若い頃、僕はスカンピンの貧乏トレーナーだった。
故に、相棒のリザードンの餌代も当時の僕にはかなりの負担であった。
そこで僕は餌代を少しでも節約しようと、少し工夫をした餌のやり方をしていた。
用意するのはママンネとその子供のベビンネ。
「ミィミィ♪」 「チィチィ♪」
まずはベビンネをリザードンの口の中に放り込む。
「チィ!?」
リザードンはベビンネを口内で焼きながら(死なない程度に)甘噛みする。
「チビィ!チビャアアアァ!!」
すると、ベビンネから肉汁が溢れ出すのだ。
「ミィーー!!ミィミィ!!」
ママンネはやめるように鳴くがリザードンは構わずベビンネの肉汁を堪能している。
「~♪」
こうしてリザードンは、肉汁が出なくなるまでクチャクチャとガムのようにベビンネを噛み続ける。口の中で暴れているのか、リザードンの頬がポコポコ動いている。
しばらく噛み続けて味がしなくなると、リザードンはベビンネを吐き出す。
「フィ…フィィ……」
その頃には、ベビンネは全身火傷と噛み傷でボロボロになって今にも死にそうになっている。
それをママンネに返してやる。
「ミィ!ミミィミィ!!」
ママンネは涙目でベビンネを抱き締める。それにより、ママンネのいやしのこころでベビンネの火傷は治る。そしていやしのはどうもしてやって、噛み傷も体力も治す。
「チィチィ!」 「ミッミッ!」
ベビンネが元気に回復したらまたリザードンの口の中に放り込む。
リザードンはさっきと同じようにしてベビンネを噛み続ける。するとまた、ベビンネからは肉汁が溢れ出るのだ。
「チピ!チピャア!フィィィ!!」
「ミッミッミビィーーー!!」
その後も、焼きながら甘噛み→ママンネに回復させる→焼きながら甘噛みを繰り返す。
この方法なら、たった1匹のベビンネでリザードンの腹を満たすことが出来るという訳だ。
それに、何度も何度も繰り返すうちにミィアドレナリンにより、ベビンネから出る肉汁も極上のものになっていくのだ。これにはリザードンも嬉しいだろう。
リザードンの腹が膨れたら、ベビンネはそのまま丸呑みにされる。
「ミヤァァァァァ!!」
この餌のやり方をすれば、リザードンの餌は1日にベビンネ4、5匹程で済むのでかなり助かるし、リザードンも満足してくれる。それにママンネもポコポコ子供を産むので(手持ちのメタモンとやらせてる)在庫切れの心配もない。
我ながらいい方法を思いついたものだと思う。
え、ママンネの餌?リザードンの糞だよ。
おわり
最終更新:2014年06月29日 14:13