ある日、
俺のタブンネが卵を拾ってきた。
どこから持ってきたのか、そう聞いても答えてくれない。参ったな。
次の日もまた、卵を持ってきた。
鈍間なタブンネが野生ポケモンから卵を奪えるとも思えないんだがなぁ。
そしてまた、次の日もその次の日も、タブンネは卵を持ってきた。
どこから、何のために持ってきているのかさっぱりわからん。
そして今日、遂に卵の入手先が判明した。近所の保育園らしい。
俺のところに電話がかかってきたのだ。
園児たちが育てていたポケモンの卵を俺のタブンネに盗まれた、と。
その夜、俺はタブンネをこってり絞った後、謝罪しながら卵を返した。
それから一週間、またタブンネが卵を持ってきやがった。それも五つも。
「タブンネっ!また卵を盗ってきたのか!ほら、それを渡せ!返してきてやるから!」
そう言って強引に卵を奪い取る。がしかし、タブンネがいきなり激しく鳴き出し
掴みかかってきた
「ミャッ!ミャッ!ミミィッ! ギャハゥッ」
人様の卵を奪っておいて何たる態度だ。俺はタブンネの腹に蹴りを入れてやった後、
保育園に卵をかえしに行った。
後日、再び保育園から電話があった。
あの卵からは、保育園で育てていないはずのポケモンが生まれたとのこと。
因みに中身はタブンネの子供だったそうだ。
「処分してくださって結構です」
そう言って、電話を切った
最終更新:2014年08月03日 23:54