うむきかい

ある雪山、一匹のタブンネが寒さを凌げる場所を探していた。
抱えているのは子タブンネ。寒さで弱っていた。このままでは死んでしまうだろう。
タブンネが暫く歩いていると小屋を見つけた。タブンネは、
こんな山奥、しかも吹雪いているときに山にくる人間なんていない
と考え、小屋の中に入った。

小屋の中は暖かかった。なぜなら、男が一人いたからだ。タブンネは驚いて逃げ出そうとした。
だが、外は吹雪。逃げたら、きっと子は死ぬだろう。故に、逃げられなかった。

男はタブンネに近づき言った。
「どうしたお前?…なるほど、子が死にかけてんのか。よし、助けてやろうじゃないか」

その言葉を聞き、タブンネは喜んだ。そして、この男に恩返しをせねばと思った。

数日後、子タブンネは回復した。折角だからタブンネが恩返しをしたいと男に言うと
「そっかー…。じゃあ、俺のライチュウの肉便器になれよ」
肉便器が何かわからなかったタブンネは素直に承諾した。
男はボールからライチュウを出し、何かを囁いた。
とたん、ライチュウが襲ってきた。訳もわからず混乱しているタブンネを押し倒し自分のモノを入れる。
無理矢理交尾をされている。しかも、子供の前で、だ。
タブンネは、自分を情けなく思って泣き出した。
泣いたところで、この♂は腰を動かすのをやめるわけがないが。

それから数カ月して、タブンネは「うむきかい」と呼ばれるようになった。
肉便器としてではなく、食料源として飼い始めたからだ。
うむきかいは毎日レイプされ、タマゴを生まされる。
生んだタマゴは、すぐに食べられるか、孵化してから食べられるか、だった。
うむきかいにとっては、はらまされた子とはいえ自分の子供なのだから、愛を注ぎたかった。
しかし、生まれてすぐ首を切り落とされ、肉片にされ食べられる。
あまりにも無慈悲だと思うしかなかった。
だがそんなことを思ったってあの男が解放してくれるわけがなかった。
最終更新:2014年08月04日 00:02