とある研究者がポケモンの良く育つ条件を調べるために二匹のタブンネを用いた実験をした。
一匹目は引退した元エリートトレーナーに預けられ、毎日の食事はオボンの実を好きなだけ食べ、室温も注意深く調べ、育つのに最適になりうる環境で育てられた。
もう一匹は決して上位ランクとは言えない現役トレーナーに預けられ、毎日移動と戦闘に明け暮れ食事は安価なフードばかりと言うある意味極限とも言える環境で育てられた。
さて、どちらのタブンネが長生きしただろうか?
意外にも早死にしたのは一匹目の快適な環境に置かれたタブンネだった。研究者は次のように結論づけた。
「あまりに居心地の良い環境に居るとよどみや腐敗が生じる。一方、努力を強いられたり、周囲に馴染むことを余儀なくされる事は成長を促す。」
ポケモントレーナー諸君はすべての条件が揃えば上手くいく、と思っているかも知れない。
しかし、条件の揃っていない今の環境をむしろ喜ぶべきだ。
ただし、自らわざわざ耐えなくても良い逆境に貶める事はない。だがもし図らずも逆境にさらされれば、その時は喜んで迎え、そして対処しよう。
思い通りで無い環境に感謝する日がいつかきっと来る。
最終更新:2014年08月27日 18:55