テレパシー

俺の家には今数匹の子タブンネが居る
むろん俺のポケモンではない、道中成り行きで保護することになったタブンネたちだ
とりあえず今は部屋にロープで縛って置いてある、さっきから耳触りな合唱がうるさい
俺はモンスターボールからネイティオを取り出し、そしてテレパシーを使って翻訳するように頼む
ネイティオ曰く要約すると「飯よこせ」「縄解け」「俺達を誰だと思っている」とのことらしい、何様のつもりだろうか
どうしてこうなったのか、頭が痛くなってきた‥‥誰かのモノじゃないポケモンはこれだから困る
なおのことミィミィと鳴き叫ぶ煩わしい獣達をどうにかして壊してやりたい、と
そういう考えに至るのに時間はそうかからなかった

俺は一匹のタブンネの触覚を強引に掴む
涙目になりながら煩く喚き立てる獣をある程度引きずると、その腹に一発蹴りを入れてやる
所詮人間の蹴りだ、致命傷に至るどころかダメージなんてさほど与えられない
少し怯んだもののそのタブンネはさらに勢いよく叫び始めた
ネイティオからテレパシーでタブンネ達の言ってることが頭の中に直接聞こえてくる
「誰に手をあげてるんだぶっ殺すぞ」‥‥‥か‥‥
野生のポケモンなんてこんなものなんだろうが、せめて立場と言うのがわからないのだろうか
俺は箪笥にしまってあったろうそくと工具箱を取り出し、その工具箱の中から大きな鉄の杭とハンマーを取り出した
そして暴れまくるタブンネの足に杭をセットする。
その瞬間、タブンネが青ざめてさっきの叫び声とは裏腹に急に媚びたような声を出してきた
「おいまさかそんなことしないよな?そんな事したら痛いよ?僕死んじゃうよ?」
これくらいじゃ死なないが、まぁ死んだところで変わりはいるし問題ないだろ。
俺はハンマーで少しずつ杭を沈めていく、一回一回めり込むごとに叫び声をあげるタブンネ
耳元でそんなに叫ばれたら煩いって言うのがわからないのか、まぁその原因である俺の言えたことではないが
少しずつ、少しずつめり込んでいく杭、そしてとうとう杭はタブンネの足を貫通し、下に敷いてあった板に刺さった
叫び声をあげすぎたのかタブンネは憔悴しきっている様子だ
「なんでこんなことするの?僕何も悪いことしてないのに」
まぁ別に悪いことしてるかしてないかなんて関係ないんだがな
俺はモンスターボールからバクフーンを出して、背中の火を借りる
その後バクフーンには栄養満点のポケモンフーズとオボンの皮を向いて食べやすいサイズに切り分けてやった
律儀に椅子に座って食べるバクフーンだが背中の炎のおかげで椅子が焦げてる、立って食え

さて、バクフーンの出番はこれで終わりだが馬鹿な野生のタブンネに対してはまだ終わらない
憔悴しきって項垂れているタブンネだがまだ意識はあるようだ、目の前にオレンの実をチラつかせると眼でそれをおい、弱々しく手を伸ばす
まぁやらないんだがな
俺は鉄杭の上に蝋を数滴垂らして、そして鉄杭の上に蝋を置いた
ドロドロに溶けていく蝋がタブンネの足に容赦なく垂れていく
そしてなんといってもそのアツアツの蝋が乗っている杭の温度はきっと相当なものだろう
タブンネはギャアギャアともがき苦しむ、ネイティオの方を見るがテレパシーは伝わってこない
多分ただの叫び声なのだろう
そしてとうとう叫びすぎて喉が擦り切れたのか、それともストレスの所為なのかタブンネが血を吐きはじめた
ゼヒーゼヒーと苦しそうに息をするタブンネ
目は虚ろで焦点もあっていない
試しにオレンを近づけてみるが反応もなしだ

