ペット用のタブンネのしつけは苦労する
うちのタブンネはトイレのしつけはわりと楽にできたが
ゴミ箱をあさる癖がなかなか直らなかった
そこで俺はゴミ箱に近づくたびにひっ捕まえて
メリケンサックで顔と腹を徹底的に殴りまくり
ムチ、半田ごて、スタンガン、激苦漢方薬などで徹底的にしつけた結果
ゴミ箱その物に恐怖を感じるようになり、半径2メートル以内に近づかないようになった
そんなある日、タブンネがもじもじして何かを見せたがっている
怒らないから出してみろと言うと、庭に放置していたはずの衣装ケースを押し入れから出してきた
中に入っていたのは、落ち葉のベッドで丸まってすやすやと眠る5匹の子タブンネ
「これ、お前の子供か?」
「ミィ!」
いったいどこで作って来たのだろうか・・・ そんな事はどうでもいい
一人暮らしだし5匹も飼えないぞ、まったく無計画に作りやがって糞豚が
腹が立ってきた俺は子タブンネを一匹摘まみ上げた
「フィィ?!」
「ミッミィ!」
声を荒げるタブンネ、もっと丁寧に扱えといってるのだろうか
こんなゴミクズを5匹も産みやがって、ペットの分際でなんという厚かましい豚だ
俺はそのまま子タブンネをポイとゴミ箱へほうり投げた
ガサッと言う音と共にゴミ箱に落ちる子タブンネ
「ミチィ!」
「ミッミィィ!」
母タブンネは慌ててゴミ箱へ駆け寄る、だがそんな事は許さない
「コラ!タブンネっ」
「ヒィィィィィイィィ!!」
拳を握りしめて顔の前に付きだすと、母タブンネは悲鳴を上げ、頭を押さえてガクガク震えている
しつけはちゃんと効いているようだな、けっこうけっこう
俺は残りの4匹の子タブンネも、ゴミ箱に投げ捨てた
「ミッミッミッミッミッミッミッミッミ!」
衝撃で子タブンネが起きたらしくうるさい鳴き声とガサガサ中で暴れている音が聞こえてくる
「ミッミッ!ミッミィ!ミッ!」
タブンネは俺に泣きながら縋りついて何かを訴えている、大体言いたい事は判るが聞く訳ないだろw
「タブンネ、ゴミ箱に近づいたらどうなるかわかってるよな?」
「ミィィ…」
キリキリと歯を食いしばるタブンネ、こりゃ納得はしてねぇな
俺が寝てる隙にイタズラするといけないから、今日はケージに入れて寝かせるとしよう
「ミッミッミッミッミッミッミッミッミッ!!」
寝室で寝そべってる時にもドア越しに子タブンネ共の声は絶え間なく聞こえてくる
なかなか耳に心地よい声だ、今日はこれを子守唄に寝るとするか
翌日、朝起きたら子タブンネの声は聞こえなくなっていた
ゴミ箱の中を覗いてみたらピクリとも動かないピンクの毛玉が五つ
昨晩の冷え込みに子タブンネは耐えられなかったようだ
ケージに入れといたタブンネの方を見に行ったら凄い事になっていた
「ミィィ…」
そこら中にピンクの毛が散乱していて、ケージの金網は血まみれ
当のタブンネは全身まんべんなく傷だらけになり耳と片目も取れていて見るに堪えない姿だった
たぶん自分のガキの死にゆく声を聞いて発狂して檻の中で大暴れしたんだろう
まあそんなことはどうでもいい、こいつは可愛くなくなったから捨てる事にしよう
子タブンネと一緒にデカい袋に入れてゴミ捨て場へ
最後に中を覗いてみると、冷たくなった子タブンネを抱きかかえてペロペロしてやんのw
おわり
最終更新:2014年08月01日 23:26