タブンネさんの歴史3

超古代にイッシュ地方の近辺で栄えていた文明
そこではタブンネが神聖なポケモンとして崇められていた
酋長の宮殿では多くのタブンネが飼育されており
彼らは生まれた時から大量の木の実と暖かい寝床を与えられ、何不自由なく生活していた
4年に一度、太陽が最も大きくなる時、
タブンネ達は色とりどりの花や織物やトンボ玉で身を飾り、
一人一基ずつ屈強な男が担ぐ神輿に乗って酋長や大勢の巫女と共に王宮を後にする
一行が向かったのは大きな火山にある洞窟
一番奥は崖のようになっていて、火山の火口につながっている
酋長が合図をすると、タブンネ達は神輿から降ろされた
熱いのが嫌らしく「ミッミッ!」とふくれている
次に酋長が何か指示をすると、
屈強な男たちは神輿の下部に取り付けられていた直径1メートル半ほどの大きな輪を取り外した
花やヴォーグルの羽で飾られている直径一メートル半ほどの中に十字の板が入った大きな輪だ
それに男たちは十字の板に革紐で輪一つにつき一匹ずつタブンネ達を磔にした
「ミミィ!ミミィ!」とさっきよりも激しく抗議するタブンネ達
それを気にせず酋長は手を上げ、数人の14.5歳ほどの若い巫女たちに合図をする

巫女たちはタブンネに近づき、石のナイフを手に持った
酋長が呪文のようなものを唱え始める、それに輪唱する大勢の巫女たち
若い巫女たちは呪文が始まると、タブンネの腹に石のナイフを突き立て、一気に腹を裂く
「ミァァァァァーー!!!」と絶叫するタブンネ達、それをかき消すように酋長の呪文もさらに強い声になる
腹を裂き、糞や未消化の食べ物が一杯詰まった腸を取り出すと、
そこに香辛料として使われていた辛い木の実や酸っぱい木の実が目いっぱい詰め込まれた
そして仕上げにデンチュラの糸で腹を縫い合わせる
タブンネは相当苦しいらしく涙を流しながら口を大きく開けでガクガク震えている
今まで可愛がってくれた酋長に「何でこんな事するの?私は可愛くて偉いタブンネちゃんだよ」
というような目線を送るも酋長達はトランス状態で気付くはずもない
そしてリングにロープを結びつけ、洞窟の天井にセットされた大きな滑車に繋げられる
そしてタブンネをゆっくり、ゆっくりと火口へと下ろしていく
だんだん火口に近づくにつれ、熱さが増しているのか「ミフィ!ミーッ!ミーッ!!ミーッ!ミ゙ュィィィィィィィイイ!」と悲鳴が変わっていく
タブンネの身体が炎に包まれると、酋長と男たちは「ウオオオオオオーーッ!!」と雄叫びを上げる
それを唖然とした表情で見届けるタブンネ達。もちろん、次はこいつらの番なのだ
超古代文明におけるこの火山は「神の口」タブンネは「神の食料」。最高の状態で神様に届けなくてはならぬのだ
この日は古代都市の一般市民や農民も、育てていたタブンネを同じような方法で調理し、神に感謝をささげた後頂くのであった
最終更新:2014年06月24日 20:31