フラッシュバック

タブンネが家に来て数ヶ月。危うく本来の目的を忘れそうになることもあったが向こうも虐待されていた頃の記憶が薄れただろう。

昼食を終えてタブンネを呼ぶ。俺に呼ばれて駆け寄ってくるタブンネ。
そこで腹パン。タブンネは突然のことに訳もわからず混乱しながらうずくまる。俺は容赦なく腹を殴り続ける。
虐待されていた頃の記憶がフラッシュバックしたのかいきなり喚きだす。
やかましいので口をガムテープで塞ぐ。そして腹パン再開。タブンネは抵抗しなくなる。
飽きたのでタブンネを縛って放置して寝た。

翌朝、何食わぬ顔でタブンネの縄をほどき、
「何してんだ。風邪ひくぞ。それにしても酷い怪我だな。何かあったのか?」と笑いながら話しかける。
タブンネは警戒していたが一昨日までのように振る舞う俺を見て「昨日は何かのショックで乱心していたんだ」と納得したのか、大人しく俺の手当てをうけていた。
また数ヶ月経ったら同じ目にあうのになとタブンネの触覚に触れないようにしながら俺は思っていた。
最終更新:2014年06月20日 00:37