我々はタブンネに対してひとつの先入観をいだいている。それはタブンネの特性についてである。
通常タブンネの特性は「いやしのこころ」と「さいせいりょく」、夢特性で「ぶきよう」である。
本当にそれだけであろうか?
ここに一匹のタブンネを用意した。ごく普通の「いやしのこころ」タブンネである。
「ミッ!ミィミィミィ!!」
先程からきのみを執拗に要求してきて非常に鬱陶しい。
「ミッミッ!ミィ~~~!」ブブブッ
ついに糞をしだした。やはりごく普通のタブンネのようだ。さてここで殺してはいけない、まず要求通りきのみを与えて満腹にさせる。
「ミィ~♪ミィ~♪」
どうやら満足したようだ。やがてタブンネは横になるとそのまま眠ってしまった。さあここからタブンネの新特性をご紹介しよう。
「いけっ!スリーパー!あくむを見せろ!!」
スリーパー「アイアイサー」
そうしてスリーパーが振り子を振ると、呑気にすやすや寝息を立てていたタブンネの顔が突然歪みだした。
「ミギィィィ~~ミグゥゥゥ~~」
どうやら相当な悪夢らしい、スリーパーに何を見せているのか聞くと、
「夜寝ているタブンネの群れが襲撃され、唯一起きていた自分だけが助かる夢であります!サー!」
よろしい、こうしてタブンネに寝ることについて恐怖を植えつけていく。
「ミハッ!」
あっ、タブンネが起きてしまった。すかさずスリーパーが催眠術をかける。まんまと催眠術にかかったタブンネは再び悪夢の世界へと引きずり込まれた。
これを二週間ほど続けると、タブンネの顔は痩せこけ、あれほど執着していたきのみも手をつけなくなった。そして三週間後にはついにタブンネが眠らなくなった。
スリーパーの催眠術も効かない。するとこれは・・・?!
おめでとう!!タブンネの特性が「ふみん」に変化した!!
そうこれこそが新特性「ふみん」を持つタブンネである。非常に希少性が高いタブンネであるが、ひとつだけ欠点がある。
それは「ふみん」になると3日ほどで死んでしまうことである。これはまあ仕方がない、それを補うほどの表情を「ふみん」タブンネはしてくれる。
えっ?悩みの種を使えって?君はなんにも分かっていない・・・。
おわり
最終更新:2014年08月15日 13:50