ポケモンセンターで働くタブンネ達。
媚びた外見と健気な対応で訪れる人達のポケモンだけでなく心まで癒してくれると評判だ。
しかし、ポケモン達の命を預かるポケモンセンターにおいて、人間は勿論ポケモンにおいてもミスは許されない。
それをマスコットであるタブンネに起こされたとあっては世間からのバッシングは相当なものだろう。
よってセンター側も雇用するタブンネは厳選に厳選を重ねたエリートのみ。
それは、相当数の落第したタブンネが出るという意味でもある。
センター側としては使えないタブンネを抱えても仕方ない。
かといって公に捨てればこれまた世間のバッシング対象となり得る。
ならば裏で秘密裏に処理する他にない。
そう、決して世に出ることのないタブンネ専門の駆除施設が存在するのだ。
厳選から漏れたタブンネ達はケージに入れられトラック輸送される。
輸送の間は警戒心を抱かせないためオレンのみや安らぎのすずを与えられる。
しかし、施設に到着するとその扱いは一変。
タブンネ達は耳に麻酔なしでタグを刺され、IDによる徹底した管理を受ける。
無論、これを嫌がるタブンネは多いが、オーベムの思考操作により嫌悪感は即座に取り除かれる。
その後、繁殖防止のため♂♀別々の部屋へ送られ、1日毎に10匹ずつ処理される。
その方法は日毎に違い、何れも凄惨なものである。
カイリキーやナゲキによるタブンネ砲丸投げ。
ギギギアルの群れがいる部屋に入れられ、挽かれる。
黒い鉄球を足に嵌められ、
バスラオ、サメハダーの住む透明な水槽へ投入。
数え切れないほどの処理方法がある。
その理由は、施設が裏社会に住む人々の密かな娯楽としての一面も併せ持っているからだ。
我々は情報を決して口外しないことを条件に、タブンネの処分を見学することを許可された。
我々は男に煙草の匂いの立ち込める薄暗い部屋へと案内された。
彼が言うには丁度タブンネの処理が開始されるらしい。
中央に位置するステージに一匹のタブンネが上げられた。
湧き上がる歓声。
これから行われることを知らないタブンネは笑顔で手を振り返したりしている。
事情を知る彼らからすればタブンネの様子は滑稽で仕方ないだろう。
反対側のステージからキリキザンが上がってきた。
さらに歓声が大きくなる。
何も知らないタブンネは律儀にお辞儀などしているが、返礼せず品定めするよう
に自身を睨んでいるキリキザンに不信感を抱いているようだ。
やがてステージは鉄格子で覆われ、ゴングが鳴る。
処理開始の合図だ――
瞬間、タブンネに肉薄したキリキザンはタブンネの頬を殴りつけた。
不意の一撃にタブンネは吹き飛び壁に激突。
頭を打ったにも関わらず呑気なもので、後頭部をさすっている。
何をするの!?といった感じでミィミィ抗議するタブンネだが、キリキザンは気にも止めず次の一撃を叩き込む。
キリキザンがタブンネを殴る度蹴る度、湧き上がる歓声。
数分の内にタブンネはぼろ雑巾となり、自分では満足に立つことも出来なくなってい
そこに、突如機械のアームが現れ、うつ伏せのタブンネを掴み張り付け状態にする。
タブンネは逃れようともがくものの、キリキザンに痛めつけられたせいで全く力が入っていない。
ゆっくりとキリキザンが近付く。
タブンネは泣きながらガタガタ震え、失禁までしている。
ついに目の前に立ったキリキザンはタブンネの脇腹を刃でスーッとなぞる。
なぞられた場所はぱっくりと綺麗に割れ、鮮血が流れ出る。
同時に、タブンネの絶叫と観客の歓声が響き渡った。
この処理は痛めつけたタブンネをキリキザンがゆっくりと刻んでいくものらしい。
キリキザンも相当に訓練されているようで、致命傷と顔を切る事だけを避け、絶妙な痛みをタブンネの身体へ刻み込んでゆく。
タブンネの表情は恐怖と痛みに歪み失禁に留まらず、涙や鼻水、唾液とあらゆる体液を垂れ流している。
意識を失おうものならば張り付けアームの電気ショックで無理矢理意識を戻され、痛みから逃げることも許さない。
螺旋のような終わらぬ苦痛に、先程までの幸せな顔は見る影もなかった。
やがて顔以外赤くない場所が無いほどに切り刻まれたタブンネ。
出血量や痛みのショックから意識も朦朧としているようで、悲鳴も殆どない。
こうなったら用済みと判断したのか、キリキザンは心臓を一突き。息の根を止めた。
絶命したタブンネに観客達はかなり興奮している。
これでまだ一匹目だというのだから恐ろしい。
しかし我々もどこか次の処理を期待する気持ちが芽生え始めていた。
最終更新:2014年06月18日 22:47