ドライアイス子タブンネ

ネットで見たドライアイス爆弾というのをやってみたくなった。
さっそくやってみようと思った俺は、ドライアイスを手に入れて誰もいない静かな森の奥へと入っていった。
「よーし、このへんでいいな…」
大体爆破させる場所も決まったので準備しようとしたが、何と肝心のペットボトルを忘れるという馬鹿なミスをしてしまう。
「どうしよっかなぁ…」
俺が困っていると、どこからか「チィチィ」と鳴き声が聞こえてきた。
何だろう、とその鳴き声のする方に行ってみると水たまりで子タブンネ二匹が遊んでいた。
「おっ、こりゃいいや、ちょうど水もあるし」
俺は水たまりで遊ぶ子タブンネを一匹つかんで水中に顔を押さえつけた。
「チッ!?チボッ、ガボガボ…」
突然のことに驚いてもがく子タブンネ、もう一匹はやめてやめてと俺の手をたたいてくるが無駄な抵抗。
少ししたら子タブンネの動きも弱くなったから水から上げてやる。
「チバッ!チヒィ…チヒィ…」
肩で息をしている子タブンネ、よしよしたくさん水を飲んだようだな。そこですかさずその口の中に砕いたドライアイスを投入!
「チィ!?チィ…!チ…!」って必死に吐き出そうとしてるけど俺が口を押えてるからそんなことは不可能だ、それにさっきので大分衰弱してて抵抗も弱々しい。
「チ……ンン……!!」 プク~~~ッ
「すげぇ、どんどん膨らんでいくぜ!てか、コイツの鼻から白い煙みたいのがすっげー出てきてるよwここもふさがないとな!」
「ン……!!ン……!!」 プ~~~ッ
「おっ、おっ、どこまで膨らむか?」
「ン……ン……チ……!!」 プチプチ…

パアンッ!! ビチャビチャッ

子タブンネは爆散した。俺は爆笑した。
「チギャーーッ!!」
もう一匹は悲鳴をあげて逃げ出そうとしたがすぐに捕まえる。そしてさっきと同じようにしてドライアイスを投入!
「ン……ん……!!」 プ~~~ッ
今度は膨らんだ子タブンネを思い切り近くにあった尖った石にたたきつけてみる。
ズブッ 「チギャアアァァ!!」 ブシュゥゥウ…
石が腹に突き刺さった子タブンネは、その穴から白い気体を噴射させながら空高く飛んで行った。
それをウォーグルが空中で見事キャッチ!俺はもう笑いすぎて息ができない。
「あー、面白かった!いつかまたやろーっと」
血のついた服を水たまりで洗った後、帰り道であの二匹の母親らしきタブンネに会った。
涙目でうちの子を見かけませんでしたか?的なことをきいてきたから向こうで遊んでたよって教えてやった。
ママンネは安堵の表情を浮かべて礼を言ってきたので、俺はこう告げてやる。
「いや、そのくらいどうってことないよ。それにしてもお前の子供、かなり優秀だったぜ、普通なら覚えられない自爆や空を飛ぶをすぐにマスターして…」
「…ミィ?」
ママンネは俺の言葉の意味がわかってないようだったがまぁいいやw
最終更新:2014年06月29日 14:07