私はタブンネの生態についてを研究している
正直な話私はタブンネという生き物は好きではない
だがタブンネは一部の上流階級には人気なので飯の種としては大好きだ
ここ最近私は一匹のタブンネを観察していた
そのタブンネの名前は「ミミィ」
元々は飼いタブンネだったのだが先日捨てられたのだ
今回の研究テーマは「飼いタブンネは野生タブンネと共生出来るのか」だ
今、ミミィはタブンネ達のテリトリーでオレンの実を食べている
その食べ方から育ちの良さがわかる
するとそこに野生のタブンネが現れた
野生タブンネはミミィに対して威嚇しているが、当の本人は「ミィ~ミ」と言いながらぺこりと頭を下げた
挨拶しているのだろうか
しかし縄張りに侵入されたタブンネはミミィにつかみかかると人でいうと前髪にあたる部分の毛を引きちぎった
「ミギィィィィィ!」
ミミィの絶叫が木霊した
どうやらここのタブンネ達は排他的なようだ
もしくは飼いタブンネを羨ましく思っているのかもしれない
ブチッブチブチ
「ミッミッミミミミ~♪」
体格の大きなタブンネがミミィの上に跨がって歌いながら毛をむしり取っている
あれよあれよという間にミミィはハゲンネになっていた
そこにタブンネ達が群がる
毛の無くなったタブ肉をタブンネ達がクチャクチャと咀嚼している
同じタブンネでもミミィとは違って大変下品だ
欠損した肉体はミミィの特性と癒やしの波動でみるみる治っていく
野生タブンネ達には優良な食料、
ミミィにとっては生き地獄だろう
そしてミミィはテリトリーの奥に引きずられて行った
追跡する事は容易だがもう観察したかったシーンは見せてもらったのでここで切り上げさせてもらう
研究報告
飼いタブンネは野生タブンネとの共存は可能である
飼いタブンネには特別なポジションが与えられ野生タブンネ達に重宝される事が判明した
タブンネは大変利口な生き物であるようだ
最終更新:2014年09月22日 20:18