害がイッシュ全土で頻発している。
4:かつてはその優れた聴力で医療現場に採用されていた。初期はまだ活躍していたがやがて怠慢になってミスが相次ぎ、遂には「なんでかわいくて崇高なタブンネちゃんがこんな雑用みたいなことしなくちゃならないミィ!ラッキーにやらせるのがお似合いミィ」と言い出す始末。
5:野性化したタブンネが町中で所構わず排泄物を掃除もせずに撒き散らし、あわよくば市場の木の実を盗んでいく。

手をわなわなと震わせながら、俺は続きを読んだ。

7:昼夜・場所を問わずに家族や仲間同士で、聞くに耐えない歌(雑音)を合唱する。昼よりも夜中に活発に歌いだすため、騒音問題となっている。
9:自分より弱いポケモンが単独でいるところを発見したら、複数匹で袋だたきにして持ち物を奪う。
10:ここ数年でタブンネの本性が露呈したため、野性では覚えられない技(主に技マシンによる)を覚えたタブンネをトレーナー達が捨てた結果、強力になっているタブンネのグループがある。
…とても人と共に生きているポケモンのひとつとは思えない生態…

(……こんなっ!)

(こんなポケモンにっ!)

(俺はっ!)

(一度でも夢を見たというのかっ!?)

自分の中にどす黒いものができた気がする。
あのタブンネども。
今思えばあのピンクのチョッキを着たような容姿、無駄に大きい耳、引っこ抜きたくなる触覚、馬鹿にしたような尻尾、全てが俺の神経を逆撫でる。
拳に自然と力が入る。
「君っ!君っ!」
俺はジュンサーさんに話しかけられて我にかえった。
「大丈夫?凄い形相だったけど…」
思わず頬に手をやった。
「いえ…大丈夫です。」
「そう…、ではいくつか質問したいのですがよろしいですか?」
「はい」
そう言うとジュンサーさんはメモを取り出し、事情聴取をした。

「なるほど、夫婦タブンネに子タブンネが五匹か…、そういえば三時間ほど前に港の市場で二匹のタブンネによる木の実の窃盗があったわね。」
たしかあのタブンネ共は木の実を運んでいた。
なんて奴らだ。
傷害事件の前に窃盗までやりやがったのか?
図鑑通りのタブンネに、俺は「復讐」という文字を考え始めていた。

すると何やらジョーイさんは憂いた顔で、
「実はこのポケモンセンターでもタブンネが働いていたのよ。でも時を経るにつれて指示を無視したり、わざと備品を壊したり、もう散々で…。他のセンターもタブンネを解雇し始めたから、私も逃がしてラッキーを採用したの。」
するとますます憂鬱な様子で、
「でもその後逃がしたタブンネが老女から買物袋ごと食料を強奪したという苦情を受けたの…。だから一度確保して徹底的に教育しようとしたんだけど、いつの間にかどこかのオスタブンネと子タブンネまで作っていて、路地裏で暮らしていたところを近づいたらオスタブンネをけしかけて、私に向かって突進を仕掛けさせたのよ。」
すると一転して怒りの顔で、
「なんとか避けたけどいい加減堪忍袋の緒が切れて、保健所に連絡して子タブンネごと連行してもらったの。その数日後に保健所にポケモン達の検診に来たら、あの子、いや…メスタブンネが檻から手を伸ばして助けを乞いていたわ。なんて身勝手なポケモンだろうと思って、係員に処分を優先させるように勧めたら突然土下座して媚び始めて…。係員も笑っていたわね。その後すぐに子タブンネとオスタブンネに続いて処分されたわ。」
ジョーイさんの話しを聞いて、よりいっそうタブンネという種族への嫌悪感を増したのは言うまでもない。

…しかし今優先させるのはエネコである。
「エネコは連れて帰っても構いませんか?」
「ええ、幸い骨折は無いので三日もすれば元気になりますよ。」

三日…。
当然だが残りの休日は家から出すことはできない。
あのタブンネ共に俺達の休日を潰された怒りが込み上げてきた
だが後悔も湧いた。
あの時茂みから立ち去っていれば…、エネコとコンビニに行っていれば…、エネコがこんな目に遭うことはなかっただろう。
その時ジュンサーさんが俺の肩に手を添えて、
「少なくとも自分を責めて後悔するのは今すべきことではないわ。やるべきことがわからないなら、ここへ行きなさい。」
そう言ってカウンターにあった何かのパンフレットを貰った。
題名は……
「タブンネ被害者の会」?

ヒウンシティの中心部にそれはあった。
けっこう大きな建物だ。
パンフレットには「タブンネ被害者の会・本部」とあるが…
いや、迷っている暇は無い。
今モンスターボールで休んでいるエネコのためにも、これからの指針を決めなければ。
中に入ってみるとなかなか立派な内装である。
結構潤沢な資金があるようだ。
すると受付で(なかなか美人な)女性が明るい微笑で、
「ようこそタブンネ被害者の会・本部へ!こちらへは初めてですか?」
「え…ええ。」
少し彼女に見とれてしまった。
「ではこちらのアンケートにご記入ください。」
そう言われてアンケートを渡されたので、受付前のベンチでアンケートを記入した。
ここまでに至る経緯を洗いざらい書いて手渡すと、
「では係りの者が参りますのでしばらくお待ちください。」
そう言ってアンケートと共に通路の向こうへ行ってしまった。
15分ほど待っていると、彼女が戻ってきて。
「お待たせして申し訳ありません。ではこちらへどうぞ。」
ついていった先は応接間だった。
「先程のアンケートと、ジュンサーさんからの連絡で状況はわかりました。さぞ辛い経験でしたでしょう。」
少し泣きそうになった。
「ええ、でもこのイッシュ地方にきた時にタブンネについてよく学んでおけば、エネコも怪我させずに済んだでしょう。」
すると彼女は諭すように、
「確かに迂闊だったかもしれません。でも今はエネコちゃんのためにも決起すべきですよ。」
「決起?」
「単刀直入に聞きますと、怪我をさせたタブンネたちに『報復』したくありませんか?」

