異常気象による食料不足と疫病が続いたある日、
一匹のコジョンドが雨から逃れる為に荒れ果てたゲートへと入った
そこには多くのタブンネの死体が打ち捨てられていた
死臭に我慢して雨宿りしていると一匹のタブンネが現れた。
そのタブンネはタブンネの死体の皮をベリベリと剥がしている
「おい、何をしているんだ」
「死体の皮を剥がしてるミィ、なめし革にして売るミィ」
「同じタブンネだぞ、死体とはいえ悪いとは思わんのか」
「こいつらは死んで当然のタブンネミィ、こいつなんかミミロップの糞を丸薬と偽って売ってたミィ
だから、死んだあとで皮を剥がされて売られても文句は言えない、いきるためにはしょうがないミィ」
「なるほど、ところで俺も一門無しで餓死寸前なんだ、だからお前の毛皮を売って糧にするとしよう」
「ミィィィィィィィィィィ!!」ベリベリベリ
コジョンドはタブンネの毛皮を脇に抱えてゲートを去っていった
コジョンドがその後何処へ行ったのかは知らない
おわり
最終更新:2014年08月15日 13:30