長い冬の到来に備えてほら穴に木の実を蓄えるタブンネちゃん一家(父、母、子供3匹)
オレンとオボンをぎっちり詰め込んで、他のポケモンに見つからないように泥や木の葉で覆ってて隠しておきます
秋も終わり、いよいよ木の実が取れなくなったころ、タブンネちゃん達は蓄えて置いた木の実に手を出す事にします
泥と木の葉をどかしてみるとどうでしょう、中の木の実がカチコチに凍りついて、食べる事が出来ないではありませんか
そうです、タブンネが木の実の貯槽に使ったほら穴はキュレムが夏眠するために掘った穴だったのです
お母さんタブンネが引っ張ってみても凍った木の実同士ががっちりとくっ付き、離れる事はありません
タブンネちゃん達は氷塊と化した木の実を前に茫然と立ち尽くしています
しばらくするとおなかをすかせたのか子供のタブンネの一匹は、凍ったままの木の実を舌でペロリと舐めました
するとどうでしょう、木の実に舌が張り付き、取れなくなってしまったではありませんか
「みーっ!みーっ!」と子タブンネちゃんは大慌てです
お父さんとお母さんは慌ててはがそうとしますが、舌はべったりと張り付き剥がれそうにありません
するとほら穴に大きなポケモンがやってきました。マンムーです。
マンムーは凍ったままの木の実をシャリシャリと食べ始めました
驚いた
タブンネ一家は大慌てで木の裏側に隠れてマンムーが通り過ぎるのを待っています
するともう一匹大きなポケモンがやってきました。青いボディ、真っ赤な目、メタグロスです
メタグロスは肉食のポケモンで、時にはマンムーも餌にしてしまいます
しかしマンムーはメタグロスにとっては危険な獲物です、メタグロスに襲われそうになると地震を起こして抵抗するのです
このマンムーはメタグロスを見てもあまり慌てた様子は無く、小走りでそそくさと立ち去ってしまいました
メタグロスも深追いはしません、かなり小さいですがもっと襲いやすい獲物を見つけているからです
メタグロスは子タブンネちゃんの腰を大きな爪で掴むと、凍った木の実の山から引きはがすために引っ張り始めました
子タブンネちゃんはビヨーンと舌を伸ばされて「アガッアガッアガガガガ!!」と苦しそうな声を出し、両手をじたばたさせています
やがてブチブチブチという音がして、氷にくっ付いたまま舌が根元から千切れてしまいました
子タブンネちゃんはメタグロスの手の中で口から血を流してぐったりしています
すると木陰からお父さんタブンネが飛び出しました
お父さんタブンネはメタグロスの前に陣取ると両手を地面につき、頭を上下させています
子供を返してとお願いしているのでしょうか?
しかしメタグロスには通じなかったようで(4本足の生物にそんな習慣があるはずもない)
メタグロスは子供を口の中に入れると、お父さんタブンネの下がった頭を前足でズドンと踏みつけました
お父さんタブンネは手足をじたばたさせて抵抗していますが、
メタグロスは気にする様子もなく電動餅つき機のようにドコドコと激しく踏みつけています
全身の骨が砕けてクタクタになってお父さんタブンネが動かなくなると、メタグロスは子タブンネと一緒に口に入れ、咀嚼します
子タブンネの方はまだ生きていたようで「キュミッ!キュミッ!キュミッ!キュゥゥ!!」と悲鳴が聞こえてきます
母親タブンネはそれを悲しそうな目で見届けると、メタグロスに見つからないうちに子供を連れて逃げだしました
冬の到来を前にして蓄えと家族を失ったタブンネ一家、無事に冬を越す事ができるのでしょうか?
しばらくすると数匹のピッピが凍った果物の前にやってきました、彼らは子タブンネちゃんの舌を見つけると
コメットパンチで周りの木の実を壊して木の実と一緒に持って行ってしまいました。今日の夕食はタンシチューですね
最終更新:2014年06月22日 22:06