唐突な質問で呆気にとられてしまった。
「『報復』、ですか?」
「はい。そもそもこの『タブンネ被害者の会』は文字通りタブンネによる被害を受けた人やポケモンのカウンセリング、アフターケアを提供する団体です。また、タブンネの危険性をより多くの方に知ってもらうための様々な活動を行っています。ただ…、」
すると彼女はグラフと写真が掲載された紙を見せた。
「ここ10年でタブンネの強奪や迷惑行為の件数が増加傾向にあります。それというのもタブンネも『ポケモン愛護法』の適応下にありまして、おいそれと保健所に連行したりできなかったのです。それをいいことにどんどん過剰な程にベビンネを作り、子タブンネに強奪のやり方を教えたり。しかしイッシュ政府もタブンネの暴挙に重い腰を上げて、とうとう3年前にタブンネを『ポケモン愛護法』から除外され、さらに許可を得れば『狩り』をすることも容認されたのです。」
彼女は少し嬉しそうに教えてくれた。
「そこで私たちは被害者たちのために犯人、いや犯タブを見つけだして『報復』するイベント『タブンネリベンジ』を開催しております。どうでしょう、正に明日からの二日間、飛び入り参加も可能ですからやってみませんか?」
…俺は考えた。
そして即答した、「Yes」と。
奴らに報復する絶好の機会を得たのだから。
「では1時間後に『タブンネリベンジ』の説明講習が開かれますので、ぜひ受けてください。それまでの間、よかったら1階のカフェテリアで時間を潰すのがお勧めです。あそこの紅茶、おいしいですよ。」
そして俺はお勧め通りにカフェテリアで330円のダージリンティーをいただいている。
メニューには一般の料理の他に、タブンネ料理がずらりと並んでいる。
店内にも狩られたタブンネの写真や、タブンネの毛皮絨毯がある。
講習が始まるまでの間、俺は少しリラックスしてこれからのことを考えていた。

うん、この紅茶値段の割にいける。

一階の中央ホールで「タブンネリベンジ」の講習会が始まった。
スーツを着た初老の男性が壇上に上がり、
「本日は講習会にご参加いただき、誠にありがとうございます。私この『タブンネ被害者の会』の会長の秘書を勤めておりますサリバンと申します。」
するとホールの照明が消えて、スクリーンに映像が映し出された。
「さて、『タブンネリベンジ』の目標はご存知の通り、皆様や皆様のポケモンの心に深い傷を負わせたタブンネに対して『報復』を行うことです。例えばそこの緑のコートを着た方。」
突然サリバンさんは俺を示した。
「お、俺ですか?」
「はい。聞けはあなたのエネコちゃんはタブンネ一家にリンチされたとか。」
すると周りの老若男女が「まあなんてかわいそう…」「やっぱりタブンネは害獣なんだ!」とざわめき始めた。
「皆様ご静粛に。実は先程そのタブンネ一家の行方が判明したのです。」
そう言うと、スクリーンにどこかの監視カメラの映像が映し出された。
「これはスカイアローブリッジに設置された監視カメラの映像です。ご覧ください。この3時間前に市場で木の実を盗み、エネコちゃんに怪我を負わせたのです!」
カメラにはスカイアローブリッジを我が物顔で歩くタブンネ達が映っている。
…あの糞豚ども。
きっと自分達を捕まえる者などどこにもいないと考えてやがるんだ!
「あの橋はポケモン達も利用できるので、橋の従業員も止めようとはしなかったのです。それはともかく、このタブンネ一家も含め、皆様が憎んでいるタブンネ達はヤグルマの森に拠点を構えていることがわかりました。よって、明日からの『タブンネリベンジ』はヤグルマの森で行います。皆様明日の朝8時半に当本部に集合してください。狩りに使うポケモンはレンタルできますが、手持ちのポケモンを連れて行きたい方はご自由にどうぞ。では私からの説明は以上です。ご静聴ありがとうございます。」
皆からの拍手の後、他の会員からの説明もあったが割愛させていただく。
ともかく今一番知りたい情報を知ることができた。
待ってろよ糞豚ども…
貴様等にはエネコに負わせた傷の1000倍刻んで殺してやる。

そのころあのタブンネ一家は全く悪びれる様子も無しに、巣穴で汚らしい食事をしていた。
「ミシャッ!ミシャッ!」ムシャムシャ
「ミ、ミブホーッ!」ガツガツ
「ミッ!モピュッ!」ゴキュゴキュ
勿論食べ物は町からの盗品である。
彼らからすれは、ほほえましい光景。
家族同士笑顔が絶えない。
今日が笑っていられる最後の日とも知らずに…


断罪の時・一日目 <完>
最終更新:2015年02月20日 17:36