泉の女神

ある泉の近くにタブンネちゃんがいました。
そばの木にのところにはお弁当のオボンのみが置いてあります。
タブンネちゃんはしばらく泉のそばで遊ぶとお腹が減ったようで木のところから
オボンのみを持ってきて食べようとしました。
ところが欲張って大きなきのみを持ってきたせいかオボンのみはタブンネちゃん
の手から落ちてコロコロ転がって泉に落ちてしまいました。
タブンネちゃんは泣きました。
わんわん泣きました。
するとどうでしょう、急に泉の水が光りだして中から綺麗な女の人が出てきました。
「あなたが落としたのはこの金のオボンのみですか?それともこの銀のオボンのみですか?」
両手に金と銀に光るオボンのみを持って女の人―泉の女神様が言います。
「ミッミッ!」
きんのきのみ!
そっちの方が豪華でおいしそうだからという理由でタブンネちゃんは即答しました。
「金のオボンのみですね?ではどうぞ」
渡された金のオボンのみをタブンネちゃんはお礼も言わず奪い取るようにして受けとるとすぐにかぶりつきました。

がちんっ!
「ぎゃっ!」
金のオボンのみがタブンネちゃんの歯を跳ね返しタブンネちゃんが叫びました
なんと女神様が金のオボンのみだと言って渡したのは大きなきんのたまだったのです。
「ミィィィ!」
タブンネちゃんはきんのたまを泉に投げ込むと女神様に怒り出しました。
そしてさらに図々しくもそっちの銀のきのみを寄越せと言い出しました。
しかし女神様は少しも怒らず
「銀のオボンのみですね?ではどうぞ」
「ミッミッ♪」
またもや奪い取るようにして受けとったタブンネちゃんが銀のオボンのみにかぶりつきます。
がちんっ!
「ぎゃっ!」
そしてまたもや銀のオボンのみはタブンネちゃんの歯を跳ね返しました。
今度は大きなしんじゅです。
タブンネちゃんはきのみだと思って思い切り噛みついたため痛みに悶え苦しみました。
その様子を見た女神様がいいはなちます。
「あなたはうそつきですね。しかもとても態度の悪いポケモンです、罰としてあなたはもう二度ときのみを食べることができなくなります。」
そう言って女神様が泉の中に沈んで行った後、タブンネちゃんは泣きながら泉の前で謝り続けました。
何度も何度も、声が枯れてしまってもずっとタブンネちゃんは謝り続けましたが女神様は二度と現れませんでした。
最終更新:2014年07月19日 09:32