タブンネの巣を見つけた。中を覗くとママンネに子タブンネ、ベビンネと卵3つがあった。
「よっしゃ、玩具発見っ!」
ガッツポーズをした後、俺はそこにドライアイス入りペットボトルを投げ込んだ。
「ミィ?」 「チ?」
タブンネ親子はいきなり自分達の巣に放り込まれたペットボトルに困惑していたが、子タブンネがそこから甘い香りのすることに気付いた。
子タブンネは鼻をひくつかせてペットボトルに近付き、チロチロと舐め始めた。計画通りだ!
実は、あのペットボトルの表面にはたっぷりと蜂蜜を塗っておいたのだ。子タブンネは「チィチィ♪」って喜んでペットボトルを舐めている。その子タブンネの反応を見てママンネも笑顔になった。こいつら馬鹿だww
「チィチ~ィ♪」 チロチロ
パアンッ! 「チピャアァ!!」
「ミィ!?」
ペットボトルは破裂して子タブンネは吹っ飛ばされた。
「ちょ、ママンネの驚いた顔w苦し…ww」
俺は巣の外で笑いを堪えるのに必死だった。一通り息を整えたら、然も偶然音を聞きつけて来たかのように巣の中に入る。
「さっきすごい音がしたけどどうしたの?」って尋ねたらママンネは俺のへったくそな演技に騙されて「ミィミィ」と助けを求めてきた。
子タブンネは、超至近距離で爆発を食らったもんだから全身にペットボトルの破片が刺さっていた。
これを使えばすぐに傷が治るよ。と俺はママンネにすごい傷薬の容器を渡してやった。ママンネはそれを受け取ってすぐに蓋を開けようとしてるけど、固く閉めてあるからなかなか開けられないでいる。
えっ、何で固く閉めてるかって? 中のドライアイスの気体を逃がさないためだよw
バーンッ! 「ミビィイ!!」
容器はママンネの手の中で爆発!ここで初めて俺は大爆笑した。
指も何本か吹っ飛んだママンネの手は恐らくもう使い物にはならないだろう。
「さぁ、次いいってみよう!」
今度は暴れるママンネを押さえつけて無理矢理口を抉じ開けた。そこにベビンネとドライアイス入りガラス瓶を投入!粘着テープでぐるぐる巻きにする。
「ン!ンンン~~!!」
ママンネは必死にテープを剥がそうとしてるけど所々指が欠損した手じゃうまくいく訳もなく、口に手を当てたまま巣の中を走り回っている。それが面白くて仕方ない、ビデオ持って来ればよかった。
パンッ!! 「ンンンーーーーー!!」
ママンネの口内で瓶が破裂、威力でテープが剥がれて中のベビンネが飛び出してきた。
ベビンネは破裂の衝撃とガラスの破片でズタボロになって死んでいた。
「おわっ、こりゃすっげーグロだぜ」
「ブビャアアァァ!!」
ママンネの口内もガラスが刺さりまくって血だらけになっている。歯もボロボロだ。
「舌もダメになったんだな、鳴き声がひでぇw」
最後に、卵3つにそれぞれペットボトル3本紐で縛り付けてドライアイスを入れてキャップを閉める。
気付いたママンネが外そうとしてるけどその手で紐を解くのは難しいだろうね、それに歯も折れてるから噛み切ることも不可能、ペットボトルはどんどん変形していく。
「ビィ~、ビィィ~~!」
無理だと分かったママンネが俺に抱き着いて媚びてきたから、笑いすぎで痛めた腹を押さえながら言ってやる。
「そんな変な鳴き声で媚びても無駄だぞw」
パアンッ! バアンッ! ボーンッ!!
「ビ……」
「タブンネってすげーな、卵爆弾も覚えたよ」
唖然とするママンネを背に俺は巣を出た。
すると、入れ代わりに一匹のウォーグルがタブンネの巣に入っていった。
あれはたしかこの前の奴…さては味を占めたな。
「細かい破片がたくさん刺さってるから気を付けて食うんだぞ!」
そう巣に向かって言った後、俺は森を出た。背後からは、ママンネ達の悲鳴が聞こえた。
最終更新:2014年06月29日 14:08