ミュウとタブンネ

俺の家にとうとう憧れのミュウがやってきた
十年前に図鑑で見て以来ずっと欲しかっただけに嬉しさもひとしおだ

嬉しくてミュウを1時間くらいもふってまだもふり足りないんだけど他の仲間たちにもコイツを紹介してやらないとな

ちょっと構い過ぎたんでヤキモチ焼かれないか心配したけど他の皆も友好的だし結構早く溶け込めそうだ
おや、よく見ると一匹だけミュウを無視してる、あれは留守番専門のタブンネ?

「おい、どうした、ぶたにく(NNである)
新しい仲間を歓迎してやってくれよ」

『ミィミィィィ!!!」』

「あん?そんなチビより自分の方がかわいいって?
自分だってピンクだし、サイコキネシスだって使えるモンって?」

『ミィミィミィ!!!』

(こいつ、ふざけてんのか、そもそもどんなわざマシンもひでんマシンも使えるミュウとこの豚とじゃ有用性だけでも天地の差なのによりにもよって俺の前でピンク豚風情が
ミュウよりかわいいだと?
身の程知らずどころか、命知らずだな、ヲイ)

「そうか、じゃあお前もミュウの使えるわざを覚えてもらわないとな」

夜になり、ポケモンたちが寝静まってから俺はタブンネをたたき起こして特訓を始める

「まずはお前にだいばくはつをおぼえてもらうことにするぞ
もっとも、お前はわざマシンで覚えられないから頑張って自力で覚えてもらわないとな」

そう言ってマルマインを3匹タブンネの前に繰り出す

「オールマルマイン、だいばくはつGO!!!」

『ミギャァァァ!!!』

ズタボロになったタブンネを引き摺り屋根に上がる

「だいばくはつを覚えてる様子はないが次逝くぞ、ぶたにく
お次はそらをとぶだ」

『ミィァァァ!!!」』

なにやら喚いて抵抗するタブンネを屋根から放り投げるとタブンネは放物線を描き、地面にめり込んだ
すっきりした俺はスケキヨと化したタブンネの傍にいき、声を掛ける

「今日はこの辺にしとくが、明日からはもっと厳しくいくからな
 くれぐれもミュウや他の仲間に迷惑かけんなよ」

聞こえてるのかどうかわからないが、ミュウ達の寝顔を見ることに比べたらどうでもいいことだしと思い放置して家に戻ることにした
ミュウ、明日からもよろしくな
最終更新:2014年09月06日 13:11