野生のタブンネが俺の足にすがりついて餌を求めた。
そのタブンネはボロボロで、もう何日もなにも食べていないようだった。
俺はヒウンアイスを持っていた。タブンネはその匂いを嗅ぎつけたのだろう。なんと浅ましいことか。
とりあえずタブンネを振り払い、ヒウンアイスを食べることにした。
目の前で食べ物を食べている俺が恨めしいのか、タブンネはこちらにすてみタックルをする。
だがいかにも「攻撃してやる!」という格好だったのでさっと避ける。木にぶつかるタブンネ。
ついに泣き出す。泣けばいいと思っているのか。
俺はとうとうキレた。ヒウンアイスを食い終わり食後の運動としてタブンネを何度か蹴る。
既にボロボロだったタブンネはこれだけで絶命した。
すると裏の茂みから子タブンネが出てくる。こいつの子供だろう。絶命したタブンネに寄り添っている。
揺すったって起きるわけがない。子タブンネは母を助けてとでも言うかのように涙目でこちらを見つめる。
お前もか。俺はコイツを掴み家に連れて帰る。
お前も母のところへ逝かせてやるよと俺は言った。
子タブンネは親と引き離されたのがショックだったのかピクリとも動かない。
そんな子タブンネの前に餌を持っていく。腐ったオボンの実だ。
子タブンネに食べろと言うと「ミィミィ」と首を振る。しかたないから子タブンネの口に押し込む。
子タブンネは必死で吐き出そうとしている。が、子タブンネには飲み込むしかなかった。
子タブンネの寝床は庭のゲージの中。寒さで震える子タブンネにさっさと寝ろと声をかけ就寝。
翌日起きると子タブンネが家の中にいた。人の布団にくるまっていたので罰として吊す。餌の腐ったオボンもない。
子タブンネは(フーディンが言うには)「なんでこんなことするの?私何も悪くないよ」と言っていた。
この態度が気にくわない。俺は子タブンネの顔面を一発殴る。何度もやると死んでしまうからな。
次はどうしてやろうか…
最終更新:2014年06月18日 22:42