ある日俺は裏山へオボンの実をとりに行った。
籠の中に沢山のオボンの実。ふと気付くと後ろでタブンネが見ている。
気付いてない振りをしていると籠が重くなる。タブンネがオボンの実をとろうとしているようだ。
俺はタブンネを振り落とす。すると坂を転がり落ちて行った。
「ミィイィイィイィイ」とおかしな悲鳴をあげ転がって行くタブンネ。ゴンッという音と共に静かになる。
するともう一匹いたタブンネが助けてあげてと俺に懇願する。勿論無視する。
タブンネは土下座までした。
仕方ないなぁとそのタブンネの頭に手を置いて言うとタブンネはありがとうと言うように「ミィミィ!」と鳴く。
俺はタブンネを坂に突き飛ばす。その時のタブンネの顔は素晴らしかった。
ごろごろ転がってガンッ。俺は作業を再開した。
帰る時にタブンネを見に行った。片方のタブンネは岩に頭を強打して死んでいた。もう片方は足の骨でも折れたのか、ピクピクしている。
可哀想なので埋めて十字架を刺してやる。
「ミギャッ」という声が聞こえたが気にしない。
いいことすると気分がいいね!
最終更新:2014年06月20日 00:34