ベビンネが生まれた時は、以下の様に扱い方には注意して下さい。
まず、卵を割って這い出て来た時には、ママンネに委ねて見守りましょう。
可愛いからと言って、ママンネから横取りしてはいけません。
2匹いるんだから1匹くらい抱っこさせろとか言っても、ママンネは首を縦には振らないでしょう。
だからカッとなって、殴る蹴るの暴行を加えたりはしてはいけません。
ましてや、当分邪魔が入らないようにとチョークスリーパーで絞め落とさないようにしましょう。
ママンネが失神した場合は仕方ありませんので、あなたが代わりを務めて下さい。
本来ならば、ママンネが粘液で濡れているベビンネを舌で舐めて毛皮を綺麗にするところですが、
代用として産湯で洗ってあげましょう。
バスタブ一杯にお湯を貯め、ベビンネの体を丁寧に洗ってあげて下さい。
「チィチィ」と可愛らしい産声を上げて、気持ちよさそうなベビンネを見ると心がなごみます。
しかしここで、つい出来心を起こしてベビンネから手を離さないで下さい。
もちろん泳げませんから、手足をパタパタさせてもがきます。早めに助けてあげて下さい。
健気にお湯をパチャパチャさせてもがく姿も非常に可愛らしいですが、せいぜい1分が限界です。
それを過ぎるとベビンネは溺死してしまいますので、気を付けましょう。
プカーッとバスタブに浮いてしまったら、「南無阿弥陀仏」の一言でもかけてあげて下さい。
「おっと、産湯のつもりが末期の水になっちまった」などとブラックジョークは飛ばさないようにしましょう。
まあ、もう1匹いますから、今度はちゃんと体を綺麗にしてあげましょう。
産湯を使った後は、タオルで体を拭いてあげて、別の乾いたタオルでおくるみにしてあげて下さい。
次はお乳をあげなくてはいけませんが、ママンネは失神したままですので、代わりに粉ミルクを用意して下さい。
やかんにお湯を沸かし、粉ミルクを溶かして、人肌の温度まで冷ましてから哺乳瓶に入れましょう。
そしてベビンネを抱きかかえて、飲ませてあげて下さい。
ミルクを無心にちゅうちゅうと飲むベビンネの姿には、心が洗われる事請け合いです。
ですが、ここで上記の手順が面倒臭いからといって、手を抜いてはいけません。
ベビンネの口に粉ミルクをぶち込んで、その上から直接やかんのお湯を注ぐような事はしないで下さい。
生まれたてで粉ミルクを吐き出す力もないので、コントのように粉を噴き出すような芸当は期待できませんし、
沸騰したお湯を浴びせようものなら、たちまちあの世行きです。
さっきが「南無阿弥陀仏」ですから、今度は「アーメン」くらい言うべきでしょう。
さて、ママンネが目を覚ます前に後始末をしましょう。
2匹のベビンネの死体を床に置き、その上にママンネを転がして、下敷きになったように偽装して下さい。
この際、胴体の下あたりに置くと、重みで本当に潰れてしまって口や肛門から内臓が飛び出てしまいます。
掃除が大変になりますから、肘の下や顔の下あたりが良いかと思われます。
ママンネが意識を取り戻しそうになったら、物陰に隠れて様子を伺いましょう。
一体何が起こったのか理解できていないでしょうが、ベビンネの死体を見つけたら取り乱して泣き叫ぶはずです。
そこで姿を見せて、説明してあげましょう。
「お前が赤ちゃんを取り戻そうとして、床に倒れたはずみで押し潰し、自分も気絶した。お前のせいだ!」と。
死因なんかわかりっこありませんし、ママンネを一方的に責め立てれば暗示にかかってそう思い込むでしょう。
そこで泣き崩れるママンネに「気を落とすな、また新しい卵を産めばいいさ」と慰めれば一件落着です。
そして次のベビンネが誕生したら、同じように可愛がって下さい。バリエーションは無限です。
(END)
最終更新:2016年06月09日 22:27