深夜のコンビニにて

雪が降りしきる夜の８時
コンビニで電気料金を支払った後、いつものファミチキを購入し、車に戻って頬張ろうとしたその時
車の外から「ﾋﾟｨﾋﾟｨ」という鳴き声が
ガラス越しに見ると、雪にまみれた30センチほどの子タブンネが物欲しそうにこちらを見ている
「ﾋﾟｨﾋﾟｨ・・ﾋﾟｨ・・ﾋﾟｨﾋﾟｨ」と車の横で五月蝿いので、チキンを千切って投げると必死に飛びつく子タブンネ

隣の駐車スペースで「ﾊｸﾞﾊｸﾞ､ﾐッミｨｸﾞﾁｬｸﾞｯﾁｬ・・・ﾋﾟｨｨﾋﾟｨｨ！」と貪り始める
実に汚らしい食い方だと思った、その時
ｷｷｨｰｰ！「ﾐｩｷﾞｬ！」ｸﾞﾁｬ！
一台の車がそのスペースに突っ込み、チキンを貪っていた子タブンネを前輪の下敷きにして華麗に駐車した。

この世の終わりだという形相でタイヤの下で血まみれになりながら横向きになって死んでいる子タブンネ
口からは消化不良のチキンと血と臓物を吐き出して絶命していた。