タブンネ園

俺は、ヒウンシティ郊外を一人歩いていた。
その数日前、バトルカンパニーをクビになり、俺は無職になった。
「もういっそ、死のう。」
俺はそう思い、スカイヤローブリッジを越え、やぐるまの森へ向かった。
やぐるまの森はひっそりとしていて、まるで夜のようだった。
木にロープをくくりつけていると、ふと気付いた。
草むらが揺れているのだ。
数日前までビジネスマンの身だ。
これが意味することを知らなかったのも無理はない。
俺は訳も分からず草むらに突っこんだ。
すると、
ピンク色の何かが…
お察しの通り、糞豚―タブンネ―が出てきたのである。
俺は、本能に基づいてその糞豚を蹴りまわした。
その糞豚恨みがあるわけではない。
ただ、本能のまま、蹴りまわし、殴り、あるいは刺し、
いや、その時俺は頭がどうかしていたのかもしれない。
ふきだし、そして体にかかる血、
俺はやがてそれに快感を覚えた。
はじめの糞豚は気が付いたら息絶えていた。
それからもやぐるまの森で虐殺を繰り返した。
「こんなものでは物足りない。」
いつしかそんな感情さえ芽生えた。
俺は、この糞豚どもをより多く天へ導く。
それを目的に人生を再起させた。
そしてある施設を立ち上げた。
「タブンネ保護施設『タブンネ園』」だ。
もちろんタブンネ保護など表向きだ。
実際はタブンネ達が惨殺されているただの地獄でしかなかった…
最終更新:2014年07月21日 16:52