ここまで来てアレだが何か面白い遊び方はないものか
俺はとりあえず工具箱の中を適当に漁ってみる
とりあえず数本の釘があるから暇つぶしに目にでも刺して見るか
俺はタブンネの頭の毛を掴み上を向かせる
何が何だかわかっていないようだ、俺はハンマーを使わずに釘を一本タブンネの目に刺して見た
その途端叫び声があがる、先ほどまであれだけ叫んでいたのにまだ叫べるかと思うくらいだ
血を吐きながら体全体を揺らして暴れる
ふと足元を見てみると鉄杭が今にも抜けそうになっている、やっぱタブンネと言ってもポケモンなんだろうな
俺は台所から冷水を桶に入れて持ってきて、そして杭にぶっかけた
そして杭を掴んで引っこ抜くと、中身が焼けた見るも無残なタブンネの足があった
とりあえずその杭をほうり捨てて、俺はタブンネの顔を見る
そして鉄の釘を数本、両目に刺した
ご察しの通り暴れまくったが、最後の方は叫び疲れて抵抗も弱々しかった
「お母さん助けて、痛いよ、苦しいよ」ネイティオのテレパシーでそう弱々しく伝わってくる
もうそろそろ飽きたし殺してもいいだろう
俺はさっき放り投げた鉄杭を拾いあげる、そしてタブンネの頭に宛がい、そしてハンマーで思いっきり叩いた
バキリ と頭蓋骨が割れる音と共にタブンネの頭に杭が刺さりこんだ
タブンネは釘の刺さった目を見開き体中をビクビクとさせ奇声を発する
もはや考えることなんてできないだろうし生きることもできないだろう
一通り暴れ終えるとタブンネは口からだらしなくベロを出し釘がまぶたにつっかえて中途半端に白目をむいた状態で息絶えていた
これほど醜い死に顔もないだろう、と俺は苦笑いをする
その様をずっと見ていた他のタブンネ達は顔が真っ青になっている
俺はこのゴミをダンボールにほうり捨てて、次の遊びを考えていた

俺は椅子に座りながら縛られてる子タブンネ達を見る
タブンネ達はさっきとは打って変わってビクビクと震えている
改めて数えてみると残りは全部で5匹か‥‥さすがにめんどくさいな
育て屋で夜勤をしていたら店の前に捨てられた子タブンネが居て、放置したりこっちで処分すると評判が悪くなるからって無理やり受け取らされて
あぁもうめんどくさい、とりあえず考えてても始まらないから俺は立ち上がってタブンネの方に向かった
するとほとんどのタブンネはがくがくと震えて、中には失禁するやつもいるのに一匹だけミィミィとこちらに向かって吼えてくるタブンネが居た
俺はネイティオにテレパシーで何を言ってるか教えるように頼む、「弟を返せ、もう兄弟には指一本触れさせないぞ」か
なるほど、なかなか楽しめそうだ
俺はそのタブンネの耳を鷲掴みにして持ち上げた
一瞬タブンネの表情はこわばったが、またすぐにじたばたと暴れ始めた
俺はさっきのタブンネの死体を捨てたダンボールにそのタブンネを入れる、感動の兄弟とのご対面だ
その子タブンネの顔面がしっかりと見えるように頭を掴む、その死体の顔を見た瞬間タブンネは絶叫してその場にへたり込んだ
そしてその場から逃げようとダンボールから出ようとするが、俺はそのダンボールの上にガラスの板を置いてそして重石を置いた
タブンネが鳴きながら必死に板を退かそうとする、だけど重石を置いてる上におそらく生まれて間もないタブンネにそれを退かすことは不可能だろう
俺は一応ネイティオに見張りをするように頼んだ後、庭の倉庫を物色し始めた
数分後、ある程度遊べそうなものを倉庫から取り出すと俺はタブンネ達がいる部屋に戻った
そしたらネイティオがサイコキネシスでタブンネの死体を動かして遊んでた、タブンネはあり得ない動きをしながら追ってくるタブンネの死体から逃げていた

俺はガラスの板をどかしてそのタブンネの頭を掴んで持ち上げる
顔面蒼白でビクビクと怯えてるタブンネをバケツに放り投げる
タブンネは迫真の顔でガリガリとバケツを引っ掻き何とか出ようとする、まぁ背丈以上もあるバケツから出るのは無理だろうが
さてここからどうするか‥‥
とりあえず俺は業務用のサラダ油をバケツの中にどぼどぼと入れる
タブンネはそのサラダ油にも怯えているようだが、当たって特に何もないと思うとまたガリガリと引っ掻きはじめた
あまり油を使いすぎてももったいないので大体体半分くらいが埋まる程度の高さでやめとく
そしてタブンネの全身をサラダ油をつけて手を洗ってから、バケツの中に火のついたマッチを2,3本入れた
するとバケツの中が燃え上がると同時に、タブンネの叫び声が聞こえる
その叫び声はすさまじいもので、思わず息をのんでしまうほどだ
ある程度燃え上がると俺は手持ちからオーダイルを出して、消化させた
バケツとタブンネの焦げる匂いが鼻をつんざく、俺はたまらず窓と換気扇をつけた
そしてバケツの中を見ると、ピクピクと動く黒い物質が見えた、驚いたことにこのタブンネはまだ生きてるのだ
俺はその焼けたバケツを持ち上げる、おのバケツはもう使えないな
そしてさっきのダンボールに入れる
そのタブンネはさっき殺したタブンネの方にずるずると這って行った
俺はそのタブンネを釘で刺し始めた
一本刺すごとに悲鳴を上げるタブンネだが、それでもまだ向かって行ってる
そしてそのタブンネがあともうちょっとで届くというところで俺はずるずると後ろの方に引っ張ってやった
焼け焦げてドロドロになった皮膚だったものの後がべちゃりと引きずった跡に付いている
そのタブンネは最後に弱く鳴いて、そして絶命した

