ポケモン翻訳機を買ってから俺のポケモン観は大きく変化した。
特に我が家のタブンネのイメージが根本から崩れ落ちた。夢の跡地で一目惚れして捕まえたのだが……
今は憎悪の対象だ。
例えば飯。いつも残さず食ってミッミッ! と鳴いてくれていたから、俺が作る飯を気に入っていると
思っていた。
が、実際には正反対の台詞を吐いていた。
「ミッミッ!(つくりなおせ!)」
だったら食うなよ。バトルもしようとしない家事も手伝わない、食い意地といちゃもんだけは一丁前
のクズポケの分際で偉そうに。
例えばバトル。
「ミッミィ!(はなせばか!)」
無理矢理参加させた。嫌がって暴れていたが、相手をヨーテリーと知るや否や突然やる気
を出した。
「ミッミッ!(かったらおぼんよこせ!)」
殺すぞ。適当に約束してバトル開始。ドヤ顔で走り回るタブンネ。
「ミッミッ!(ついてこれないだろ!)」
こいつにはバトルより漫才のほうが向いているかもしれない。
「ミィィィィ!(しねー!)」
ぼてぼてと走りヨーテリーに突っ込むタブンネ。と、ここでネタばらし。実はこのヨーテリー、
ゾロアークだったのだ。ヘボい突進を避けられ、さらにナイトバーストを食らいタブンネは倒れた。
「ミィィ……ミィミィ(ごめんなさい……ゆるしてください)」
媚びた声と涙目で許しを請う。なんだこの態度の変わりようは。もちろん相手のトレーナーに
頼んでタブンネは徹底的にのしてもらった。
ほかにも家のタブンネには救いようの無い所が沢山あるが、ここでは割愛させてもらう。
こんなタブンネにならないように、皆にはタブンネを厳しく躾けて欲しい。
最終更新:2014年07月21日 16:38