ある日、いつものように縁側で煙草を一服吸っていると、庭先でタブンネの子供を見つけた
おそらく、庭の畑に実っている木の実に目をつけて盗みにきたのだろう。卑しいやつだ
有刺鉄線の柵で足を切ったのだろうか、チィチィと耳障りな鳴き声をあげている
最近、この近辺で盗みや障害沙汰を起こす子連れのタブンネがいるというが、このクソムシはその連れ子に間違いないな
ご近所に迷惑だし、少し痛めつけてから捨てておくとするか
「おいクソムシ。人の庭で何してんだ?」
『チィ!チィ!!!』
煩く鳴く子タブンネを掴み上げ、握り潰すように力を込め、抓り上げる
いつも草むらでやってるみたいな遊び方は飽きたところだけど、どうしようか
などと考えて考えながら煙を吐く
『ケホッ!ケホッ!』
おお?
こいつは面白い反応をしてくれる
顔を近づけてからもう一回、ふーっ、と煙を吐く
『ケホッ!ケホッ!チィィィ・・・・・・』
子タブンネは煙に咽せている
目にしみるのか、キュッと瞑った目からは涙が一筋こぼれていた
その反応を楽しみながら喫煙を繰り返す。そろそろ一本目が終わりそうだな
火種はちゃんと消しておかないといけないとね
『チィヤァァァァァ!!!』
短くなった煙草を子タブンネの腹、耳、足の傷口にグリグリと押し付けた
根性焼きというやつだ。昭和のイジメではよくあるね
焦げた皮膚をひくひくと震わせながら、子タブンネは俺の腕を引き離そうともがく
滑稽だし腹が立つなぁ。もう一本吸おっと
『チィィ・・・!チィィ・・・!』
体中に根性焼きを施すと、子タブンネの反応がだんだん弱々しくなってきた
体力の問題か、痛みと恐怖に心が折れたのか、なんにせよ面白くない
二本目の始末に、眼球でも使ってみようか。よいしょっと
『ピャアァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!』
両目の眼球に押し付けて煙草を始末すると、子タブンネは一際大きな叫び声をあげて、ジタバタと暴れだす
あまりの勢いに俺が手を離すと、子タブンネは両目を抑えて庭を転げまわった
『チィィィィ!!!チィィィィィ!!!』
まるでムスカ大佐だな。ギャグセンス高いぜ
しっかり押し付けて潰しておいたから、もう二度と目は治らないだろうね
子タブンネの口を無理矢理開けて、二本の吸殻を放り込む。いや、実にいい芸だったよ
煙草二本で一生の視力を失ってどんな気持ち?ねぇねぇどんな気持ち?
気に入ったので、我が家専属の子タブンネ型灰皿として働いてもらおうかな
俺はチェーンかつヘビースモーカーだから、一日で二箱も吸うし掃除が大変なんだ
全身の毛皮が真っ黒になるまで使い潰してあげるね
捨てるときになったら、ダルマ加工して親タブンネの元に帰してやるよ
終
最終更新:2014年09月06日 13:26