イッシュ地方ではバルジーナとウォーグルによる縄張り争いが頻繁に起こる
イッシュを代表する二匹の鳥ポケモンの争いは長く続き、どちらかが死ぬまで終わらないと言われてる
耐久に秀で器用なバルジーナ、一方で攻撃面に優れ強力な技を覚えるウォーグル
ぜひともこの二匹を捕まえたいと考えた俺は、この二匹を仲良くさせる方法を考える
物思いにふけっているとそこには仲良く遊んでいる親子タブンネがいた
こいつらを餌に二匹をてなづけるか、そう思ったが吉日、俺は親子タブンネの方に向かって行った
親タブンネは俺の存在に気付き子タブンネを後ろにやる
子タブンネは6匹いるようだ、餌としては十分な数だろう
「ミィィ!」と威嚇する親タブンネ、どうやらこいつは他のタブンネと違い警戒心が強い方らしい
俺はモンスターボールからヤミカラスを出す、そして電磁波をするように命令した
親タブンネはヤミカラスをだした瞬間子供を抱えて逃げようとするがヤミカラスの電磁波をくらい壮大にずっこける
それでもなお逃げようとする親タブンネを余所に、俺は子タブンネ達を全員ロープで縛った
親タブンネは痺れるからだで俺の脚にしがみつく、よほど子を奪われたくないようだ
いい親子愛だ、感動的だな、だが無意味だ
俺は親タブンネを足蹴にして子タブンネを連れていった
ウォーグルとバルジーナの縄張り争いはまだ続いていた
俺は何度か叫びかけてみるがあの二匹は聞く耳持たずと言ったところだ
モンスターボールからリザードンを取り出し、子タブンネを一匹放り投げるように命令した
リザードンはその強肩を使い子タブンネをバルジーナとウォーグルの間に放り投げる
子タブンネはバルジーナのエアスラッシュとウォーグルのブレイブバードを直にくらった
両足が裂け上半身がへし折れた状態でタブンネは落下した、死にはしないだろうが長くはないだろう
そしてやっとこちらの存在に気付いたウォーグルとバルジーナが一旦陸に降り、こちらを一蹴する
俺は二匹にオボンを放り投げ、説得を試みた
「やぁやぁご両人、縄張り争いも構わないがどうだね俺と一発勝負をしてみないか?」
両手を頭の後ろにやり二匹に近づく、二匹は不審そうにしつつもこちらには手を出してこない
「ルールは簡単だ、あそこにいる5匹のタブンネを逃がし、それを多く捕まえた方が勝ち
終わったら二匹にこんがり焼いたダブンネポークをプレゼントしてあげよう」
リザードンの方を見やるとリザードンは胸を張りどんと叩いた
バルジーナとウォーグルはよほど空腹だったのかコクリとうなずいた
俺はナイフでブチブチとナイフを切りタブンネ達を逃がした
しかしやつらは5匹とも一斉に親タブンネの方へと向かって行くじゃないか
これじゃ勝負にならない
俺はモンスターボールからピジョットを出し、5匹に暴風をするように命令した
草むらや岩を避けやっとの思いで親タブンネの姿を確認した子タブンネ達の前にピジョットが立ちはだかる
ピジョットは5匹に暴風をして吹き飛ばした
まだ生まれたての子タブンネ、通常の草むらでも背丈よりはるかに大きく、どこに逃げればいいか等到底分るわけがない
うろちょろと逃げ始めたのを確認した俺とバルジーナとウォーグルはゲームを始めた
バルジーナはエアスラッシュで草を狩り、タブンネ達の居場所を洗いだそうとしてる
そして「ミギャッ!」という短い鳴き声と共に腹に傷が入ったタブンネが現れた
それを見つけた俺のピジョットは捕まえようとするがウォーグルに奪われてしまった
どうやら最初の一匹はウォーグルバルジーナ組に取られたようだ
むろんこちらのリザードンピジョットチームも負けていない
大きな足音をならし火を吹くリザードン、どうやら子タブンネをあぶりだすらしい
燃え盛る草むらから子タブンネが一匹でてきた
タブンネはリザードンを見た瞬間小便を漏らしハイハイしながら逃げる
腰を抜かしたようだ、それをみたリザードンはじならしをする
グラグラと地面が揺れて驚く子タブンネ、遅くなりながらも必死の形相でハイハイしながら逃げている
リザードンはぐらぐらと地面を揺らす、恐怖心をあおるためにとにかく揺らす
しかしそうこうしてるうちにタブンネは草むらからでてしまった
安堵の表情で草むらから顔をだし見上げるとそこにはピジョットが居た
一転して絶望の表情に変わるタブンネをピジョットはつまみあげこちらにもってきた
これで残りは三匹だ、次に見つけたのはバルジーナウォーグル組のようだが‥‥
どちらがもっていくか喧嘩しているようだ、タブンネは両手を引っ張られている
そしてお互いに引っ張りすぎてタブンネの両腕が裂けた
「ミビャアアアアアアア!!」と叫び声をあげるタブンネ、両腕が裂けて血が滝のようにあふれ出ている
二匹が尻もちをついて怯んでいるうちに手なしタブンネをリザードンが捕まえ持ってきた
二匹は悔しそうに見ていたがこれが勝負なのさ
さて、残りの二匹だが全然見つからない
普通逃げるときに草むらが揺れるはずなのだが全くと言っていいほど微動だにしないのだ
苛立ちの色が見え始めたバルジーナとウォーグル、これはまずいぞ
するとピジョットが高い声でこちらを呼んできた、どうやら見つけたようだ
全員でピジョットの方へ向かうとそこには二匹を必死で抱きかかえている親タブンネが居た
数100メートル先から張ってきたのだろう、二匹を必死で抱えてこちらに背を向けてるタブンネ
俺は良いことを思いつき、4匹を制止させた、割とすんなりバルジーナとウォーグルが止まってくれたのが少しうれしかった
俺はBBQ用の液状の着火剤をタブンネの背中につけてマッチで火をつけた
「ミギャアアアアアアアアアア!!!」と叫び声をあげるタブンネ、火は瞬く間に背中、そして正面にまで燃えうつった
火ダルマになった親タブンネは子タブンネを放す、そしてその場で暴れ狂った
火が消える頃にはそこには黒こげになったタブンネがいた、これはくえねぇな
腹ばいになって倒れてるコゲンネをけり上げ、そして二匹の子タブンネを見せつける
親タブンネは二匹の子供に手を伸ばしてきた、その親タブンネの目の前で一匹をウォーグルに、一匹をバルジーナに放り投げる
二匹はたがいに見やり、そして子タブンネの腹を裂き腸を引きずり出した
それを見た親タブンネは絶望した表情で息絶えた
結果は俺の負けだがまぁこれはあくまでも催し物だ、勝敗はあまり関係ない
「さぁ、運動も終わったし次は飯だな」
そういうと俺はタブンネ達の尻から木の棒を差し込み、リザードンにこんがり焼かせた
中でも特別うまい生きながら焼かれたタブンネを二匹にやる
良い具合にこんがり焼けたタブンネを二匹はおいしそうに平らげた
ヤミカラス、ピジョット、リザードンも満足したようだ、よかったよかった
俺はバルジーナとウォーグルに改めて勝負を挑む
リザードンとピジョット、4匹とも接戦の末なんとかウォーグルとバルジーナを捕まえることができた
これから共にがんばろうな!ウォーグル!バルジーナ!
そうモンスターボールに話しかけて俺は岐路についた
最終更新:2014年09月06日 13:14