タブの穴

100匹入れば九割は生きて出られないと言うタブンネ養成所がある。
狩りの対象となり弱い印象しかもたれず、バトルでの採用率の低いタブンネで戦闘力の高い固体を育成し、それを商品として様々な人に売り渡す施設である。
タブンネと言う種族自体戦闘があまり得意とは言えず、戦闘に使えるのはほんの一握りである。
それならばとタブンネの生命力と繁殖力に注目し、圧倒的な数から価値ある良質なタブンネを求めるべく、タブンネをイッシュ全域でかき集めて子飼いとし、日夜交配し続け大量のタブンネを生産し続けている。
生まれたタブンネはすぐに個体値チェッカーと呼ばれる機械に通され、才能が無いと判断された固体はミキサーに掛けられ、他のタブンネの餌となる。
採用のボーダーラインは厳しく、養成所はミキサーの金属音と子タブンネの悲痛な泣き声が止まない。
良固体と判断されたタブンネは、大多数のタブンネ達を効率よく鍛え上げられる育成カリキュラムによって。様々なな戦闘スタイルを身に付けさせることを徹底させ、まさに地獄のような施設で鍛え抜かれるのだった。
なお、タブンネの養成施設だからと言ってタブンネのテンプレ戦闘スタイルだけをカリキュラムに組んでるわけではなく、アタッカー、受け、サポートと言った様々な用途のタブンネを輩出している。
年功序列一切関係なく、ただ実力のみを磨く施設ゆえに、落ちこぼれたものは全てそのまま還らぬものとなるという。
そうした狭き門を潜り抜けて晴れて卒業したものには相応のプライドが形成され、高慢なタブンネが多く育つ傾向にある。
実力の高いエリートタブンネに俗に言う糞豚と言われる性格の悪い固体が多いのはこう言う理由がある。
最終更新:2014年08月11日 22:56