さて、2匹殺したが、ここらで俺もネタが尽きてきた
残りの4匹も楽しく殺して憂さ晴らししたいけど、だからと言って何日も保存してると鳴き声がウザいし、部屋を汚しまくるかも知れない
どうしたものか‥‥と考えてると一匹の子タブンネが大声で鳴きはじめた
「誰か助けて、お母さん助けて」かぁ‥‥ここでこいつの目の前で母親を殺すと楽しいんだろうけどなぁ‥‥捨て子だし
そういえば、人の子供は顔の識別能力が低いって聞くが、それはタブンネもそうなんだろうか‥‥
ひとつ、実験をしてみることにした
俺は部屋を出てタブンネ達に見られないようにメタモンを取り出す
そして成体の雌タブンネの写真を出し、これに変身するように頼む
メタモンは愛らしい仕草で快く了承したあと、ぐにゃぐにゃと変身した
うむ、どこからどう見てもタブンネだ、ついでに雌だ
そしてタブンネ達の前に戻るとタブンネ達はミィミィと鳴きながらタブンネに変身したメタモン(以下メタンネ)に這い寄ってきた
ネイティオに目をやると「お母さん!助けてお母さん!」と言っているようだ、どうやら成功したらしい
俺は心の中でガッツポーズすると、メタンネにぼそぼそと耳打ちする
子タブンネ達はその様子を不思議そうに見ていた、まぁそうだわな
メタンネは俺に向かってタブンネ特有の手を振る仕草をすると、笑顔でタブンネに近づいて行った
そして一匹の子タブンネ、さっき母親に助けを求めていたタブンネを優しく持ち上げる
不思議そうな顔をしていたタブンネ達の顔は、あっという間にほころび、笑顔になるものや安堵の涙を流すやつもいた
そして抱きかかえたタブンネをゆっくりとなでてやると、そのタブンネはすぅすぅと寝息をたてはじめた

緊張が解けた所為だろう、それを眺めていた俺はメタンネに「もういいぞ」と言ってやる
するとメタンネの足がサワムラーの足へと変身する、上半身はタブンネのままだ
そしてメタンネは寝ているタブンネを中へと放り投げ、そして強烈な蹴りをかました
壁にぶつかりその場に落下するタブンネ、どうやら息はしているようだ
何が起こったかわからないタブンネに対してメタンネは強烈なサッカーボールキックをかました
半ばリンチのように追撃するメタンネ、タブンネは息も絶え絶えと言ったところだ
数分後、ある程度暴行を加え終えるとメタンネは元のタブンネの姿に戻り、タブンネ達のところに行く、しかしタブンネ達は顔をひきつらせ這って逃げる
俺はもう一度メタンネに「もういいぞ」と言うと、メタンネはメタモンに戻った、そして子供たちの前でいやらしくケタケタと笑う、やっぱお前は俺のポケモンだよ
さっきのボロボロになったタブンネを掴む、かすかに「ミヒュー‥‥ミヒュー‥‥」と聞こえる、息はしているようだがもう虫の息だ
「ど‥して‥‥おか‥さ‥」どうやら目が見えていないようだ、まぁ顔も体もぐちゃぐちゃだし仕方のないことか
俺はそのタブンネをメタモンに放り投げる、するとメタモンはワルビアルに変身して、そのタブンネをグチャグチャと音を立てて食いはじめた
口の中でタブンネの悲鳴が聞こえる、そして最期に一際大きな声で鳴き声をあげるタブンネ
ワルビアルが口から唾液まみれのタブンネの顔をタブンネ達の前に吐いて捨てる
あと残り3匹‥‥どうやって遊ぼうかなどと考えつつ俺はメタモンの唾液まみれでくっさいタブンネの頭をトングで掴み、そっとダンボールに捨てた
メタモンはネイティオと一緒に冷蔵庫を開けてサイコソーダを飲んで一息付いていた
最終更新:2014年08月11日 23:12