タブンネ精肉ドキュメンタリー

あなたがいつも食べている肉がどうやって出来ているのか考えたことがありますか?
スーパーに行けばずらりと並んでいるタブ肉、食肉市場では実に8割以上のシェアを占めています。
味も良く低価格、食卓には欠かせない一品ですね。
しかしこの肉が自分の口に入るまでに一体どのような経緯を辿っているのか知っている人はほとんどいません。
今日はこのタブ肉が出来る工程をほんの少しだけ紹介しましょう。

とある農家の牧舎、そこでは100匹もの母タブンネが飼育されており、少ない者でも10匹
多い者になると30匹もの赤ちゃんタブンネを柵で区切られた個室で世話をしています。
床にはふかふかの干し草が敷き詰められ、赤ちゃん達は母親のお腹に顔をうずめておっぱいをちゅうちゅう吸っています。
可愛らしくて微笑ましい光景ですね。当然、この後自分達がどうなるのか知っている者は一匹としていません。
赤ちゃん達は生まれてから数カ月、乳離れが済んで立って歩けるようになるくらいまでここで母親と幸せな生活を過ごします。
タブンネは成長が速い種族で、生まれて半年もすればもう大人と遜色ない大きさまで育ちます。
生まれて数カ月ではまだ大人の半分程ですが、この頃が一番肉の質が良く、また品質を一定に保ち飼料の経費を削減するため
ある程度育ち餌が必要な頃になると、まとめて精肉工場へ出荷されます。

これは牧場から出荷される時の映像の一部です。
泣いて母親から離れるのを嫌がる子タブンネ達を作業員が機械的に檻へと放り込んでいきます。
勿論母親も泣きながら必死に抵抗しますが、次々と子供を奪われ最後には一人ぼっちで取り残されます。
牧舎の中には母タブンネと子タブンネ達の悲痛な鳴き声が響き渡っていますね。
このように、無情に引き離される母子を見て多くの方は心を痛められるでしょう。
しかし実は、タブ肉の品質を上げるためあえてこのような心無い方法がとられているのです。

おそらくみなさんは耳を疑うでしょう、タブンネの肉は苦痛や絶望を受けるほど旨みが増すことが実証されています。
数十年前にこれが発見されて以来、業界では肉体的、精神的、様々な方法でタブンネに苦痛を与え
肉の味を良くする方法が研究されてきました。幸せに過ごした母親の元から引き離すのも効率的な方法として
今では広く一般的に行われています。
信じられないという方もいるでしょう、ですがこれは今現在行われている紛れもない事実なのです。
しかも、肉の品質を上げるための方法としてこれはほんの序の口に過ぎません。この後工場に運ばれた子タブンネ達は
口に出すのもおぞましい方法で痛めつけられ、苦しみ抜いたあげく加工され店の食肉コーナーへ並びます。

一方母親達の方は、子供を失った悲しみに暮れてうなだれています。我が子の行く末もおそらく感じ取っているのでしょう。
タブンネという生き物はとても繊細な心を持ち、身内や仲間の死には深く悲しみます。
愛情を注いできた子供達を不条理に奪われた喪失感はいかばかりでしょうか
大半のタブンネ達はもう子供を育てることが出来なくなってしまいます。
そういった母親として使い物にならなくなったタブンネ達は極めて事務的に処理されりこととなります。
半ば放心状態のタブンネ達は、隣接するフーズ工場に運ばれ、そこで悲しみの中生涯を終えます。
工場の中には大きなミキサーやベルトコンベアが設置され、経費削減のため主に自家用のフーズとして製造しています。
処理されるタブンネ達は、今まで同族を食べていたことなど知る由もありません。

さて、お見せ出来るのはここまでです。日頃食べている肉の驚くべき生産方法についてどう思われたでしょうか?
多くの方は心を痛め、嫌悪感を持ち、もう口に出来ないと思った人もいるでしょう。
ですが私達の食卓での笑顔は、数えきれない程のタブンネ達の涙によって支えられていることを心に留めて置いて欲しいのです。
最終更新:2014年08月27日 18:44