全身クリムガン

ジャイアントホールでタブンネの親子を探す。ここのタブンネは他の地域のモノより体力が高く、すぐに壊れないので長く遊ぶのに重宝するのだ。
ミイミイとなく豚の親子を見つけた。気づかれないように近づく。技の射程内に入ったところで
「バタフリー、ねむりごなだ。」
バタフリーで眠らせ親子のところへと向かう。ねむりごなは即効性のあるものの、あまり効果時間が長くない。
そのため、俺は睡眠薬を豚共に打ってしばらくの間は起きないようにした。
ウルガモスで空を飛びホドモエへのわざ一家へ向かった。技一家でタブンネの技を忘れさせ、おうふくビンタのみしか使えないようにする。これで準備は万端だ。

「出てこいクリムガン!豚共を起こせ!」
クリムガンはうるさいいびきをしながらよだれを垂らして眠るタブンネを殴り起こす。子タブンネはそうしてしまうとすぐに死んでしまいかねないので普通に起こした。
タブンネは何が起こったわからないようだった。次第に状況が分かったのかミイミイと威嚇したがまったく怖くも何もない。
クリムガンは見ていてイラっとしたのか吠え、それにビビった豚は腰を抜かし、ミイミイと媚びた。遊んでないでそろそろ始めよう

「ミ”ィ”!?」
俺は子タブンネを親から引きはがしクリムガンに持たせた。
「今からガキを虐めちゃいまーすw 助けたければクリムガンを倒せよw」
豚が俺を睨む。まんまるいお目々で睨まれても怖くもなんともない。むしろ、滑稽である。

子タブンネの触覚をだんだんとひっぱらせ抜けるか抜けないかのギリギリのところでとどまらせておくよう命令した。ガキが「ミ”イ”ィィィ」と甲高い悲鳴を上げ始める。
ミイィィィィ!叫びながら親豚がこっちに向かってきた。しかし、いつものようにすてみタックルをしようとするが出てこない。タブンネは困惑した。
「そういえばお前今おうふくビンタしかつかえねーからwww」
それを聞いたタブンネはおうふくビンタを繰り出した。手首にスナップを効かせクリムガンを撃った。
「ミ”ィ”ィィィィィ!?」
悲鳴を上げるタブンネ。そう、クリムガンのとくせいはさめはだであり、さらにゴツゴツヘルメットを持っているのだ。
「ミ”ィ”ミ”ィ”ミ”ィ”ィィィィィィ!!!」
慣性でおうふくビンタ撃ち続けるタブンネの手にはすでに指が無くまっかだったクリムガンの顔はさらに真紅に染まってゆく。
ここで俺はレパルダスを出しアンコールを使わせた。痛くて痛くて仕様がなくて泣き出していたタブンネだが、アンコールによって勝手に動き出す腕を見て絶望せざるを得なかった。
「ミ”ィ”ィィィィィ!!!!!!!!!!」
痛くて痛くてどうしようもないのにそれでもおうふくビンタを撃ち続けさせられる姿は、ひどく滑稽であり愉快であった。
手首は既になくなり腕でおうふくビンタする姿はまるでおろし器ですり下ろされる大根やにんじんのようだ。すごく面白いが流石に飽きてきた。
「クリムガン、リベンジ」
クリムガンは力をため、タブンネのビンタを食らった瞬間、子タブンネごと強烈な一撃を放った。頭部は破裂したようにぐちゃぐちゃになって、見るまでもなく即死だった。
それからクリムガンをなみのりさせて臭い豚の血を洗い流し家に帰った。

クリムガンマジクリムガン。クリムガンクリムガン。
最終更新:2014年09月20日 00:33